16/05/24 09:21:24.233 Rj0SqMge0.net
光彦はおとなしく文庫本を閉じた。
小林「よし。じゃあ光彦くんに答えてもら――」
光彦「29です」
光彦は教科書も、黒板も見ないままに答えた。
そして、そのあとで後悔した。こんな反抗はどうにも、子供じみている。
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16/05/24 09:24:07.540 .net
みっつん
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16/05/24 09:33:52.417 AMySdnBt0.net
そして世界の真理に気が付き僕は死んだ
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16/05/24 09:35:52.941 Rj0SqMge0.net
ｶﾞﾗｶﾞﾗ！
突然、教室に男が入ってきた。
阿笠「帝丹小学校のみんな元気かなあ！ 今日はおもしろい理科の実験をやるぞい！」
阿笠「光彦くんの身体にありったけの爆竹を詰めて火をつけるんじゃ！」
コナン「待ってたぜ！」
元太「じゃあおれが光彦を脱がすぜ！」
歩美「歩美、火をつけたーい！」
阿笠「じゃあ点火は任せるぞい」
元太「ぬがしたぞオイ！」
光彦「や、やめてください！」ｽｯﾎﾟﾝﾎﾟﾝ
コナン「いくぞみんな！ アナルや口から爆竹を詰めて、天井から紐で垂らすんだ！」
阿笠「ほれほれ、箱ごとつめこむぞい」ﾌﾞﾙﾕﾘｭﾘｭｸﾞﾘｸﾞﾘ
光彦「ひぎぃぃぃああが」
元太「口もっと開けろよ！」ｶﾞﾊﾞｯ
光彦「が……あっ……ぱっ」
歩美「顎が外れてるよーｗっｗ」
女子「耳にも入るんじゃない？」
阿笠「よーし、導火線を結びつけたぞい！ 腰に巻いた紐で蛍光灯から吊るすぞい！」
元太「光彦、給食前なのにお腹パンパンだなｗｗっｗ」
歩美「火、つけるよー！」
コナン「きっと宙に浮いた状態で、臓物を部屋中にバラまくんだろうなｗｗｗｗ壮観だぜ」
５，４，３，２，１
歩美「火ついたよ！ みんな避難してｗｗｗｗｗ」
ﾄﾞﾔﾄﾞﾔ
光彦の、白目から流れる涙と、垂れる唾液。もがきに揺れる蛍光灯。
ババンババババンバババババンバババ
>>45満足か？
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16/05/24 09:37:20.431 AMySdnBt0.net
くっさ
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16/05/24 09:50:13.922 vQ5WjW5s0.net
>>49
抜いた
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16/05/24 10:11:53.576 q0IQQSCI0.net
見てるのにはやく
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16/05/24 10:31:44.626 q0IQQSCI0.net
ひとりで保守
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16/05/24 10:47:16.084 +h5UttMWa.net
ほしゅ
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16/05/24 10:50:37.541 Rj0SqMge0.net
しかし、いくら子供じみた真似だと反省しても、それで従順になどなれようはずもなかった。
ひらがなやカタカナややさしい漢字の書き取りばかりをする「こくご」も、
鉛筆すら必要のない計算ばかりをする「さんすう」も、
落書き以下の絵やゴミのような作品を作る連中と肩を並べる「図工」も。
光彦は、授業を聞くのをきっぱりとやめた。しかし注意されるのは面倒なので、教科書の裏で本を読むことにしていた。いまはヘッセを読んでいる。
小林先生は、そんな光彦の様子に気がついていた。
彼女は何度も注意をしようとおもい、そのたびに思いとどまってきた。
あの、光彦のすべてを知ったような目つきを、彼女は無意識に恐れていたのだ。
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16/05/24 11:02:54.236 Rj0SqMge0.net
小林が体調を崩した為、今日は代理の教師が来た。
かれは、良い先生といわれることに生きがいを感じているような顔をしていたから、光彦はたいへん苦手に思った。
教師「おい、円谷」
光彦「……何です？」
光彦は、立てかけているだけの教科書から顔を上げた。
教師「いまは生活の時間だぞ。こくごは前の時間だ」
光彦は、カムフラージュの教科書がまったく意味をなしていないことに今気がついた。が、今の光彦はそんなことでは動揺しなくなっていた。
光彦「すみません、今、準備します」
ペーパーバックが机で倒れた。光彦は構わず生活の本を取り出し、机の上に立て、再び読書にとりかかった。
教師「円谷、ふざけてるのか？」
教師は上気した顔で、光彦を正面から睨みつけた。
光彦「……なにがです？」
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16/05/24 11:18:13.646 Rj0SqMge0.net
教師「何がですじゃないだろう！」
光彦は、しらけた目つきで、とんできたツバを拭った。
光彦「すみません、一体なんのことだかわかりませんが、謝ります」
光彦は、視線を本に戻した。教師の視線を、みけんに熱く感じた。
教師「顔を上げろ、円谷」
かれは、つとめて怒りを抑えようとしていた。
光彦「それじゃあ本が読めません」
教師「いまは授業中だ。本を読む必要はない」
光彦「いいえあります。ぼくは本を読みたいんです」
教師「家に帰ってから読めばいいだろう？」
光彦「もちろん、帰ってからもそうします」
教師「さっきも言ったが、今は授業中だ。本をしまって先生の話を聞きなさい」
光彦「先生のくだらない授業をですか？」
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16/05/24 11:19:06.280 Rj0SqMge0.net
教師「……わかった、よし、お前は職員室にきなさい」
光彦「なぜですか？ 授業中ですよ？」
教師「いいからこい。お前がそんなんじゃ授業にならん。皆、今から変わりの先生が来るから、ここでしずかに自習してるんだぞ」
光彦「ぼくひとりが本を読むのを見過ごせば済む話でしょう。馬鹿馬鹿しい」
教師「いいからきなさい」
光彦「イヤです。なぜそんな無意味なことを、」
コナン「いいから行けよ、邪魔なんだよオメー」
光彦はコナンの冷たい目を見た。歩美や元太や、ほかのクラスメイトたちも、厭う目つきで彼を見ていた。
光彦「…………」
光彦はガタンと椅子を鳴らして席を立った。
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16/05/24 11:22:04.611 Jmz2yVowr.net
アルジャーノンに花束をじゃねーか
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16/05/24 11:32:07.410 Rj0SqMge0.net
生徒指導室は小学校には存在しない。彼が連れられたのは、防音のしっかりした音楽室だった。
教師「すわりなさい」
光彦は言われるままにした。いつのまにか、教師の顔からは、怒りの色が消え失せていた。
さっきまで同じ土俵で争っていたのに、かれは一歩先へ進んで、まだ低いレベルにいる自分を哀れんでいるのだ。光彦はそう思った。
教師「どうしたんだ円谷」
光彦「僕からしたら、先生の方こそどうかしていると思えますがね」
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16/05/24 11:47:45.330 Rj0SqMge0.net
光彦「クラスの中で一人が本を読んでいたからって、なにか具合の悪い事がありますか？ ぼくにはさっぱりわかりませんね」
教師「授業中はしっかり先生の話を聞く。これが学校のマナーだ」
光彦「では、それは何故です？ ご存知でしょうが、ぼくは望んでここへ来ているわけじゃないんですよ。国の定めた義務教育ですから、いやいや足を運んでいるわけです」
光彦「つまり最低限の責任は果たしているんですよ。誰にも文句を言われる筋合いはどこにもないんです、本来ね。その上で、１＋１を延々繰り返すような授業を聞いたって、なんにもおもしろかないんですよ」
光彦「黙って席についているだけでも、ぼくとしては十分に譲歩しているつもりなんですけどねぇ」
教師「言いたいことはわかる。たしかにお前の近頃の成績は申し分ない。しかしな、学校は勉強だけじゃなく社会のルールを学ぶ場所でもあるんだぞ。その点で言えば、お前なんかまだまだだ」
光彦「へぇ、社会のルールですか」
光彦は小馬鹿にしたように笑った。
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16/05/24 11:54:59.859 Rj0SqMge0.net
そして、光彦は逆上した教師に刺された。
他人を見下しても、それはちっぽけな自尊心が守られるだけで、うまれるものはなにもない。さらば光彦、ありがとう光彦。完
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16/05/24 11:55:41.892 zzU6T9rHd.net
飽きたの？
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16/05/24 11:57:36.107 Jmz2yVowr.net
>>63
誰も観てないから心が折れたんだろ
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16/05/24 11:57:42.655 DrBtXTSmd.net
は
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