16/01/31 14:49:04.451 V+X0w+Kd0.net
平塚先生「ふむふむなるほど…ふふっ…それにしても比企谷が斬魄刀に興味を持つとはなぁ」
八幡「い、一応俺も学生っすから…」
平塚先生「だが君は卒業後、護廷十三隊に就職するつもりはないのだろう?」
八幡「それはまぁ…そうですけど…」
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16/01/31 14:50:05.244 V+X0w+Kd0.net
平塚先生「まぁなんにせよ、生徒が斬魄刀に興味を持つことはいいことだ。だが比企谷、別に斬魄刀だけが全てというわけではない。君は鬼道の筋は良いのだから、そっちに力を入れてみたらどうだ?」
八幡「鬼道っすか…でもちょっと地味じゃないですかね?あ、そう言えば平塚先生はいつも佩刀してませんけど、やっぱり鬼道が得意なんすか?」
平塚先生「如何にも。私はその道のプロだ。君は鬼道が地味だと言ったな?どれ、その辺りの勘違いを私が直々に正してやろうではないか」
八幡「いえ結構です。俺、体育会系じゃないんで…」
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16/01/31 14:52:02.133 V+X0w+Kd0.net
平塚先生「つべこべ言わずに構えろ!!行くぞ!!」
八幡「わわわっ!」
平塚先生「『瞬歩』!!」ヒュン
八幡「消えた…?」キョロキョロ
平塚先生「…どこを見ている?」
八幡「!?…一瞬で背後に…って!隠密術は卑怯ですよ!」
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16/01/31 14:53:25.793 V+X0w+Kd0.net
平塚先生「戦場で卑怯もクソもあるか!!」
八幡「いや鬼道の真髄を教えて下さいよ!?」
平塚先生「ふむ。そう言えばそうだったな。ならばとくと見るがいい!鬼道の真髄を!!はぁぁぁあああ!!」
八幡「ぐっ…なんつー霊圧だ…」ビリビリビリ
(こりゃ嫁に行けないわけだ…)
平塚先生「『瞬閧』!!!」
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドド
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16/01/31 14:54:08.133 V+X0w+Kd0.net
八幡「高濃度に圧縮した鬼道を両肩と背に纏い、それを炸裂させることで鬼道を己の手足へと叩き込んで戦う白打の最高術。 教科書には載っていたけど、これほどとは…」ゴクリ
平塚先生「ふっ!どうだ比企谷!驚いたか?これぞ鬼道の真髄だ!!」
八幡「えぇ…侮っていました。まさかこれほどまでに……エロいなんて」
平塚先生「へ?はっ!な、何をジロジロ見ているのだ!!これは鬼道の濃度が高すぎることでどうしても服が破れてしまうのだ!!」アタフタ
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16/01/31 14:55:03.478 V+X0w+Kd0.net
八幡「ノースリーブの白衣…正直ミスマッチだと思っていましたが、その横乳と丸見えの背中だけでご飯3杯分の価値があります。本当にありがとうございました」
平塚先生「あぅ…あぅ…/////きょ、今日のところはこのくらいにしておくか!比企谷、日々の鍛錬を怠るなよ!!それではな!」タタッ
八幡「………」
(もしかして、あの人まだ処女なんじゃないだろうか…?)
ガチャッ
雪ノ下「あら比企谷君、来てたの?何やら廊下が騒がしかったようだけど…?」
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16/01/31 14:56:07.905 V+X0w+Kd0.net
八幡「お、おぅ…ちょっとな…」
雪ノ下「とにかく中に入りなさいな」
八幡「ん。遅くなって、悪かったな」
雪ノ下「別に構わないわ。今日は依頼者も来てないから」
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16/01/31 14:57:02.694 V+X0w+Kd0.net
由比ヶ浜「あ!ヒッキー!やっはろー!てゆーか、遅かったじゃん!何かあったの?」
八幡「遅くなってすまん。実は雪ノ下にも聞いて欲しいんだが、かくかくしかじかで…」
雪ノ下「へぇ…あなたが斬魄刀に興味を持つなんて、青天の霹靂…いえ、驚天動地ね」
八幡「そこまで驚くことか!?」
58:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/01/31 14:58:03.020 V+X0w+Kd0.net
雪ノ下「そりゃあ驚くわよ。専業主夫になることを目指してるあなたが、斬魄刀に興味を持つなんて…」
由比ヶ浜「びっくりだよね~」
雪ノ下「由比ヶ浜さん。あなたはまず失くした斬魄刀を探しなさいね?」ニッコリ
由比ヶ浜「はぅ…ご、ごめんなさい…」ガクガクブルブル
59:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/01/31 14:59:03.692 V+X0w+Kd0.net
雪ノ下「話を戻すわ。比企谷君は戸塚君の卍解を見て、斬魄刀に興味を持ったのよね?」
八幡「あぁ…そうだけど、それがどうした?」
雪ノ下「いえ、少し気になったのよ。一体彼の卍解のどこにあなたは興味を惹かれたのかと」
八幡「ん~今考えてみると、別に戸塚の卍解自体に興味を惹かれたってわけじゃないんだよな」
60:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/01/31 15:00:06.534 V+X0w+Kd0.net
由比ヶ浜「へ?そうなの?」
雪ノ下「詳しく聞かせてちょうだい」
八幡「いや、別にそんな大層なことじゃないんだけどさ…ただ、苦労して卍解を習得した戸塚の顔が…その…嬉しそう、だったから…」
由比ヶ浜「彩ちゃん毎日頑張って昼練してたからね~そりゃあ、嬉しいんじゃないかな?」
八幡「あぁ…そんな戸塚を見てたら、自分も頑張らないとって思ったわけだ」
61:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/01/31 15:01:15.091 V+X0w+Kd0.net
雪ノ下「なるほどね。そういうことだったの…」
由比ヶ浜「ヒッキー偉い!」
八幡「いや、由比ヶ浜…お前はとりあえず斬魄刀探せよ…」
由比ヶ浜「はぅっ!?わ、わかってるってば!!」
雪ノ下「比企谷君の考えは立派だと思うわ。でも、高みを目指す際に必ずしも卍解を習得する必要があるのかしら…?」
62:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/01/31 15:02:03.696 V+X0w+Kd0.net
八幡「さっき平塚先生にも同じこと言われたけど、もしかして雪ノ下…お前も鬼道の達人だったりするのか?」
雪ノ下「いえ、私が戦闘で使用するのはこの斬魄刀一本よ」スラリ
由比ヶ浜「ゆ、ゆきのんの斬魄刀、ちょっと刃こぼれし過ぎじゃない!?」
八幡「そんな状態じゃ切れる物も切れないだろ!?大丈夫か!?」
63:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/01/31 15:04:06.277 V+X0w+Kd0.net
雪ノ下「心配は無用よ。力で…ねじ伏せるから」グググ
ゾクッ
八幡「ゆ、雪ノ下…?なんだその霊圧は…!」ビリビリ
雪ノ下「あ、あぁ…ごめんなさい。剣を握るとつい力んでしまうのよ」イソイソ
由比ヶ浜「ゆきのん…?どうしたのその眼帯…目、痛いの?」
64:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/01/31 15:05:09.361 V+X0w+Kd0.net
雪ノ下「別に目が痛いわけじゃないわ。ブルーライトカットの効果があるらしいから、目が疲れた時に付けることにしてるのよ」
由比ヶ浜「ブルーライトカットって、それそもそも眼帯って光通さないよね!?カットするのブルーライトだけじゃないよね!?」
八幡「そもそもなんで今それを付ける必要が…?いや、まてよ?その眼帯、見覚えのあるぞ?たしか、歴代の『剣八』に代々受け継がれているとかいう伝説の…」
由比ヶ浜「剣八って聞いたことある!!確か、校内最強の生徒に与えられるあだ名みたいなものだよね?」
65:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/01/31 15:06:06.785 V+X0w+Kd0.net
雪ノ下「あだ名というよりも称号ね。確かに、この眼帯は先代剣八から私が受け継いだものよ」
八幡「じゃあお前がその後継者ってわけか!?」
由比ヶ浜「ゆきのん凄い!!」
雪ノ下「一応、そういうことになるかしら。でもね、比企谷君…私は卍解はおろか始解すら習得していないのよ」
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16/01/31 15:07:01.898 V+X0w+Kd0.net
八幡「始解すらって…本当か雪ノ下!?」
由比ヶ浜「それなのに校内最強ってどーゆーこと!?」
雪ノ下「だから言ったでしょう?私は力で敵をねじ伏せるだけ。斬魄刀の名も、能力も私には必要ない。私自身の力でここまで上り詰めた。ただ…それだけよ」
八幡「…雪ノ下さんカッケー」
67:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/01/31 15:08:07.144 V+X0w+Kd0.net
雪ノ下「だから比企谷君、私は人はきっとそれぞれのやり方で高みに辿り着けるものだと思っているわ。卍解だけが答えではないのよ」
八幡(カ、カッコ良すぎて全然真似出来る気がしねぇー!!)
由比ヶ浜「でもゆきのん!これからは1人で戦ったりしないで、私達のことも頼っていいんだからね?」
雪ノ下「えぇ…ありがとう由比ヶ浜さん。でも、頼りにさせて貰う前に早く斬魄刀を見つけなさいね?」ニッコリ
由比ヶ浜「はぅ…も、もうわかってるってば~!!」
68:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/01/31 15:09:03.985 V+X0w+Kd0.net
八幡「しかしまさかお前が校内最強だったとはなぁ~恐れいったよ…」
雪ノ下「私なんてまだまだよ。あの人の前には未だ…手も足もでない…」
八幡「おいおい…校内最強のお前が誰に負けるって?」
雪ノ下「決まってるじゃない…姉さんよ」
69:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/01/31 15:10:01.929 V+X0w+Kd0.net
ゾクッ
八幡「な、なるほど…」
由比ヶ浜「ゆ、ゆきのんのお姉さんって、そんなに凄いの…?」
雪ノ下「姉さんも実は学生時代は剣八だったのよ。そして姉さんは歴代最強の剣八と呼ばれているわ…」
由比ヶ浜「歴代…最強…」
八幡「ははは…笑うしかねぇな…」
70:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/01/31 15:11:04.454 V+X0w+Kd0.net
雪ノ下「そういうわけだから、2人共…くれぐれも姉さんには気をつけてちょうだい」
八幡「き、肝に銘じておきます…」
由比ヶ浜「でも、ちょっと気になったんだけど、お姉さんがそのくらい強いってことは、ゆきのんのお母さんはどのくらい強いの?」
雪ノ下「母は…『残火の太刀』の使い手と言えばわかるかしら?」
八幡「!?」
71:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/01/31 15:12:02.265 V+X0w+Kd0.net
由比ヶ浜「残火の…太刀?」キョトン
八幡「由比ヶ浜…お前、知らないのか?教科書に載ってただろ!?護廷十三隊の総隊長の卍解の名だよ!!」
雪ノ下「そう。母は…護廷十三隊の総隊長よ」
八幡「マジか…」
由比ヶ浜「そ、そんなに凄い人だったなんて…」
72:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/01/31 15:13:06.700 V+X0w+Kd0.net
雪ノ下「もっとも、私も母の卍解はこれまで見たことはないのだけど…一説によるとこの町全体の空気中の水分が一瞬で失われると言われているわ」
八幡「規模がちげぇ…」
由比ヶ浜「やっぱり総隊長さんって凄いんだね~」
雪ノ下「ちなみに姉さんも4番隊の隊長を務めているわ。私も剣八となったことで卒業後は11番隊の配属が決まったけど、正直あの2人が居る隊じゃなくて良かったと思うわ…」
73:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/01/31 15:14:08.990 V+X0w+Kd0.net
八幡「なんつーか…お前もいろいろ大変だな…」
由比ヶ浜「辛いことがあったらいつでも連絡してね!!」
雪ノ下「えぇ…ありがとう。まだ卒業まで時間の猶予はあるから、今のうちに精一杯学生生活を楽しんでおくことにするわ」
キーンコーンカーンコーン
雪ノ下「下校時間ね。それじゃあ、そろそろ帰りましょうか」
74:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/01/31 15:15:02.264 V+X0w+Kd0.net
帰り道
八幡(今日は本当に驚かされることばっかりだったな…まぁ、そんだけ俺が色々なことから目を背けていたってことか…)
八幡「しかし…どうしたら斬魄刀の声とやらが聞けるのかねぇ…」
八幡(前途は多難だな…)
プップー!!
八幡「!?」ビクッ
(こ、この車は…!)
陽乃「こんばんは!比企谷君♪」ニッコリ
75:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/01/31 15:16:03.447 V+X0w+Kd0.net
八幡「は、陽乃さん…お久しぶりです…」
陽乃「久しぶりだね~比企谷君は今帰り?」
八幡「そうですけど…」
陽乃「それじゃあ送ってあげよう!ほらっ早く乗って~!」グイッ
八幡「へ?あっ!ちょ、ちょっと!?」
バタンッ
76:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/01/31 15:17:02.773 V+X0w+Kd0.net
八幡「あ、あの…すみません…わざわざ…」
陽乃「いーのいーの!気にしなーい気にしなーい!それより比企谷君、なんか変に緊張している様に見えるけど…どうかした?」
八幡「!?……いえ!?べ、別に何も!」
(歴代最強の剣八の前で緊張しない奴の方が珍しいだろ!?)
陽乃「はは~ん。その様子だと聞いちゃったんだね~私が歴代最強の剣八だって」ニヤニヤ
77:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/01/31 15:18:02.667 V+X0w+Kd0.net
八幡「い、いえ…あの…その…」
陽乃「そんなに狼狽えなくたって平気だってば!正体を知られたからには殺すしかない!なーんてことは言わないから安心して♪」
八幡「そ、その冗談は笑えないっす…」
陽乃「別に隠してたわけでもないしね~!あ、ということは私が4番隊の隊長ってことも気づいちゃった?」
78:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/01/31 15:19:03.302 V+X0w+Kd0.net
八幡「はい。そう聞きました…」
陽乃「学生時代は最強なんて言われてたけど、今じゃ4番隊の癒しの隊長なんて呼ばれてるんだから、そんなに緊張しなくて平気よ?」
八幡「そういえば…4番隊は衛生兵ばかりなんでしたっけ?」
陽乃「その通り!お姉さんは白衣の天使なのだ♪」
79:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/01/31 15:20:23.955 V+X0w+Kd0.net
八幡「お注射されてぇ…って、そうじゃなくて…なぜ歴代最強の剣八であるあなたが4番隊に入隊したんすか?」
陽乃「私は『回道』って回復・治療用の鬼道に精通しててね、それを生かす為に4番隊に志願したのよ」
八幡「へぇ…でも剣八のあなたが、なんでまた回道なんて習得しようと思ったんすか?」
陽乃�
80:uだって、敵を殺したらそれで終わりって…つまらないじゃない」ニッコリ
81:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/01/31 15:21:02.379 V+X0w+Kd0.net
ゾクッ
八幡「えっと…それってどういう…?」
陽乃「そんなことより!どうして比企谷君は私の正体に辿り着くことが出来たのかしら?お姉さん、そっちのほうが気になるな~?」
八幡「えっと…実はかくかくしかじかで…」
82:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/01/31 15:21:16.443 CL5wRUp20.net
面白い
83:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/01/31 15:22:10.644 V+X0w+Kd0.net
陽乃「なるほどね~斬魄刀について興味を持ったことで、色々なことが見えてきたってわけね。ふむふむ…関心関心。偉いぞ~比企谷君♪」ナデナデ
八幡「ちょっ!?か、からかわないで下さい…」
陽乃「それで、どうしたら斬魄刀の声を聞けるようになるか…だったかしら?比企谷君がどうしてもって言うなら、お姉さんが教えてあげようか?」
八幡「ほ、本当ですか!?」
84:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/01/31 15:23:14.120 V+X0w+Kd0.net
陽乃「えぇ。もちろん構わないわ」
八幡「あ、ありがとうございます…!それで一体どうしたら…?」
陽乃「斬魄刀は己の心の姿見。自分自身の心と向き合う為には…」
八幡「…為には?」
陽乃「とりあえず、1回死ぬことね」ニッコリ
85:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/01/31 15:24:13.541 V+X0w+Kd0.net
八幡「し、死ぬって…そんなこと…出来るわけ…」
陽乃「でも一番手っ取り早い方法であることは間違いないわ。危険だからもちろん学校では教えてくれないけどね~。てことで、比企谷君…お姉さんが殺してあげよっか?」
八幡「いえ!け、結構です!!」
陽乃「大丈夫だってば比企谷君。なにも本当に殺すわけじゃないわ。仮死状態にして、その間に生じる臨死体験によって斬魄刀と対話するってわけ」
86:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/01/31 15:25:02.204 V+X0w+Kd0.net
八幡「でも仮死状態なんてどうやって…?」
陽乃「お姉さんがちょーっと霊圧を解放するだけで比企谷君は昏倒するから、その状態を治癒術で維持するってわけ。ね?簡単でしょ?よーし!それじゃ、やってみよー!」
ゾクッ
八幡「へ?ちょっ!?ちょっと待ってくd」ガクッ
陽乃「行ってらっしゃい♪比企谷君」
87:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/01/31 15:26:06.784 V+X0w+Kd0.net
八幡(……ん?どこだここ…?)
八幡(暗くて…自分の姿さえも見えない…)
八幡(これが深層心理って奴か…)
八幡(これじゃあ、斬魄刀の名前なんて見つかる筈ないよな…)
八幡(クソッ…どこか…どこかに光はないのか…?)
『…………君…』
八幡(ん?今、微かに声が…?)
『……谷君……企谷君!」
八幡(誰かが…俺の名前を呼んでる?)
『比企谷君!!起きて!!』
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16/01/31 15:27:02.976 V+X0w+Kd0.net
八幡「はっ!俺は…一体…?」
陽乃「おはよう比企谷君♪比企谷君の家の前に着いたから起こしちゃった。それで、斬魄刀の名前は見つけられた?」
八幡「陽乃さん…いえ、ダメでした。名前どころか、何も見えない有様で…」
陽乃「やっぱりぜってー死んでたまるか!って思えるようにならないと、見えてこないんだろうね~」
89:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/01/31 15:28:07.467 V+X0w+Kd0.net
八幡「きっとそういうことなんすね…。陽乃さん…俺、もうちょい自分なりに頑張ってみます」
陽乃「その意気だよ比企谷君!頑張ってね♪」
八幡「うす。それじゃあ…これで。今日はありがとうございました」
陽乃「まったね~比企谷君♪」
バタンッ
八幡「ぜってー死んでたまるかなんて…どうやったら思えるのかね…?ま、じっくり考えてみますか…ただいま~」
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16/01/31 15:29:07.386 V+X0w+Kd0.net
小町「あ!お兄ちゃんおかえり!あれ?お兄ちゃん、なんか疲れてない?」
八幡「実はかくかくしかじかでな…」
小町「へぇ~!お兄ちゃんが斬魄刀に興味を持つ日が来るなんて…戸塚さんに感謝しないとね♪」
八幡「どいつもこいつも…そんなに俺が斬魄刀に興味持つのがおかしいのかよ…」
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16/01/31 15:30:01.670 V+X0w+Kd0.net
小町「おかしいよ!だって今のお兄ちゃん全然ゴミィちゃんらしくなくて、小町は思わず惚れ直しちゃったよ♪あ!今の小町的にポイント高い☆」
八幡「そりゃ…ありがとよ。ただ、いまいちコツがわかんなくてさ…一体どうしたら斬魄刀の声とやらが聞けるんだか…」
小町「大丈夫。きっとすぐお兄ちゃんにも聞こえるようになるよ。今のお兄ちゃんなら、きっと…」
八幡「おぅ。せいぜい足掻いてみるさ」
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16/01/31 15:31:13.962 V+X0w+Kd0.net
小町「あ!そうだ!斬魄刀について興味を持ち始めたお兄ちゃんに一つ忠告しとくけど、カマクラには気をつけること!」
八幡「はぁ?カマクラがどうしたんだよ?」
小町「いいから!お兄ちゃんの身の安全の為なんだから!とにかく気をつけて!!」
八幡「お、おぅ…なんだか知らないけど、とにかくわかったよ」
小町「大丈夫!もしもの時は小町が守るから!あ!今の小町的にポイント高い☆」
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16/01/31 15:32:12.742 V+X0w+Kd0.net
八幡の部屋
八幡「今日は疲れたな…。結局何も成果は得られなかったけど、一朝一夕で習得出来るようなものじゃないしな…」
八幡「とにかく、今日はもう寝るか…また明日頑張ろう…ん?」
カマクラ「にゃあ」
八幡「カマクラ…?そういや小町のやつが気をつけろって言ってたけど、なんだったんだ?」
カマクラ「にゃあ」
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16/01/31 15:33:02.936 V+X0w+Kd0.net
八幡「なぁ…カマクラ?斬魄刀の名前って、どうやったらわかるんだろうな…」ナデナデ
カマクラ「にゃあ?」ゴロゴロ
八幡「ははっ…カマクラに聞いたってわかるわけないよな…何やってんだ俺は…」
カマクラ「貴公の願い、しかと聞き届けた。微力ながらこの儂が力になろう」
八幡「へ?」
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16/01/31 15:34:03.333 V+X0w+Kd0.net
カマクラ「立たれよ。そして構えよ。儂のやり方は少々荒っぽく、貴公の身の安全は保障できぬ」
八幡「カ、カ、カマクラがしゃべったぁぁああ!?」
カマクラ「騒がしいぞ。さっさと構えよ。でなければ貴公は…死ぬことになる!!」
ゾクッ
八幡「ッ!?」バッ
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16/01/31 15:35:02.633 V+X0w+Kd0.net
カマクラ「ふむ。よい構えだ。それならば死ぬこともあるまい…儂の必殺の一撃に耐え抜いた時、貴公にも斬魄刀の声が聞こえるだろう」
八幡「ちょっ、ちょっと待てカマクラ!?お前、カマクラだよな?どうしちゃったんだよ!?」
カマクラ「もはや言葉は不要…ゆくぞ!!轟け!!『天譴』!!!」
八幡「なっ!?」
カマクラ「さぁ!!最終ステージである!!比企谷八幡!!!」
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドド
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16/01/31 15:36:06.425 V+X0w+Kd0.net
八幡「なんだよこれ…なんだよこれぇ!?なんでカマクラが斬魄刀を…?一体何がどうなってるんだよ!?」
カマクラ「死ぬ気で耐え抜け。儂の一撃は決してぬるくはないぞ!!参る!!」ブォンッ
八幡「なんだそのデカい手はぁぁああ!?くっそぉぉぉぉぉおお!!!!」
ズズン…
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16/01/31 15:37:12.215 V+X0w+Kd0.net
カマクラ「儂の天譴は黒縄天譴明王の一部を具現化する。浅打ごときでは到底耐え抜ける攻撃ではない!比企谷八幡!!斬魄刀の声を聞くのだ!!さもなくば貴公は…死ぬことになる!!!!」
八幡「死にたくない…死にたくないよぉ!?」
ガチャッ
小町「ちょっとお兄ちゃんなんの騒ぎ!?って…あっ…お、お邪魔しました…」
八幡「待て待て待て小町!!お願いだ!助けてくれぇ!?」
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16/01/31 15:38:11.121 V+X0w+Kd0.net
小町「はぁ…仕方ないな~でも期待しないでね?唸れ!『灰猫』!!」
ブワッ
八幡「と、刀身が灰に!?小町…お前いつの間に始解なんて…?」
カマクラ「妹御に助けを求めるとは、なんたる愚かしさか!!この儂がそれを許すと思うかぁ!!!」ブォンッ
小町「きゃぁぁあああ!?」
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16/01/31 15:39:08.910 V+X0w+Kd0.net
八幡「小町ッ!?」
カマクラ「どけ比企谷八幡。もう二度と邪魔立て出来ぬよう、妹御には再起不能になって貰わなければならん。なに命までは奪わんさ…儂の手元が狂わぬ限りは…な。ははは!ははははは!はははははははは!!」
八幡「んなこと…やらせるかよ!小町は…小町は俺が守る!!!」
八幡(頼む…俺の浅打…小町を守る力を…)
カマクラ「どかぬならばまとめて切り捨てるまで。悪く思うなよ?全ては貴公が望んだことだ。ゆくぞ!!」ブォンッ
八幡「力を貸してくれぇぇえええ!!!」
ズズン…
101:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/01/31 15:40:03.683 V+X0w+Kd0.net
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…
カマクラ「ふん。幕切れか…。呆気ないものだったな。比企谷八幡…どうやら儂の見込み違いだったようだ」
八幡「……待てよ」
ゾクッ
カマクラ「!?」
八幡「待てよ化け猫…ここからが本番だぜ?」
ドドドドドドドドドドドドドドドドドド
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16/01/31 15:40:34.211 Et4snCqL0.net
キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!
103:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/01/31 15:41:12.755 V+X0w+Kd0.net
カマクラ「な!?今の一撃を耐え抜いたというのか!」
八幡「ギリギリ…斬魄刀の声が聞こえたのさ。悪いが、これから先はコッチのターンだぜ?」
カマクラ「ぐぬぬ…ふふっ…ははは!はははははははは!!面白い!貴公の力、存分に示すがいい!!」
八幡「いくぜッ!延びろ!『鬼灯丸』!!!」
カマクラ「!?」
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16/01/31 15:42:22.153 V+X0w+Kd0.net
八幡「どーよこの俺の力!!って…あ、あれ?」
カマクラ「や、槍になった…?」
八幡「槍になった…な…」
カマクラ「むぅ…い、一体その槍にどんな特殊能力が!?迂闊に動けん!!」
八幡「いや…特殊能力とか、そんなのは一切無いっぽい」
カマクラ「!?」
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16/01/31 15:43:22.859 V+X0w+Kd0.net
八幡「あぁ!でも取説によると、もう一つ形状変化が可能らしい!!」
カマクラ「そ、そうか…では恐らく、そのもう一つの形状とやらが、その斬魄刀の真の力!!�
106:ウぁ!遠慮はいらん!!儂に力を示すのだ!!」 八幡「へ。後悔したって知らねぇぜ?裂けろ!『鬼灯丸』!!!!」 くにゃ… カマクラ「!?」 八幡「!?」
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16/01/31 15:44:08.399 V+X0w+Kd0.net
カマクラ「これは…一体…?」
八幡「ど、どうやら三節棍って感じだな…」
カマクラ「三節棍?槍を三節棍にしてどうする!?」
八幡「んなこと…俺に聞くなよ。俺だって困惑してんだから…」
カマクラ「ほ、他には何かないのか!?13km伸びるとか、三節とは言わずに沢山の関節にわけて自在に攻撃出来るとか、2度同じ箇所に刺したら相手を殺しせしめるとか!?」
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16/01/31 15:45:01.704 V+X0w+Kd0.net
八幡「ない。取説にもそんなこと一つも書いてなかった…」
カマクラ「そうか…」
八幡「おい。勝負…どうすんだよ?」
カマクラ「ん?あぁ…興が冷めた…。すまなかったな…いろいろと」
八幡「いや、こっちこそ、期待に沿えずにごめんな」
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16/01/31 15:46:07.757 V+X0w+Kd0.net
カマクラ「いや、気にするな。んじゃ、儂、ただの猫に戻るから…」
八幡「あ、あぁ…また気が向いたら声掛けてくれよ…」
カマクラ「…にゃあ」
八幡「一件落着だな。釈然としないけど…」
小町「うっ…お、兄ちゃん…?」
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16/01/31 15:47:04.329 V+X0w+Kd0.net
八幡「小町!目が覚めたか!?もう大丈夫だ!カマクラは手を引いてくれたよ」
小町「その槍…もしかして…お兄ちゃんがカマクラをやっつけてくれたの…?」
八幡「いや、俺の斬魄刀のあまりのしょぼさに失望したみたいだ」
小町「お兄ちゃん…お兄ちゃんはどこまで残念なの…って!?お兄ちゃん!!その頭どうしたの!?」
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16/01/31 15:48:15.377 V+X0w+Kd0.net
八幡「へ?頭?頭がどうかしたのか…って、あれ?髪が…髪がなぃぃぃいい!?」
小町「ハ、ハゲてもお兄ちゃんはお兄ちゃんだよ!あ!今の小町的にポイント高い☆」
八幡「気休めはやめろぉぉぉおぉおお!!!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
小町「お兄ちゃん!お兄ちゃん!朝だよ!ほらっ起きて!!」
八幡「はっ!こ、小町…?俺は一体…そうだ!髪は!?」
クシャッ
八幡「は、ははっ…生えてる。髪生えてるよぉぉぉぉおぉおお!!」
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16/01/31 15:49:15.703 V+X0w+Kd0.net
小町「何そんな喜んでるのお兄ちゃん?あ!まさか最近薄くなってきたとか!?」
八幡「いや、酷い悪夢を見てな。良かった…本当に夢で良かった…」
小町「そういえばお兄ちゃん、すごくうなされてたし、よっぽど怖い夢だったみたいだね」
八幡「良かった…夢で…本当に良かった…」
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16/01/31 15:50:06.858 V+X0w+Kd0.net
小町「寝る前にこんな漫画を読むから悪夢を見ちゃうんじゃないの?」
八幡「そういや昨日、寝る前に『BLEACH』を読んで…そのまま寝落ちしたんだっけか?」
小町「ほらっ!お兄ちゃんさっさと起きて!早く朝ごはん食べないと遅刻しちゃうよ!」
八幡「あぁ…すまん。すぐ行くよ」
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16/01/31 15:51:02.640 V+X0w+Kd0.net
八幡「行ってきます!」
小町「気をつけてねお兄ちゃん!」
八幡「やっべ…走らないと遅刻しちまいそうだ…」
材木座「おーい!八幡ー!」
八幡「基本的に省エネがモットーなんだが、仕方ない…走るか」
材木座「だから我を無視するでないと何度言ったらわかるのだ!?」
115:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/01/31 15:52:02.548 V+X0w+Kd0.net
八幡「ん?なんだ材木座…居たのか」
材木座「ムハハハ!我はどこにでも居るし、どこにも居ない!!何故ならばそう!新世界の神だから!!」
八幡「あーはいはい。すごいすごい」
材木座「あっさり流すとはなんたる不届き!!ゴラムゴラム!時に八幡よ…今日は随分遅い登校ではないか。何かあったのか?」
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16/01/31 15:53:04.859 V+X0w+Kd0.net
八幡「あー実はちょっと悪夢を見てな…それで寝坊したんだ」
材木座「ふむ。悪夢とな?」
八幡「今考えるとバカバカしい夢だったよ。なんで途中で夢だと気付けなかったのか不思議なくらい馬鹿げた夢だった」
材木座「いつから…」
ゾクッ
八幡「なっ!?…まさか…お前…!」
材木座「いつからそれを夢だと錯覚していた?」
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド
FIN
117:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/01/31 16:06:29.362 hCNvvDdo0.net
おもしろかったぞ
乙
118:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/01/31 16:06:59.470 YsiBdriZ0.net
良かった
119:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/01/31 16:07:16.687 Et4snCqL0.net
おっつおっつ~
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