エレン「俺は魔戒騎士になる」at NEWS4VIP
エレン「俺は魔戒騎士になる」 - 暇つぶし2ch39:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/12/25 20:58:04.660 ch2f3T/80XMAS.net
エレン(…やっぱすげぇな、アルミンは…)
アルミン「聞いてもいいかな?二人はどこ出身なの?」
ベルトルト「…僕とライナーは、ウォール・マリア南東の山奥の村出身なんだ…」
エレン「……!!」
アルミン「えっ!?そこは…」
ベルトルト「あぁ…川沿いの栄えた町とは違って結界が壊されてすぐには連絡が来なかった。
      何せ連絡より先に巨人が来たからね」
ベルトルト「明け方だった…。僕達の町には魔戒法師が大勢住んでいたけど、魔戒騎士は一人も住んでいないんだ。
      監視用の号竜がやけに騒がしくて、耳慣れない地響きが次第に大きくなり・・・
      それが足音だと気づいて急いで窓を開けたら―」
ベルトルト「その後は…えっと、あまりよく覚えてない…皆ひどく混乱したんだ
      みんな応戦したんだけど、何せ下手を打てば魔戒騎士でも苦戦を強いられる相手だ、長くはもたなかった…
      後は君達も同じだろ?」
エレン「2年間、開拓地に勤めて今に至る……だよな」

40:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/12/25 20:58:21.625 ch2f3T/80XMAS.net
ライナー「まったく…お前は何だって突然そんな話すんだよ」
ベルトルト「ご…ごめん…えっと…つまり僕が言いたかったことは…君達は彼らとは違うだろ?」
エレン「彼ら?」
ベルトルト「ホラーの恐怖を知らずにここにいる人達だ。彼らがここにいる大半の理由は世間的な体裁を守るため…
      12歳を迎えて生産者に回る奴は臆した腰抜けだって…
      ウォール・マリアの陥落以降、反転した世論に流されて訓練兵になった…元々、表の世界の住人だ…
      巨人ホラー、ましてや素体ホラーや憑依された人間なんかも見たことはないだろう…
      ここに来て初めてホラーと魔戒騎士のことを認識したが…、しょせん魔戒騎士科にいるのは表面上だけのこと…
      危険の少ない昼間に行われるエレメントの浄化作業を主な任務である駐屯兵を目指しているだけだ…」
ライナー「……」
ベルトルト「まぁでも…臆病なところは僕も彼らと同じだ」
エレン「え?」
ベルトルト「ホラーの知識にもある程度詳しい…と思うし、体動かすのも得意だから…
      憲兵団…できれば元老院付きの特権階級狙いで魔戒騎士科を選んだ」
ベルトルト「僕には…自分の意思が無い。
      羨ましいよ…自分の命より大事なものがあって…」
エレン「そりゃそんな目に遭ったんだし…それに騎士として自分を大事にすることだって立派なことだろ?」

41:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/12/25 20:58:38.044 ch2f3T/80XMAS.net
エレン「オレなんか壁壊される前から魔戒騎士になりたいとか言って、あ、いや、一般人にじゃないぞ!?
    オレの母さんと親父は魔戒法師だったから…よく母さんには止めろって怒鳴られまくってからな…」
ライナー「ん…?ってことは…あの巨人ホラーと遭遇した後も、その考えは変わらなかったってことか?」
エレン「ま…まぁ今となっては騎士になれるかどうかってとこだけどな…恐怖もたっぷり教わったがそれ以上に
    斬らなきゃならねぇと思ったよ…奴らを…1匹残らず」
ライナー「……」
ライナー「俺にも…俺にもあるぜ、絶対曲がらないものが…」
ライナー「帰れなくなった故郷を守る。俺の中にあるのはこれだけだ…絶対に…何としてもだ」
エレン「あぁ…」

42:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/12/25 20:58:53.716 ch2f3T/80XMAS.net
ライナー「もう一度、教官の最初のアドバイスを思い出してみろ。
     剣を持つ自分の姿を想像してみたり、羽が生えてたり風船がくくりついているかのようにイメージを変えてみたり。
     明日は上手くいく…」
ライナー「お前ならやれるはずだ、エレン・イェーガーだったっけ?」
エレン「あぁ ありがとよ�


43:cライナー・ブラウンだよな?」 アルミン「しかし教官の言葉を振り返ると言っても…あ、そういえば」 アルミン「ねぇ、エレン。さっきの実習の最後に教官と何か話してたよね。何を言われたんだい?」 エレン「え?あ、あぁ、確か…、発想を逆転させるのも手だ、とか何とか…」 アルミン「そっか…、当たり障りの無い普通の助言に聞こえるけ…ど……」 アルミン「………」 エレン「アルミン?どうした?具合でも―」 アルミン「……そっか…そうだよ。そういうことだったんだ!逆転の発想ってそういう意味だったんだ!!」 エレン「!!」 エレン「ア、アルミン…、いきなり大声出すなよ、びっくりするじゃね~か…」 アルミン「分かったよ!エレン!君がどうすればソウルメタルを持ち上げられるようになるのかを!」 エレン「……ほ…、本当かアルミン!?ど、どうすれば持ち上げられるんだ!?どんなコツがあるっていうんだ!?」 アルミン「いいかい?落ち着いて聞いてねエレン。君は大きな勘違いをしている。まずはそれを正さないといけない」 アルミン「エレン…今の君ではね…。仮にソウルメタルを扱えたとしても…」 アルミン「魔戒騎士にはなれないんだ」



44:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/12/25 20:59:17.100 ch2f3T/80XMAS.net
エレン「…………え?」
(翌日)
キース導師「エレン・イェーガー。覚悟はいいか?
      ソウルメタルを持ち上げることは魔戒騎士の最低条件だ
      できなければ開拓地に戻るか、もしくは魔戒法師科に転科してもらう…いいな?」
エレン「はい!」
エレン(やる!オレは絶対やる!!オレには素質がねぇかもしれねぇけど…根性だけは誰にも負けねぇ!)
キース導師「始めろ」
エレン(理屈なんか知らん!根拠も無い!でもオレにはこれしかねぇ!)
(前日ー夜)
アルミン「いいかい?エレン。そもそも魔戒騎士って何だと思う?」
エレン「…え?魔戒騎士が?え?な、何…?」
アルミン「…なら質問の仕方を変えるよ? 魔戒騎士の鎧と剣って “何の為に存在するのか” 知ってる?」
エレン「そりゃ勿論、ホラーをブッ殺す為の……」

45:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/12/25 20:59:38.911 ch2f3T/80XMAS.net
アルミン「違うよエレン。グリシャおじさんやハンジさんから聞いたことなかったかい?
     魔戒騎士は “守りし者” 。そうさ、魔戒騎士とは何かを守る為に戦う騎士なんだ。エレンはその本質が違うんだよ」
     僕もライナーも、ベルトルトや他のみんなは、とにかく“何か”を守る為に魔戒騎士になろうとしてる。
     僕は死んでいった騎士や法師の誇りを「守る為」、ライナーは故郷を「守る為」、
     ベルトルトや他のみんなは、自分の命を「守る為」に騎士になったんだ。
     勿論、その理由に意思の軽薄さは多少なりとも影響するんだろうけど、でもエレンは全く違う」
アルミン「エレンはホラーを殺したいからという「憎しみ」の力だけで騎士になろうとしているから反応しないんだ。
     「誰かを守る為に、ホラーを斬る」という感情じゃないとソウルメタルは共鳴しないんじゃないかな」
エレン「オレが、魔戒騎士になる本当の理由…」
アルミン「そしてもう1つ…。
     僕達は今まで「ソウルメタルより軽いもの」を連想しようとした。その発想を逆転させるんだ。
     「ソウルメタルよりも軽いもの」ではなくて、「ソウルメタルよりも重いもの」を連想するんだ、エレン」

46:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/12/25 20:59:50.906 ch2f3T/80XMAS.net
エレン「重い…もの?」
アルミン「さぁ、エレン。君には思い当たるフシがあるはずだよ…。
     ある日、君が、二人がかりでも持ち上げられなかったもの…。
     君が命を懸けてまで持ち上げたかったもの…。
     その先にあるのは……もう…分かるよね……?」
エレン「……………あぁ、よく覚えてるよ、アルミン……」

47:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/12/25 21:00:01.072 ch2f3T/80XMAS.net
そうだ……
オレはあの日…
あの人を
あの光を
純粋に救いたいと
守りたいと、思った
だから、あの時
あの人はソレに気づいたんだ
いっつもいっつも口うるさく反対してたクセに
急に「お前は魔戒騎士になるんだろ」って

48:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/12/25 21:00:27.591 ch2f3T/80XMAS.net
それでもアンタは
最後の最後まで
ミカサを守れだの、人々を救えだの
ったく、自分の事はいっつも棚に上げて
最期は自分を犠牲にしてでもオレたちを助けやがって……
…アンタは魔戒法師だったけど
もし…もしも
もしも、女でも魔戒騎士になれる世の中だったら
もしも、アンタが魔戒騎士だったら
アンタこそが、オレの追い求めた理想の魔戒騎士の姿かもしれねぇ

49:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/12/25 21:00:39.363 ch2f3T/80XMAS.net
このソウルメタルはオレにとって、この世で一番重いものだ…
そう、あの時の瓦礫よりも重いはずだ
こいつを持ち上げられるようになれば、あんな瓦礫なんか簡単に持ち上げられるはずだろ……!
こいつを持ち上げれば……
魔戒騎士になれれば……
もう二度とあんな思いをすることは無くなる…!!
アンタが託したミカサを守れるようになる……!!
だからさ、神様
頼むよ…!

50:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/12/25 21:00:49.668 ch2f3T/80XMAS.net
今のオレなら、あの人を救えるはずなんだ…!
だから…
もう1度、あの日をやり直させてくれよ………!!!
エレン「なぁ…」グググ…
スッ…
エレン「母さん……!!!」

51:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/12/25 21:01:04.912 ch2f3T/80XMAS.net
アルミン「や、やった!!」
ミカサ「……!!」
キース導師「よくやった、エレ―」
エレン「オレはァ!!」
アルミン「!!」
ミカサ「!!」
キース導師「!!」
エレン「魔戒騎士!エレン・イェーガー!!」
エレン「魔戒法師・華流羅の血を……受け継ぐ者なり……!!!」
キース導師「こ、こいつ…」ビリビリィ…!!
エレン「はぁ…はぁ…はぁ…」
エレン(どうだ…ミカサ…)
エレン(オレはやれる…ホラーと戦える!!)
エレン(もう、お前に世話焼かれることもねぇな……いや)
エレン(お前を守ってやれる…俺は…守りし者だ…)
ミカサ「……」

52:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/12/25 21:01:22.566 ch2f3T/80XMAS.net
ひそひそ…
訓練兵A「何だアイツ……もしかして泣いてんのか?」
訓練兵B「つーかなんだよ、魔戒法師の血を引くって。騎士なら分かるけどたかが法師だろ」
訓練兵C「1人で勝手に熱くなっちゃって……点数集めのアピールかぁ?」
訓練兵D「そもそも華流羅?そんな名前の法師聞いたことねーわ。所詮三流の魔戒法師だろ」
キース導師「……魔戒法師を侮辱するのは許さん。騎士と法師に上下関係など断じて無い。
      何なら貴様らには立体機動装備無しで前線に出てもらおうか…。あれは魔戒法師の偉大な発明品だからな……」
訓練兵「「「「い、いや�


53:Aその……すみませんでした!!」」」」



54:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/12/25 21:01:38.822 ch2f3T/80XMAS.net
キース導師(……ふん、「華流羅」の名を知らぬとはな、時代が進むのも早いものだ)
魔戒法師科の教官「あっ……、キース導師。昨夜、言ってたソウルメタルとは……」
キース導師「あぁ、コレだ……」
魔戒法師科の教官「……確かに。僕が施した法術が破られてますね……
         それどころか、何者かによって違う術をかけられています、この術は……」
キース導師「『ソウルメタルを重くする術』か……」
魔戒法師科の教官「そのようですね。最初に僕が施したのは『ソウルメタルを少しだけ軽くする術』です。
         みんなの進行度合いを考慮しながら徐々に術の効力を弱めていこう、という計画だったんですが……」
キース導師「どういうことだ…。エレン・イェーガーのソウルメタルだけが何故……
      いや、そもそもお前ほどの法師がかけた術を破り、
      さらにはこんな高度な術を上書きできるほどの法師がどこかに潜んでいる……ということなのか……」
魔戒法師科の教官「今の段階では事を荒立てない方がいいですね……。我々は我々で今、出来る事を尽くしましょう」
キース導師「あぁ、勿論だ…!」
キース導師(私の教え子たちは……私が守る!!)

55:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/12/25 21:01:53.444 ch2f3T/80XMAS.net
エレン「どうだ!ミカサ!オレはやったぞ!見たか!」
ミカサ「……よく頑張りました」
【続く】

56:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/12/25 21:02:15.105 ch2f3T/80XMAS.net
〈次回予告〉
自分の信じた道を突き進むことは大切さ
でも君には僕と同じ道を歩んで欲しくはないんだ
友を、心を、愛を失って、そうして得る物には何の価値も無いことを僕は知っている
次回「信念」
誰かの願いが叶う頃、あの子は泣いている

57:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/12/25 21:02:28.887 sFrpL4J3DXMAS.net
GAROOOOOOOOOOOOOOOOOOO

58:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/12/25 21:02:37.024 ch2f3T/80XMAS.net
〈現在公開可能な情報〉
【ソウルメタル】
一般人には超重量で、修行を積んでいないものでは短刀ほどの大きさでも持ち上げることができない。
残念ながら、女性はどんなに修行を積んでも扱うことができない。
使用者の魂の有り様によって、その重量、硬度を自在に変える性質を持つ。
修行を積んでソウルメタルと魂を通わせたり、強い意志や信念を持つことで、装備者にとっては羽根より軽く感じるようになる。
ソウルメタルで作られた魔戒騎士の鎧と武器は、高速で微振動を起こしており、生身の人間が触れるとその皮膚が裂かれてしまう。
その為、近作の魔戒騎士は民間人を救出するケースを考慮し、直接肌に触れることのないようにマント(大小なりとも)を携帯している。
【獣身騎士(じゅうしんきし)・戯牙(ギガ)】
キース・シャーディス導師が、鎧を召還して纏った魔戒騎士の姿。
魔戒斧を真上に掲げ円を描いた後、地面に叩き付けることで衝撃波と共に鎧を召喚、緑色の鎧で、瞳の色は赤。
所々には金の装飾が光り、両肩・両腰・両足部にはやや斜め上に反り返った突起が生えている。
胸部にはスパイク状の棘も生えており、攻撃的な印象を受ける。
魔戒斧も『獣身斧』というバトルアックスに巨大化。
拳で素体ホラーを殴り飛ばしては顔を掴んでジャイアントスイングの応用で投げ飛ばし、上空に殴り飛ばしては野球のボールのごとく弾き飛ばすパワフルな戦法が得意。
周囲に群がる素体ホラーに怯まず獣身斧を大きく振りかざし、地面に叩き付け放つ衝撃波が最大の必殺技となる。

59:過去ログ ★
[過去ログ]
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています


最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch