承太郎「オラァ!」さやか「おっと危ない」at NEWS4VIP
承太郎「オラァ!」さやか「おっと危ない」 - 暇つぶし2ch50:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/10/05 00:49:49.229 570+CAk50.net
にこ「さやかさんが、どうして魔法少女になったかはご存知ですか? 願いは叶ったんでしょうか」
美樹母「オクタヴィアから聞いたことは?」
にこ「それが…」
オクタヴィア『魔女に残されたのは絶望に堕ちたという事実だけ』
オクタヴィア『希望があった頃の記憶なんて、砂のようにこぼれ落ちていくもの……』
にこ「やっぱりその辺りのことも、よく覚えてないみたいなんです」
オクタヴィア『身もフタもない言い方だなぁ…』
にこ『いや実際そうでしょ』
美樹母「さやかと小さい頃から仲の良かった友達がいるんです。親同士が良かったから、子供たちも」
にこ「幼馴染みってやつですね」

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15/10/05 00:50:57.419 570+CAk50.net



にこ(オクタヴィアは魔女といっても、そんな悪いヤツには見えない)
にこ(さやかもきっとその幼馴染みの子に、もう一度希望を与えたかっただけなんだ……)
にこ(他の魔女も同じようなものだったのかもね)
美樹母「その子だって辛いでしょうに、今もよく来てくれるのよ」
にこ「バイオリンの練習と両立してるなんて偉い子じゃないですか」
 ピンポーン
少年「おばさん、掃除終わりましたよ~」
美樹母「ありがとう。上がっていって、お茶でもどうぞ」
美樹母「出てくるわね。頂いたケーキがあるの。にこさんも一緒に食べましょう」
にこ「え、はい…… でもその幼馴染みの子って」
上条「こんにちは。もしかして、さやかのお友達ですか?」
にこ「男の子だったの?」
オクタヴィア『…見覚えあると思ったよ……』

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15/10/05 00:53:58.184 570+CAk50.net
上条「今日、東京へ帰るんですか?」
にこ「そうよ。帰りのバスの時間も調べてあるわ」
上条「バス出てるのかな… ニュース見ました?」
にこ「こっちに来てから、ずっと歩き回ってたからね。何かあったの?」
美樹母「テレビでもつけましょうか」
『超人登録法反対派の撤退が完了し、現在は警戒態勢へ移行しています』
『エヴァンゲリオン初号機は制御下にあるとの報告が入りました』
にこ「どういうことよ、制御って……」
上条「さっきラジオでニュース聞いた時は暴走状態で、AKB0048のロボットがやられたって」
にこ「LASが!? 誰の?」
上条「そこまではわかりません。でも、今はもうビビットチームとタイタスがおさえたみたいですね」
美樹母「まどかちゃんが……」
にこ「さやかさんの友達だったんですか」
上条「僕とさやかと、小学校からずっと一緒だったんです。もうずいぶん遠くに行ってしまった……」

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15/10/05 00:55:38.035 570+CAk50.net
美樹母「にこさん、今日は泊まって行ったらどうかしら。こんな日の夜じゃ帰り道も怖いでしょう」
にこ「でも…」『どうする?』
美樹母「さやかの部屋を使っていいわ」
上条「警戒態勢って言ってましたよ。また戦闘が再開したら、巻き込まれるかも」
オクタヴィア『ここは甘えちゃっていいんじゃないのかな』
にこ「それなら、お礼に晩ご飯は私が作りますよ! 上条くん、あなたもどう?」
上条「いいんですか? なら手伝いますよ」
美樹母「今日のお夕飯は楽しくなるわね」
上条「じゃあ買い出しに行ってきます。何作るんですか?」
にこ「私も行くよ。替えの靴下とか歯ブラシとかも買いたいからね」
にこ(美樹さやかの願いを受けて『希望』を取り戻した子)
にこ(オクタヴィアも気になるかもしれないし、正直なところ、私も少し……)
にこ(…いや、そんな変な意味じゃなくてね)

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15/10/05 00:57:46.238 570+CAk50.net
―夜 さやかの部屋―
オクタヴィア『ただいま。もう寝るの?』
にこ『あんまり夜更かししてもおばさんに気を遣わせそうだからね。あんたこそ、もういいの?』
オクタヴィア『うん。結局家まで見送って来ちゃったよ』
にこ『何か感じた? 魔女として』
オクタヴィア『美樹さやかの願いは届いたんだね…… それがわかったよ』
にこ『……上条くんは、希望を取り戻せたのかな』
オクタヴィア『代わりにお父さんとお母さんから娘を奪い、上条くんからは大事な友達を奪い』
オクタヴィア『全部私がやったこと…… 一つの希望のために、あまりにも大事なものを壊しすぎた……』

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15/10/05 00:58:34.627 570+CAk50.net
オクタヴィア『私なんかじゃ、にこみたいにはいかないんだね』
にこ『どうしてそこで私が出るのよ』
オクタヴィア『今日は歌でお母さんを助けたし、私も魔女と戦ってる時に助かったんだから』
オクタヴィア『私は魔法少女になったせいで、いろんな人に傷を負わせているのに……』
にこ『私だって、偉そうに『歌で希望を』とか言ってるけど、結果は散々よ』
にこ『誰もついてきてくれなかった…… 最初はみんなで楽しくやってた… と思うんだけど』
オクタヴィア『孤独はいけないね……』
オクタヴィア『何もかもを失っていって、にこに会うまで私はひとりぼっちだった気がするよ』
にこ『あなたが来てくれたから、どうにか私はひとりぼっちにならずに済んだよ』
オクタヴィア『ねぇにこ。私たち、友達にならない?』
にこ『…もうなってるでしょうが』

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15/10/05 01:00:11.259 570+CAk50.net
オクタヴィア『違うな。仲間とか、そういうやつ』
にこ『どう違うのよ』
オクタヴィア『私、戦いたい。他の魔女と』
オクタヴィア『いろんなものを失って残った力だもの。人の役に立つことに使いたいよ』
にこ『人間に戻れなくてもいいの?』
オクタヴィア『そっちはそっちでできたらいいけど、今は戦いたいな』
にこ『魔法少女も登録法の戦いがおさまるまで忙しそうだもんね。けっこう需要あるかも』
オクタヴィア『にこ、応援してくれる? 今日みたいに』
にこ『いいわよ。あんな歌で良ければ、いくらだって』

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15/10/05 01:01:02.330 570+CAk50.net
美樹父「ただいま。誰か泊まりに来てるの? 玄関に知らない靴があったよ」
美樹母「ええ、東京から。帰りが心配で、泊まってもらったの」
美樹父「今日は無事に帰れないかもしれないからなぁ」
美樹母「矢澤にこさんっていうの。とっても可愛くて、元気な女の子よ」
美樹母「さやかのパジャマを貸してあげたの。よく似合ってたわ」
美樹父「そうかい…… いい子なんだね」
美樹母「晩ご飯食べる? その子が作ってくれたの」
美樹母「私と恭介くんが手伝ってね。楽しかったわ… 本当にねぇ……」
美樹父「そうかい」
美樹父「それならもう、泣くのはよしなさいよ」
美樹母「いけないね…… いつまで経ってもこんなことじゃ、いけないねぇ……」

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15/10/05 01:03:18.357 570+CAk50.net
にこ(……)
にこ『ごめん、ちょっと電話してもいい?』
オクタヴィア『また散歩してくるよ。今日は魔法少女もいなくて平和だもんね』
にこ『ありがとう』
 ポチポチ
 トゥルルルル トゥルルルル……
 ガチャ
にこ「」フゥ
にこ「もしもし? まだ起きてた?」
にこ「……お姉ちゃんだよ」

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15/10/05 01:04:04.323 570+CAk50.net
にこ「お父さんと仲良くしてる? うん、なら良かったよ」
にこ「今日ね、見滝原から来た友達… そう、魔法少女の街ね。家に遊�


60:ムに来てるの」 にこ「そのつもりなかったんだけど、泊めてもらっちゃった」 にこ「うん、平気だよ。お姉ちゃんもう高校生だからね」 にこ「……」 にこ「…楽しいよ。高校入ってから、たくさん友達もできたんだから!」 にこ「……そう、頑張ったじゃない! お姉ちゃんだって負けてないからね」 にこ「じゃあもう遅いから切るよ。夜更かししちゃうもんね」 にこ「うん… ちょっと声聞きたくてさ」 にこ「今度また会いに行くからね。じゃあまたね。おやすみ」



61:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/10/05 01:08:13.844 570+CAk50.net
SS書いてた人たちが戻ってきたらいいのになあ
おやすみ

62:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/10/05 01:17:55.620 Fy7DpoPnd.net
ありがとう
おやすみ

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