あかり「海王星人が地球にきたよぉ」at NEWS4VIP
あかり「海王星人が地球にきたよぉ」 - 暇つぶし2ch2:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/07/05 00:28:58.415 BYgNeTgK0.net
宇宙に最も多く分布する水素の周波数
1420.40575 MHzを探査し
系外惑星にいる知的生命体が残した作為的な痕跡を
辿るプロジェクトは前世紀から行われていた事だが
およそ途方もないオーダーと手掛かりの微かさから
その実現を確実視した者はいなかった
しかし西暦2015年7月7日グリニッジ標準時0224時16秒から
初めに13秒次に7秒・3秒・42秒もの不自然な計測結果が発生し
詳しくその現象を分析すると
知的生命体が何らかの作為的な電波を発信していた痕跡だと
突き止めることとなった

3:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/07/05 00:32:57.240 BYgNeTgK0.net
あかり「なんでも海王星方向から発信されてるらしいんだよぉ」
京子「なら海王星からか?」
結衣「そうじゃないだろ、海王星の遥か後ろにいる惑星からに決まってる」
ちなつ「そうなんですか?結衣先輩」
結衣「海王星は寒くて厳しい環境だから生命なんていないからね」
京子「ほほう、そうなのか、その宇宙人たち遊びに来たらいいのにな」
あかり「あかりも宇宙人さんと花札でこいこいとかしたいよぉ」
結衣「でもそれは無理だろうね。光でも何十年ってかかる距離にいるんだろうから」
結衣「通信するのだって一回ごとに何十年もかかるんだ。こっちにくるなんて無理だよ」
あかり「ひえぇ夢がないよぉ」
ちなつ「さすが結衣先輩は博識です!」

4:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/07/05 00:36:38.707 yIJYyfIE0.net
このあかりを思い出したんだが
URLリンク(www.ir.isas.jaxa.jp)

5:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/07/05 00:39:29.805 BYgNeTgK0.net
あかり「それでもあかり宇宙人さんたちと遊びたいなぁ」
ちなつ「あかりちゃんってば、本当に子供なんだから。地球に来れないから無理だって結衣先輩が言ってたでしょ」
あかり「でもあかり、いつか宇宙人さんと遊ぶのを夢に見るよぉ」
結衣「まぁ、そうできたら楽しいだろうな」
京子「宇宙人とみらくるんごっこか!」
あかり「あ!そうだ!お星さまに願うよぉそしたら願いがかなうかもね」
ちなつ「七夕は昨日だよあかりちゃん」
あかり「えへへぇ追加でもう一個しちゃうんだよぉ」
あかり「お星さまお星さま宇宙人さんが地球にこれますよぉに」

・・・・・・・・・・・・・・・―ドオオオオオオオオオオオオオオオォン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
その日、それぞれの大陸に宇宙からの攻撃が雨のように降り注いだ

6:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/07/05 00:52:21.587 BYgNeTgK0.net
後にノアズアークデイズと名付けられたその攻撃は
地球上の大陸の無人有人の地帯を問わず嵐のように降り注いだ
その攻撃はおよそ72時間続き
地球のあらゆる都市を破壊した
72時間の攻撃は地球の自転が24時間だと知っていた知的生命体が
同じ地点を3度反復攻撃する為に執り行ったことだろうことは
後の世界軍事会議に取り入れられる事実ではあるが
しかし海王星側に半球面を向ける時間帯の国家が
3度その脅威を味わったことは人類に多大なる恐怖心を植え付ける事にも成功している

7:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/07/05 00:54:58.848 BYgNeTgK0.net
あかり「うぅ・・・ケホケホ・・・あかり何とか生き残ってるよぉ」
あかり「でも3回も避難のために逃げ回って」
あかり「みんなとも家族とも完全に」
あかり「離れ離れだよぉ」
あかり「最期に一緒にいたのは結衣ちゃんだったけど」
あかり「あかりが手を離しちゃって」
あかり「人の流れに呑みこまれて結衣ちゃんがいた方に爆発があって・・・それで・・・」
あかり「うぅ・・・うえぇぇぇん」

8:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/07/05 00:58:39.564 BYgNeTgK0.net
あかり「救助はくるのかなぁ」
あかり「今七森町や富山はどうなってるのかなぁ・・・」
あかり「うぅん・・・世界全体どうなって・・・」
あかり「あかりの周りでは見渡す限り瓦礫だらけだよぉ」
あかり「うぅ・・・死体もあるよぉ」
あかり「しんじゃって可哀相だよぉ」
あかり「うぅ・・・吐き気が・・・早く安全な場所に行くよぉ・・・うえぇぇん」
あかり「京子ちゃーん、結衣ちゃーん、ちなつちゃーん」

9:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/07/05 00:59:38.212 vPcxrGQi0.net
支援

10:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/07/05 01:02:19.834 BYgNeTgK0.net
あかり「あ!この建物まだ使えそうだよぉ」
あかり「コンクリートだし簡単には倒れないよね」
あかり「すこし入ってみるよぉ」
あかり「うぅ・・・当たり前だけど電気は止まってるねぇ」
あかり「でも水は出るよぉ」
あかり「水道管はやられてないのかな?」
あかり「それとも貯水槽が生き残ってるのかなぁ」
あかり「どちらにしてもこれで生き残れるよぉ」

11:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/07/05 01:04:42.519 vPcxrGQi0.net
支援

12:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/07/05 01:04:51.398 BYgNeTgK0.net
あかり「こっちの部屋も見てみるよぉ」
あかり「あれ?誰かいるよぉ」
あかり「寝てる・・・のかな?」
あかり「もしかして倒れてる?」
あかり「た、助けてあげなくちゃ!」
あかり「あかりじゃ力にならないかもしれないけど、こんなときだもの出来る事やらなくちゃ」
あかり「おーい!だいじょーぶで・・・・・!」
あかり「あっ!」
あかり「向日葵ちゃん!」
あかり「向日葵ちゃん!!こんなところに・・・!!」

13:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/07/05 01:07:06.121 BYgNeTgK0.net
あかり「あれ?向日葵ちゃん」
あかり「スカートと下着脱いでちゃ・・・だめだよぉ・・・」
あかり「向日葵ちゃん・・・?」
あかり「・・・・・・・・・」
あかり「・・・・・・・・・」
あかり「・・・・・・死んでるよぉ」
あかり「・・・・・・・・・」
あかり「なんてこっただよぉ・・・」
あかり「・・・・・・・・・うぅ・・・ぐす・・・」
あかり「・・・うえぇぇぇん」

14:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/07/05 01:09:45.507 vPcxrGQi0.net
支援

15:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/07/05 01:12:38.162 BYgNeTgK0.net
暗い室内に朧な光が差し込む
大陸のあらゆる場所を攻撃され
大気上にまで舞い上がった粉塵が
地球に降り注ぐ光量を下げたからだ
まるで聖書にある終焉を迎える前のように
夕暮れのような朧な光が照らすだけの世界
窓から入るその朧な陽だまりの中で向日葵は静かに横たわっていた

16:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/07/05 01:14:48.294 vPcxrGQi0.net
支援

17:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/07/05 01:14:55.919 BYgNeTgK0.net
あかりちゃんは天を向いて
大粒の涙を流した
涙は頬を伝って
向日葵ちゃんの顔に滴った
何が世界何が人生何が神か
こんなにあっさりとあっけなく向日葵ちゃんのそれらは
幕を閉じてしまったというのに
あかりちゃんはその哀れな少女の頭を膝の上に抱いて
天に向かって慟哭した
涙は地上へと落ちるばかりだった

18:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/07/05 01:18:06.553 BYgNeTgK0.net
ガタン
物音を聞いてあかりちゃんは
振り返る
その音は向日葵ちゃんが死んでいた押入れの中から聞こえた
あかりちゃんはそっと向日葵ちゃんの頭を置いて
立ち上がって押入れの前まできた
心臓は喉までせり上がる様に動悸を打っていた
だけど確認しないことには向日葵ちゃんをここにおいたままには出来なかった
あかりちゃんは意を決して襖を開けた

19:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/07/05 01:18:56.672 BYgNeTgK0.net
>>18
死んでいた「部屋の」押入れ

20:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/07/05 01:19:52.695 vPcxrGQi0.net
支援

21:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/07/05 01:22:40.346 BYgNeTgK0.net
櫻子「・・・・・・・・・・・・」
あかり「櫻子ちゃん・・・!」
櫻子「・・・・・・・・・・・・」
あかり「櫻子ちゃんこんなところに・・・!」
櫻子「・・・・・・・・・った・・・・・し・・・」
あかり「櫻子ちゃん?」
櫻子「・・・ま・・・・・・・・・・っ・・・ひまわ・・・・・たしを・・・」
あかり「櫻子ちゃん!」
櫻子「向日葵が私を・・・私は・・・・・・・・・・・」
あかり「しっかりして!櫻子ちゃん!」
櫻子「向日葵が私を・・・隠した・・・・・・私だけ・・・・・・私は向日葵を・・・・・・」
あかり「・・・・・・・・・!」 👀
Rock54: Caution(BBR-MD5:0be15ced7fbdb9fdb4d0ce1929c1b82f)


22:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/07/05 01:24:34.433 BYgNeTgK0.net
あかり「櫻子ちゃん!!」
櫻子「私は向日葵を見殺しに・・・」
あかり「櫻子ちゃんしっかり・・・!」
櫻子「男の人達に向日葵は・・・向日葵は・・・」
あかり「・・・・・・・・・」
櫻子「私は怖くてずっと・・・・・・・・・私は・・・」
あかり「櫻子ちゃん・・・・・・」
櫻子「私は・・・・・・!」

23:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/07/05 01:24:55.300 vPcxrGQi0.net
支援

24:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/07/05 01:26:54.799 ZiUB2d3M0.net
ふふふ・・・わしは・・・
う~~ん かい~よ~ かい~お~ かいおう・・・
海王じゃ!

25:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/07/05 01:28:27.950 BYgNeTgK0.net
櫻子「ちくしょう・・・ちくしょう・・・」ボロボロ
あかり「つらかったね櫻子ちゃん・・・」
櫻子「殺してやる・・・殺してやる・・・殺してやる・・・」
あかり「・・・・・・・・・」
櫻子「あいつら絶対殺してやる・・・・・・」
櫻子「何年かかっても・・・・・あいつらを見つけ出して必ず・・・」
櫻子「向日葵の命を奪ったあいつらは私が必ず殺してやる・・・・・・」
あかり「櫻子ちゃん・・・・・・うぅ・・・うえぇぇぇん」
櫻子「あかりちゃん・・・?」
あかり「つらかったんだね・・・櫻子ちゃん・・・うええええええん」
櫻子「・・・・・・殺すんだ・・・私はあいつらを・・・あかりちゃん」
あかり「うえええええええん」

26:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/07/05 01:29:57.938 vPcxrGQi0.net
支援

27:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/07/05 01:35:01.111 vPcxrGQi0.net
支援

28:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/07/05 01:37:32.014 BYgNeTgK0.net
―選択的人類優先保護計画
その実態が明らかになったのは事態が収束に向かってからの事であるが
その軍事行動はいつしかそう呼ばれた
アメリカ軍が中核となった国連総軍が人類の保護に乗り出したのは
宇宙からの攻撃が止んだと判断された5日目の事だったが
その実態は全世界のキリスト教圏国家と白人種を
優先的に保護するものであった
この事実は当時明るみに出る余地などなかったが
非キリスト教圏と有色人種地域の保護に乗り出したのは
彼ら優先的な人類の大半を保護するのに成功してからであったのは事実だった
あかりちゃんと櫻子ちゃんは軍事的な保護を受けるまで
あと何日も生き延びねばならなかった

29:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/07/05 01:40:23.526 vPcxrGQi0.net
支援

30:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/07/05 01:41:59.334 BYgNeTgK0.net
あかり「ぺしゃんこに潰れたコンビニから食べ物を拝借できるし」
櫻子「水は出るから」
あかり「これなら何とかなりそうだねぇ」
櫻子「ただガスと電気が止まってるのが」
櫻子「とても不便だね」
あかり「余裕があったら卓上コンロとか探しに行こうよぉ」
櫻子「まずは飢えをしのげれば大丈夫だもんね」
あかり「そのあとは」
櫻子「うん・・・・・・・・・向日葵を埋葬しなきゃ・・・」
あかり「うん」
櫻子「このままじゃ腐ってしまうもんね・・・そんな姿向日葵も見られたくないと思うし」
あかり「・・・・・・・・・うん」

31:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/07/05 01:45:28.087 vPcxrGQi0.net
支援

32:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/07/05 01:50:32.771 vPcxrGQi0.net
支援

33:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/07/05 01:54:02.610 BYgNeTgK0.net

櫻子「私は覚えてるんだ」
櫻子「向日葵を殺した奴の顔」
櫻子「腕にタトゥーが入ってた」
櫻子「うすしおのね」
櫻子「だから私は」
櫻子「そのタトゥーを目印に」
櫻子「いつかその男を見つけ出して」
櫻子「その男の仲間も全て見つけ出して」
櫻子「見つけ出すんだ」
あかり「・・・・・・・・・うん」
櫻子「だから安心して眠ってな向日葵」
そう言って櫻子は埋葬した向日葵の上に最期の土をかけた
櫻子「さようなら」

34:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/07/05 01:55:37.999 vPcxrGQi0.net
支援

35:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/07/05 01:58:39.084 BYgNeTgK0.net
櫻子「いこう、あかりちゃん」
あかり「もういいの?」
櫻子「何も良くないのさ、あかりちゃん。でも私には仕事があるから」
櫻子「必ず奴らを殺すっていうね」
あかり「櫻子ちゃん・・・」
櫻子「・・・・・・・・・」

36:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/07/05 02:00:40.650 vPcxrGQi0.net
支援

37:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/07/05 02:02:14.076 BYgNeTgK0.net
>>33
「見つけ出すんだ」→「殺すんだ」

38:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/07/05 02:05:46.282 vPcxrGQi0.net
支援

39:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/07/05 02:09:08.197 BYgNeTgK0.net
現代都市ほど砂上の楼閣はない
物流が途絶えインフラが麻痺し
密集した人口がパニックになると
それは速やかな災害となる
例え攻撃を免れた都市であってもだ
宇宙からの攻撃はおよそ都市を目標したものではなく
確実に大陸に着弾することを目的に攻撃をされた為に
直接的な被害を免れた都市も都市もあった
しかしその現状は安易に無事とは言えず
都市特有の悲惨さを露呈することになった
物資は瞬く間に消費されインフラのなくなった
膨大な人間が困窮と混乱に陥り
時が経つごとに不安定な社会秩序を醸成していく

40:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/07/05 02:10:48.704 vPcxrGQi0.net
支援

41:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/07/05 02:15:51.108 vPcxrGQi0.net
支援

42:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/07/05 02:17:54.181 BYgNeTgK0.net
そこに暗躍する一人の女子大生がいた
彼女はこの現状を察知するや否や
すぐさまビラを作成した
その内容はこうである
「女神赤座あかりが世界を救うであろう」
彼女の性癖かは知らないが妹の名を女神として広めた彼女のビラは
瞬く間に不安に苛まれる都市の人間に
伝染病のように伝播した
赤座あかりの名は女神として認知され認められ
またそれは異常な速度を以って人類にひろがっていった

43:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/07/05 02:20:53.640 vPcxrGQi0.net
支援

44:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/07/05 02:21:59.987 BYgNeTgK0.net
???「うふふ、これで理想の世界を作れるわね」
おしとやかに微笑む彼女の笑みに
一切の邪気はなくただ自分の趣味の為に
巻き込まれる世界を見て
楽しそうに微笑むのみだった
赤座あかりちゃんはそんなことは一切知らないで
ド田舎七森町で懸命に生きていた
???「あかり・・・あかりの心臓に埋め込んだ発信器から生存と位置情報は解るのだけど」
???「お姉ちゃんがそっちに行ってあげるのはまだ時間がかかりそうなの」
???「それまで頑張って生きてね、あかり」

45:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/07/05 02:25:56.052 vPcxrGQi0.net
支援

46:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/07/05 02:30:58.412 vPcxrGQi0.net
支援

47:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/07/05 02:36:03.742 vPcxrGQi0.net
支援

48:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/07/05 02:40:20.925 BYgNeTgK0.net
あかり「ぶっひぇーなんとか火を確保できたよぉ」
櫻子「コンビニのライターと紙と倒れた木造家屋の破片だけどね」
あかり「原始的なほどこういう状況では強いんだよぉ」
櫻子「うんうん。まぁ少しばかりのお湯や調理なら」
櫻子「出来るのは助かるね」
あかり「カップラ食えるのうれしいよぉ」
櫻子「たしかに」
あかり「わぁい!着火!あかり着火だぁいすき!」

49:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/07/05 02:41:06.119 vPcxrGQi0.net
支援

50:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/07/05 02:46:08.609 vPcxrGQi0.net
支援

51:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/07/05 02:47:47.658 BYgNeTgK0.net

あかり「それじゃあ寝るよぉ」
櫻子「うん、おやすみあかりちゃん」
あかり「おやすみだよぉ」
櫻子「・・・・・・・・・」
あかり「・・・・・・・・・」
櫻子「・・・・・・・・・」
あかり「・・・・・・・・・」
櫻子「・・・・・・・・・向日葵・・・・・・・・・ぅぇぇん」
あかり「・・・・・・・・・櫻子ちゃん・・・」

52:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/07/05 02:48:12.100 BYgNeTgK0.net
あかり「ねぇ櫻子ちゃん・・・・・・」
櫻子「・・・・・・なぁにあかりちゃん」
あかり「・・・あかりじゃ・・・・・・向日葵ちゃんの代わりにならないかもしれないけど・・・」
櫻子「・・・・・・・・・」
あかり「あかりはずっと櫻子ちゃんの側にいるから・・・・・・」
櫻子「・・・・・・・・・」
あかり「だから・・・・・・・・・」
櫻子「・・・・・・・・・」

53:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/07/05 02:50:01.143 BYgNeTgK0.net
あかり「だからあかりの事もっと頼っていいんだよ」
櫻子「・・・・・・うん」
あかり「おいで・・・櫻子ちゃん」
櫻子「あかりちゃん・・・・・・」
あかり「泣きたい時はあかりが抱きしめててあげるから・・・」
櫻子「・・・・・・」
あかり「だからこっそり泣かないで」
あかり「あかりにも分けて、櫻子ちゃんの悲しみ」

54:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/07/05 02:51:11.337 vPcxrGQi0.net
支援

55:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/07/05 02:52:35.960 BYgNeTgK0.net
その子とは初めて身を寄せ合う
お団子髪の可愛い少女
櫻子は少し躊躇いながら
だけど初めて近くで嗅ぐその子の匂いにひかれて
胸に顔を埋めていた
その子の暖かさを知る
まるで昔から手を繋いでいた向日葵のような懐かしさを
そこに感じる
櫻子は赤ん坊のように泣きだした
かつてあった日が今も続いているように
初めてのぬくもり懐かしいと感じながら
櫻子は泣き続けた

56:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/07/05 02:57:09.173 BYgNeTgK0.net
懐かしい日常は
もう戻らない
あかり達が進んでいるのは
1方向への未来だけだから
あかり達はふと何かに気付いて
立ち止まろうとしても
時は進んでしまうから結局
大切なものはいつも見過ごす
それでも摘み取れたいくつかのものは
大切に保持していたいとあかりちゃんは思う
あまりにも見過ごしてきてしまったのが
あかりちゃんには多かったから

57:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/07/05 02:59:15.953 BYgNeTgK0.net
あの日結衣ちゃんの手を離してしまった事も
ここで櫻子ちゃんの力になれてあげてないことも
全部全部あかりちゃんの無力感となって返ってくる
だけどそれだからこそ
今ここで泣く櫻子ちゃんに手を差し伸べたいと思う
いつだって後悔はしたくないから
あかり「よしよし」
あかりちゃんは櫻子ちゃんの頭を抱きしめながら
自身の胸の痛みも抱きしめて
櫻子ちゃんの髪を撫で続けた

58:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/07/05 03:01:13.830 vPcxrGQi0.net
支援

59:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/07/05 03:03:55.980 BYgNeTgK0.net
今はただ生きていればいい
あかりちゃんはその思いに縋り
そうして櫻子ちゃんと一緒に眠りについた
明日は今日よりマシかもしれないと思わなければ
明日のくる意味が薄れてしまいそうだからだった

あかり「ぶっひぇーよく寝たよぉ」
櫻子「おはようあかりちゃん」
あかり「あっ!おはよう櫻子ちゃん!」

60:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/07/05 03:05:57.388 BYgNeTgK0.net
櫻子「良く眠れたようでよかった」
あかり「櫻子ちゃんも良く眠れたのぉ?」
櫻子「うん!」
あかり「それなら良かったよぉ」
櫻子「・・・あのさ、あかりちゃん」
あかり「なぁにぃ」
櫻子「考えたんだけど私」
あかり「うん」
櫻子「そろそろ向日葵の仇を打つ旅に出ようと」
櫻子「思うんだ」

61:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/07/05 03:06:16.743 vPcxrGQi0.net
支援

62:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/07/05 03:08:24.268 BYgNeTgK0.net
あかり「・・・え」
櫻子「・・・・・・」
あかり「・・・えええっ!」
櫻子「うん驚くのは当然だと思ったけどね私はもう我慢できないんだ・・・」
あかり「せっかく生活の基盤がそろったのに!」
櫻子「うん。サバイバルの方法も確立したし。だからもう頃合いかなって・・・」
あかり「櫻子ちゃん・・・」

63:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/07/05 03:11:19.420 vPcxrGQi0.net
支援

64:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/07/05 03:14:09.756 BYgNeTgK0.net
櫻子「あかりちゃんはここでもう一人でも暮らせるし」
櫻子「私は気兼ねなく行ける気がするんだ」
あかり「櫻子ちゃんはそう決めたんだね・・・」
櫻子「うん・・・ごめんねあかりちゃん。行ってくる」
あかり「・・・・・・・・・」
櫻子「・・・・・・・・・」
あかり「うん・・・・・・わかったよぉ櫻子ちゃん・・・」
あかり「それならあかりもすぐに旅の支度しなきゃね!」
櫻子「あかりちゃん!あかりちゃんは・・・!」
あかり「櫻子ちゃん」
櫻子「・・・・・・・・・!」
あかり「櫻子ちゃんの隣に誰がいるのか忘れたなんて言わせないよぉ」
櫻子「あかりちゃん・・・!」

65:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/07/05 03:16:22.044 vPcxrGQi0.net
支援

66:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/07/05 03:21:24.746 vPcxrGQi0.net
支援

67:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/07/05 03:26:27.361 vPcxrGQi0.net
支援

68:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/07/05 03:27:50.629 BYgNeTgK0.net
あかりちゃんたちは旅に向けて物資を調達する
七森中学の制服は脱ぎ捨てた
軍服を櫻子ちゃんが何処からか拾ってきて
それに着替えた
通気性と伸縮性と難燃性・汗耐性に優れている為に長旅に適している
行軍用の背嚢に食糧などをつめ
各種刃物類を自己防衛の為に装備する
あかりちゃんたちはそうして旅を始めることにした

69:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/07/05 03:36:32.254 vPcxrGQi0.net
支援

70:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/07/05 03:46:35.023 vPcxrGQi0.net
支援

71:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/07/05 03:56:37.772 vPcxrGQi0.net
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72:過去ログ ★
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