唯「ブヒー!ブヒー!唯は豚さんでつ……」at NEWS4VIP
唯「ブヒー!ブヒー!唯は豚さんでつ……」 - 暇つぶし2ch42:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/06/27 21:07:41.797 y0PzD+uvM.net
そのほとんどが雑種であるように見えた。
中型犬が6匹、大型犬が1匹からなる群れだった。
あんなものに襲われたらひとたまりもないはずだ。
唯はたまらず叫ぶ。
唯「律ちゃん! 逃げて!」
しかし、律は上体を起こしただけの格好で、手近にある拳大ほどの石を拾い上げた。
自身を中心にして、円を描くように歩きながら様子をうかがっている犬たちを、
力強く睨み付けながら。
唯「律ちゃん。なんで」
律は、なぜあんな体勢で敵を迎え撃とうとしているのだろう。
狸頭にやられた傷は、立ち上がれないほどにひどいものだったのか。
唯「律ちゃん……?」

43:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/06/27 21:11:12.599 y0PzD+uvM.net
律の乱れた髪の毛をつたった汗が、血とともに雫となって零れ落ちる。
律「……っ!」
その一粒が目に入り、律が顔をしかめた。
「グオオオオオッ!!!!!!」
犬の群れは、それを戦いの契機としたようだ。
大きな唸りを上げ、7匹は一気に輪を詰める。
律「このっ!」
石を持った右手を大きく振りかぶった律の身体に、
無数の牙が激しく食い込んだ。

44:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/06/27 21:13:46.126 wHGj2Mabp.net
なんなんだこれは…

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15/06/27 21:14:05.571 y0PzD+uvM.net
悲鳴は上がらなかった。
いち早く躍りかかった大型犬の強靭な顎が、
正確に、律の喉笛を捉えていたからだ。
唯「律ちゃん!」
律は大きく目を見開きながら、血の吹き出す身体を小刻みに痙攣させていた。
犬たちはそれでも顎から力を緩めず、ギリギリと音を立てて牙を食い込ませていく。
それは容易に肉を貫き、骨にまで到達した。
ゴキン。
ゴキン。ゴキン。
観客の動物たちは興奮に包まれ、歓喜の声を漏らしていた。
それに混じり、律の骨の砕ける音が周囲に響く。

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15/06/27 21:15:31.643 Z+x1DscJ0.net
思ってたのと違う

47:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/06/27 21:15:39.694 wHGj2Mabp.net
りつーーー!!!!!!!!
「あちゃ~、律のやつ、死んじまったのか」

48:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/06/27 21:15:55.862 cVmnSIZVa.net
かわゆいじゃない

49:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/06/27 21:16:58.180 y0PzD+uvM.net
唯は、ようやく気付いた。
なぜ律が立ち上がらなかったのか。
唯「律ちゃん……」
ここへ連れて来られる前、バランスを崩して律の上に倒れ込んだときに、
嫌な音を聞いたのを思い出した。
その時には、もう、律の足は折れていたのかも知れない。
あれさえなければ、律は。
ゴギッ。
ゴギゴギゴギゴギッ。
唯「ごめん。律ちゃん、ごめんなさい」
友人の骨が砕ける音を延々と聞かされながら、
唯は謝罪の涙を流し続けていた。

50:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/06/27 21:20:15.116 y0PzD+uvM.net
狸頭「ほら。お友達の最期の姿、よく見ておけよ」
狸頭は格子の隙間から腕を差し入れると、
俯き、涙を流している唯の髪の毛を鷲掴みにした。
狸頭「お前もあとでああなるんだからな」
下品な笑いが耳にへばりつく。
唯は虚ろな目で、律だったものをぼんやりと眺めた。
生きたまま全身の骨を砕かれ、内臓を引き出されて、肉を食いちぎられる。
想像なんてできないけど、きっと、すごく、痛かっただろうな。
地に落ちたザクロの実みたいになってしまった律を視界に捉えながら、
唯はそんなことを考えていた。

51:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/06/27 21:23:33.217 y0PzD+uvM.net
律の身体は、気付くと無くなっていた。
誰かが運んでいったのかも知れないが、唯にとって、それはどうでもいいことだった。
狸頭「さて。お前の処刑は、誰に任せようか」
”処刑”
その言葉は、唯の頭の中で、半鐘の音のように大きく響いた。
心臓が狂ったように跳ね、全身から汗が噴き出す。
狸頭「そうだ。お前、やってみないか」
狸頭はいったん人垣の奥へと引っ込むと、何者かの手を引いて戻ってきた。
兎頭「ぼ、僕が?」
狸頭「ああ。こいつらに恨みがあるんだろう?」

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15/06/27 21:26:45.903 y0PzD+uvM.net
兎頭が、唯の顔をじっと覗き込んでいる。
唯は這うようにして格子にへばりつくと、必死に懇願した。
唯「お願い! なんでもするから、命だけは助けて!」
唯は死にたくなかった。
律には申し訳ないと思ったが、また、みんなに会いたい。
そんな気持ちが、口をついて出てしまった。
唯「お願い! お願いします!」
涙ながらに訴える唯を見下ろして、兎頭はため息を漏らした。
そして、睨み付けるようにしながら、口を開く。
兎頭「いいよ。命だけは助けてあげる」

53:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/06/27 21:29:45.714 y0PzD+uvM.net
狸頭「おいおい。正気かよ、お前」
狸頭は呆れたように言った。
兎頭「しょ、処刑は……。この人間の処遇は、僕に一任されたんですよね?」
兎頭はオドオドとしながらも、後ろを振り返り、確認を取った。
背後に立っていた鹿頭が、大きく頷く。
鹿頭「だが、どうする。このまま何もせずに帰すわけではあるまいな」
狸頭「そうだぜ。人間なんて全員ぶっ殺してやりゃあいいんだよ。
  さっきのクソガキみたいに散々苦しめてよぉ」

54:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/06/27 21:33:04.663 y0PzD+uvM.net
兎頭「当然です。帰すつもりは毛頭ありませんよ」
兎頭は毅然としていた。
狸頭「で、なんだよ。拷問でもすんのか」
唯の身体が、狸頭の言葉に反応した。
命さえ助かれば、そう考えていたが、
拷問されると言うところまでは想像していなかった。
兎頭「いえ、違います」
兎頭は、震える唯のことを冷めた目で見ながら即答する。
兎頭「人間の世界には、家畜という非道な制度があるそうですね。
  この人間は、それになってもらいましょう」

55:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/06/27 21:36:41.148 uC/WCF/N0.net
面白い

56:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/06/27 21:37:37.695 y0PzD+uvM.net
狸頭「おら。お待ちかねのエサの時間だぞ。食え」
唯の目の前に、得体の知れないものが乱暴に盛られる。
ポップコーンにたまに紛れている固い豆のような見た目と食感だったが、
味も、匂いも、それとは似ても似つかないほどにひどいものだった。
狸頭「どうだ。うまいか」
唯「ブヒー! ブヒー!」
唯は全裸で、首輪で壁に繋がれ、四つん這いのまま、鳴く。
狸頭「うまいか。そりゃあ良かった。鳴き方も板についてきたな」
固い豆を涙目で飲み下す唯の頭上から、薄汚い笑い声が響いてくる。
狸頭「その鳴き声以外の言葉発したら、容赦なく殺すからな。忘れんなよ」
ドスの効いた声でそう言うと、狸頭は再び笑い声を漏らしながら、その場から立ち去った。

57:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/06/27 21:40:07.054 PWzLn9rD0.net
勃起した

58:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/06/27 21:41:34.528 y0PzD+uvM.net
狸頭「おいおい。お前、まだ一週間だぞ? どうしたらここまで臭くなるんだ」
狸頭はひどく呆れた様子で、唯の身体に冷水を浴びせかけた。
狸頭「なんだって、俺がこんなことをせにゃあならん」
木桶で3回ほど唯に冷水を浴びせた後、汚物の処理をしながら、狸頭はぼやく。
狸頭「どんだけ大量の糞ひり出してんだよ。次から餌の量減らすか? なぁ」
そんな言葉を聞きながら、唯は、声も立てずに泣いていた。
悔しくて、惨めで、恥ずかしくて、この場から消え去りたかった。
静かに涙を流す唯の髪の毛を、狸頭が乱暴に引っ掴んだ。
狸頭「鳴くときは、なんだっけ?」
唯「ブ、ブヒー! ブヒー!」
嗚咽交じりに、唯は鳴き続けた。

59:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/06/27 21:45:37.225 y0PzD+uvM.net
いったい、どれほどの月日が流れたことだろう。
おそらくもう自分は助からないという現実に、唯は気付き始めていた。
狸頭「おら、エサだぞ」
目の前に盛られた固い豆を、唯は必死に頬張った。
唯「ブヒー! ブヒー!」
本当なら、憂が作ってくれたご飯を食べている時間のはずなのに。
いい香りの立ち込める食卓を思い出し、唯は鳴く。
唯「ブヒー! ブヒー!」
『おかわりもあるんだから。そんなに慌てて食べなくても平気だよ、お姉ちゃん』
憂だったら、きっとこう言って笑うんだろうな。
唯「ういぃー……! 憂ぃぃぃいいい……!」
唯の泣き声が、虚しく闇に響いていた。
終わり

60:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/06/27 21:47:12.719 PWzLn9rD0.net
レイプないの?

61:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
15/06/27 21:50:06.881 y0PzD+uvM.net
読んでくれた方、レスくれた方、ありがとうございました。
>>59
相手は動物なのでレイプはありません
唯たちが畜生に徹底的に格下扱いされて、人としての尊厳をただただ踏みにじられるだけの物語です

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