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窒息寸前のギリシャの要求に憤慨するドイツ---大国の都合で脚色される事実について
2015年03月20日(金) 川口マーン惠美
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ギリシャは、第二次世界大戦中のドイツの戦争犯罪に対して、戦時賠償を請求しようとしているようだ。
請求額は、2,690億ユーロと3,320億ユーロのあいだになるという。それだけではない。
先月から大きな話題になっているのは、ドイツがギリシャを占領していた間に、
ギリシャから強制的に引き出した融資の問題。当時、ナチスドイツは、それを戦後返すと約束したが、返していない。
その金額が、少なくとも110億ユーロになるという。
ドイツ政府は、これまでイスラエル以外の国に戦時賠償はしていない。
イスラエルへのものはいわゆる戦争犯罪に対する賠償ではなく、ユダヤ人虐殺、
つまりニュルンベルク軍事裁判で「人道への罪」とされたジェノサイドに対する賠償だ。
ドイツが、戦時中の出来事に対して賠償金を払えと言われている状況は、日本の場合と同じだ。
ただ、決定的に違うのは、ギリシャが問題にしているドイツの戦争犯罪は本当に起こったことで、
たとえば1944年夏には、SS(親衛隊)の選抜戦車師団が、ギリシャ中部のディストモという町で、
ゲリラ攻撃に対する報復として、赤ん坊や老人を含めた218人の町民を殺した。
これは証拠もあるし、生き残りもいるし、ドイツ人も認めている。
ギリシャ国内で裁判が行われ、ドイツに賠償金の支払いを命じる判決も出たが、
ドイツ政府は国際裁判所に提訴し、それを覆したという経緯がある。