14/06/03 22:27:51.98 MF2y/ueo0.net
「梓ちゃん。順番回ってきて良かったわねぇ」
紬がニコニコとして言った。
梓の手元では、6枚のカードが揺れている。
「こっちはもう一枚しかないんだ。
早く出せよ」
澪が言う。
「……たか」
梓がボソボソと何かを言った。
「何かしら?」
紬が顔を歪めた。
「勝ったと、思いましたか」
梓が顔を上げた。
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14/06/03 22:28:26.11 fXpM+60G0.net
ボロクソに言われててワロタ
頑張れよ俺は読まないけど
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14/06/03 22:29:10.76 MF2y/ueo0.net
紬と澪は顔を見合わせた。
「英語のカードで上がれないんだから、
最後は必然的に私に順番が回ってきますよね」
梓が6枚の手札を、天高く掲げた。
「受けてみろっ……! これが報いです!」
バァン!と6枚の手札を場に叩きつけた。
そこには綺麗に同じ数字が並んでいる。
「ば、馬鹿な」
澪と紬がぐにゃあと崩れ落ちた。
梓は固く目を閉じ、天を仰いでいる。
「お、勝負ついたのか」
その後ろで、律がフグ刺しを一気食いしていた。
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14/06/03 22:30:30.64 MF2y/ueo0.net
「こちらの、完敗ね」
ふっ、と紬は息を吐いた。
「ああ……。お前の勝ちだよ、梓」
澪の表情には諦観の色が含まれている。
梓が胸を張った。
「ええ。私の勝ちです」
紬と澪はばつが悪そうに俯いた。
その視線の先に、手が差し伸べられる。
二人が顔を上げると梓の笑顔が目に飛び込んできた。
「次も、負けませんよ」
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14/06/03 22:31:33.98 krbF2BMp0.net
何これ
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14/06/03 22:32:45.59 MF2y/ueo0.net
「許して、くれるのか?」
「いいの? 梓ちゃん……」
梓は黙ってコクリ、と頷く。
澪と紬もそれに頷きで答え、三人は固い握手を交わした。
勝負が終わったのを察知した唯が、そこへ近づいてくる。
「もう食べるのないよー?」
唯にそう声をかけられると、三人は顔を見合わせた。
そして梓が唯の方へ向き直り、言う。
「いいんですよ。もっと大事なものを手に入れましたから」
紬と澪は微笑をたたえて頷き合った。
「それなら、まぁ、いいけど」
唯と律が後片付けを始めた。
その横に。
いつまでも強敵(とも)を称えあっている三人の姿があった。
終わり
おまけに続く
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14/06/03 22:34:00.83 MF2y/ueo0.net
おまけ1
澪「またリバース! そして、ウノ!」
紬「私はスキップね! ウノ!」
梓「あ、ちょっとタンマ」
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14/06/03 22:34:34.27 MF2y/ueo0.net
おまけ2
「これっくらっいの おべんっとばっこに♪
おっにぎっり おっにぎっり ちょいと詰めて♪」
梓はニコニコとしながらおにぎりを握った。
「きざーみしょうがに ごましおふって♪」
ルンルン、と歌の通りにお弁当を作る。
「にんじんさん♪ ごぼうさん♪ しいたけさん♪」
煮物を詰め込んだ。
「すじーのとおった ふーき♪」
そうして蓋を閉めると、
出来上がったばかりのお弁当をバァン!と床に叩きつける。
蓋が外れ、具材が飛び散った。
「なぁんで肉が入っていないんですかああああ!!!!」
梓が吠えた。
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14/06/03 22:35:29.45 krbF2BMp0.net
おまけ( )
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14/06/03 22:35:48.99 MF2y/ueo0.net
「ちょっと、あずにゃん!?
そんなことすると、もったいないオバケが出るよ!」
唯が咎めた。
「はん!」と梓が鼻で笑う。
「もったいないオバケ? ……上等ですよ!
あんな野菜の化け物ぶち殺してやります!」
「梓! 待て!」澪が割って入った。
「バランスよく栄養取らないと、大きくなれないぞ!」
その言葉にわなわなと梓が震える。
「別に……」
拳を固く握りしめた。
「別に! 大きくなくても需要はありますから!」
澪の胸を見ながらそう言った梓の目には、光るものがあった。
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14/06/03 22:35:50.53 GoD99v9n0.net
なんの再放送ですか?
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14/06/03 22:37:21.44 MF2y/ueo0.net
「そういう意味じゃあ……」
澪は胸を手で隠した。
「ふざっけんじゃねーです!」
梓がわんわんと泣く。
そこへ唯が割って入った。
「あずにゃん! 口調が某第3ドールみたいになってるよ!」
「うるせーです! 口調がどうとか……。
そんな既成概念は私がぶっ壊してやるですぅ!」
きいいい!と梓が地団太を踏む。
「ちょっと唯ちゃん!」
紬が言った。
「紅茶を淹れてちょうだい!」
こっちは第5ドールかな。
唯はそう思った。
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14/06/03 22:38:39.25 2TBXJBbFO.net
ちょっとぐらいアホに叩かれても最後までやりきるべき
おまえが本当に書きたかったものを書け
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14/06/03 22:38:59.92 MF2y/ueo0.net
「胸とかそういうの抜きにして、栄養バランスは大事なのよぉ。
……乳酸菌、とってるぅ?」
まさか澪まで来るとは。
唯は焦った。
なんとかしてポジションを確保せねば。
誰だ。
私に合っているのは、……誰だ。
「大変なのぉ。うにゅうう」
なんとか見つけた唯が言った。
「なんの真似ですかそれ? 池沼?」
「池沼かしらね」
「池沼だな」
三人は口々に感想を漏らす。
「あれ……」
唯は面食らった。
流れに乗ったつもりだったんだけど。
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14/06/03 22:40:18.45 oTvh41mE0.net
唯ちゃん好きの俺でも雛苺はノーサンキュー
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14/06/03 22:40:38.66 ZRwi8zYm0.net
何故わざわざその単語を入れるのか
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14/06/03 22:40:39.02 MF2y/ueo0.net
※律ちゃんは今日はお休みです。
「野菜も食べないとダメよ。梓ちゃん」
諭すように紬が言う。
「……分かりました。
これからは好き嫌いしないでちゃんと食べます」
梓の言葉を聞いて、うんうんと澪が笑顔で頷いた。
「じゃあ、行くわよ」
紬の号令で三人がサラダバーに行ってしまうと、
そこには心に傷を負った唯だけが残された。
「うにゅうう……」
自信作だったのになぁ。
唯の頬を伝って、涙が一筋落ちた。
終わり
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14/06/03 22:41:00.66 2TBXJBbFO.net
うーん…これがお前が書きたかったものなんか?最初の路線でやりきって欲しかったな
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14/06/03 22:43:31.37 MF2y/ueo0.net
ここまで読んでくれた方、レスくれた方、ありがとうございます。
>>37
書き溜めだから路線変更とかはしてないよ
39:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
14/06/03 22:46:17.97 2TBXJBbFO.net
乙
けいおんSSは見つけたら読むからまた書いてくれや
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