14/05/30 16:32:56.84 RO1+wjCx0.net
次の日も、またその次の日も彼女たちは来てくれた。
「澪ったら体育のバレーの時にさぁ」
「律! その話はやめろって!」
この時間はきっと永遠じゃないと思う。
でも、私達には必要なんだ。
「いってーな! ぶつことないだろ!」
「ちょっと、やめなさいよ。二人とも」
受け止めきれない現実を。その衝撃を。
マシュマロのように、やわらかく、甘く、包んでくれているんだ。
「唯、ちゃんと話聞いてるか?」
「うん、聞いてるよ! 早く私も学校戻りたいなぁ」
私が退院しても、この時間は続くのかな。
ずっとずっと、続くといいな。
憂はそう思って、ニコニコとした笑みを浮かべるのだった。
終わり