17/08/23 08:40:43.35 eZXCWAmhH
>>795
◆「まともではない国」をかばう国
そしてこの後、ナウアート報道官は予定していなかったと思われる発言をしてしまったのです。
報道官は「いい機会だから言っておく」と切り出したうえ、北朝鮮を「自由でも公正な国でもない」「国民に十分な食料も与えない」「移動の自由もない」「自らの国民を飢えさせ、強制的に堕胎させている」「収容所で国民を強制労働させる」と、
口を極めて非難したのです。長くなりますが、原文を以下に引きます。
北朝鮮が人権蹂躙国家であることはニュースではありません。でも「中立宣言」が議論された直後にそれを聞かされた人は、韓国という国にますます首を傾げたでしょう。
「人権を平気で蹂躙する危険な国が今、核武装しようとしている。そんな『世界の敵』を、なぜ韓国はかばおうとするのか」―と思うのが普通です。
◆威嚇なしで核は手放さない
ーー文在寅大統領は単に「戦争を望んでいない」のでは? 「北をかばう」とは言い過ぎではありませんか?
鈴置:今「米国の先制攻撃を止める」と語れば、却って戦争を呼びかねません。文在寅大統領が主張するように、話し合いにより北朝鮮が核を放棄すれば一番いい。
そんな時に韓国が「米国に戦争はさせない」と言い出し、軍事的な威嚇に歯止めをかけようとする。北がいやいやでも核を手放す可能性を韓国が減らそうとしている―と米国や日本は見ます。
「自分まで届く核を持った北」を米国が見逃すわけはありません。少なくとも、軍事行動への動機を強めます。「韓国の中立宣言」が戦争の危険を増すことになるのです。
◆平和を叫んでも平和は来ない
◆「お人好し」か、それとも……
ーー文在寅大統領の真意は?
鈴置:韓国の左派は大統領を「平和の使者」と素直に称賛しています(「ついに『中立』を宣言した文在寅」参照)。米国の先制攻撃に歯止めをかけさえすれば戦争は起きない、という理屈でしょう。
「韓国だけが朝鮮半島の軍事行動を決めることができる」との大統領の演説を聞いて快哉を叫んだ「普通の人」もいたことでしょう。韓国では「自分の運命がかかる北の核問題で、自分たちは一切口出しできない」との不満が溜まっていたからです。
保守には2つの見方があります。まずは、大統領は軍事的な圧力なしで北朝鮮が核を放棄すると考えている、との「お人好し」説です。
保守派のもう1つの見方は、米国に軍事的な圧力を緩めさせることで北朝鮮の核武装を幇助する「北のシンパ」説です。
◆核を持ったまま「南北共闘」
ーー「北のシンパ」ですか!
ーー韓国人は核の人質になってもいいのですか?
鈴置:韓国の左派には「北朝鮮は同族の国である韓国には核兵器は使わない」と信じる人が多い。
さらに、北が核を持ったまま南北が和解すれば、北の核兵器は周辺大国ににらみを効かす「民族の核」になる、とも考えています。