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9条の精神を実践していたことが、彼らの殺意を止めた
編集部
高遠さんは、今年5月に東京で開かれた「9条世界会議」にも参加されていましたが、
それまで直接的に9条について話されることはあまりなかったとお聞きしています。
ご自身が9条の存在を意識したのも、イラクでの拘束事件の後だとか。
高遠
そうなんです。9条を全文、まじまじと初めて読んだのも事件後です。
イラクに行くときも、もちろん9条のことなんてまったく意識していなかったし。
ただ、あの事件のとき、私たちはせっぱ詰まっていろいろ(拘束した集団と)交渉していたわけですが、
そのとき、彼らが一番気を緩めてくれたのが、私たちの活動について説明したときだったんです。
編集部
高遠さんを含めた3人が、何のためにイラクに来たのか、イラクで何をしていたのか、ということですか?
高遠
「おまえたちは日本のスパイか、アメリカのスパイか」と聞かれるので、
「そうではなくて個人的に来ています。私は(米軍による市民虐殺のあった)ファルージャの実情を見てきて、
病院にも何度も足を運びました。このジャーナリストはそういったことについても報道してるし、
こっちの彼は劣化ウラン弾の問題をやってるんです」と。
さらに、イラクの人たちも何人もが「その人たちは自分たちを支援してくれていた人たちなんだから、殺しちゃいけない」って言ってくれて。
それが直接的に、彼らの殺意を止めることになったんです。
つまり、私たちが個人レベルで戦争に反対している、そして戦力を持っていなくて丸腰だということが、彼らの殺意を止めた。
それは言い換えれば、それぞれが憲法9条の精神を実践していたからということじゃないか、と後から思うようになったんです。
それをちゃんと説明できたのが、9条世界会議のときだったんですね。
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