14/08/03 22:03:14.39 u15K/uKL0.net
「キョン、あたしって可愛い?」
それは突然のことであった。今日も今日とて団活に勤しむために、SOS団の部室を訪れた俺に対しての第一声がこれである。
全く脳みその処理が間に合わず、とりあえず扉をそっと閉める。
「ちょっと! 何フェードアウトしてんのよ!」
ギャーギャーと騒ぎ出したハルヒに頭痛を覚えつつ、俺は再び扉を開けた。
「やかましい。いきなり変な質問をされる身にもなってみろ」
嘆息しながらいつもの席へ。ここ最近何事もなく平穏な日々が続いていたのは、やはり嵐の前の静けさだったというわけか。
とりあえず、不幸中の幸いなのは、今の馬鹿げた問いを他の連中に聞かれなかったということである。
長門は関心をあまり示さないだろうが、古泉はおそらくにやにやと生暖かい視線を送ってくるだろう。
ここ最近気づいたというか、気づかされたというか、それは朝比奈さんも同じである。
というか、朝比奈さんには強く出れないので、古泉よりもたちが悪いように思える。
この前、不思議探索で二人っきりになった時のことである。急に神妙な顔をし、こんなことを尋ねてきた。