14/07/14 00:26:11.61 O1HTtTlT0
― ???、山中・村落 ―
鮮花『……ここね、私とキャラが被っている人が居るっていうのは……』
軋間『…………』
鮮花『たのもーー!!』
軋間『……笑い話で済めばいいがな』
…………
鮮花『兄さんごめーん!!』
(ばたんっ……)
軋間『やるな、気が向いたらまた喧嘩を売りに来てくれ。…………それと』
軋間『……おまえに似た人相の人間を探しているなら、人違いだ。他を当たれ』
鮮花『それ、早く言ってよぅ……』ガクッ
3:以下、転載禁止でVIPがお送りします
14/07/14 00:28:23.91 O1HTtTlT0
…………
― タイガー道場 ―
タイガ『みんな元気にしてたかなー!? 理不尽なバッドエンドを迎えたあなたを救う、タイガー道場の時間でーす!』
ブルマ『…………』キョロキョロ…
タイガ『あれ、どーしたのイリヤちゃん。何やら落ち着かぬ様子だけど』
ブルマ『あれ……今日はあのデカ尻女と化け猫は居ないの?』
タイガ『はっはっは、良くぞそこに気付いたな弟子一号』
タイガ『実は予めあの二人がここにこれないように仕掛けをしておいたのだー』
ブルマ『仕掛け……ってなんですか師しょー!? ちょー気になるっす!』
タイガ『ふっふっふ。あのカレー先生ちえべ~は真ヒロインに招かれなかった腹いせに、アーネンエルベでやけ食いの真っ最中だし』
タイガ『ネコちゃんの方はギルガメッシュさんとDrアンバーがその殆どにトドメを刺しておいてくれたのである!』
4:以下、転載禁止でVIPがお送りします
14/07/14 00:30:01.49 O1HTtTlT0
ブルマ『すっ、すごい……すごいっす師しょー! でも師しょー本人は割りと何もしてない気がするんですけどー?』
タイガ『えーとそれはね、わたしくらいになると自ら手を下すまでもなくなるの。覚えておくといいわ、イリヤちゃん』
タイガ『さて、今回の黒桐さんの敗因だけど……』
ブルマ『あー……』
タイガ『これは相手が悪かったーと思うしかないかなー。正直、今の戦力じゃ逆立ちしたって勝ちっこないもの』
タイガ『幸いこの相手は自分からは何もしてこないから、今回みたいに遭遇したら大人しく立ち去るのが正解ね』
タイガ『どうしても戦いたいというのなら、各作品の主人公・ヒロイン、もしくは格闘ゲーム並の補正が必要なるのであーる』
ブルマ『簡単に言えばスピンオフ作品でのわたしのように、英霊とも戦える力を手に入れろって事ね』
ブルマ『まあ、貴女やタイガみたいな最初からボツになるルートすらないヒロインには関係のない話でしょうけど』
タイガ『YO!!』
(バチィィン!!)
ブルマ『あぁーあ、痛い痛い痛い!!』
5:以下、転載禁止でVIPがお送りします
14/07/14 00:31:53.34 O1HTtTlT0
タイガ『怒らしちゃったねー? わたしのことねー? 藤村先生のこと本気で怒らしちゃったねー?』
ブルマ『タイガーやめちくりー……』
タイガ『タイガーだと!? ふざけるんじゃないわよオラァン! 綺麗で優しい冬木の美人教師藤村先生でしょう!?』
ブルマ『わ……わたしだけじゃなくてタイガにもちゃんと主役の作品があるからいいじゃない……』
タイガ『……今からでも遅くはないわ。プリズマ☆イリヤの主役をわたしに譲りなさい……』
ブルマ(……ノゥ!)
タイガ(イエスと言え!!)
ブルマ(絶対にノゥ!!!)
タイガ『早くわたしが主役の『魔法少女プリズマ☆タイガ』を始めて……全国に藤ねえファンを増やすのよ……!』
ブルマ『そんなこと……できるわけ……』
(ギリギリ……)
ブルマ『ごけっ!?』
タイガ『オラオラ……イっちゃうわよ、オラオラ……』
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14/07/14 00:33:33.00 O1HTtTlT0
ブルマ『わ……わかったわ……言うこと聞くから止めて……』
タイガ『……本当ね……?』
(スッ……)
ブルマ『――バーサーカー助けてっ!!』
タイガ『オラァッ!!』
(バチンッ)
ブルマ『ああぁぁぁ、もうっ!!』
タイガ『聞くって言ったのに聞かないのはおかしいでしょう!? ねえ、聞くって言ったのに!?』
ブルマ『――もう……痛いんだってばぁぁぁ!!!』
タイガ『痛いの分かってんのよオイオラァァ!! YO!!』
(バチンッ)
7:以下、転載禁止でVIPがお送りします
14/07/14 00:35:11.38 O1HTtTlT0
ブルマ『ああぁ、もう! 言うこと聞くから叩かないでよ!!』
タイガ『聞かないでしょう!? さっきから言うこと聞くって言ってんのに!!』
バーサーカー『■■■■■■■■ーーー!!』
ブルマ『痛いって言ってるのにその人おかしい……バーサーカー、やっちゃって!!』
バーサーカー『■■■■ーーー!!!!』
(ブオンッッ!!!)
タイガ『オラァッ!』
(ガキィンッ!)
ブルマ『嘘っ、弾いたっ!?』
タイガ『この道場の中でわたしに勝てるわけないでしょ!!』
イリヤ『バカタイガ、バーサーカーは絶対に勝つもんっ!!』
8:以下、転載禁止でVIPがお送りします
14/07/14 00:37:33.56 oJ0F3i8H0
鮮花関係ねぇ
9:以下、転載禁止でVIPがお送りします
14/07/14 00:37:48.94 O1HTtTlT0
(ガキン!! ガキン!! ガキン!!)
…………
鮮花「ヌッ!?」
鮮花「………………ゆ、夢……?」
鮮花(…………そうよね……あんなのが、現実のはずないもの……)
「返事ぃ! しっかり返事をしろう弟子一号!!」
「師しょーだからって弟子に虐待していいと思ってんの!?」
(ガキン! ガキン!)
鮮花「近頃の幻聴はえらくリアルね……」
鮮花(身体……は動く。何とか……)
鮮花「なら……立って、自分の足で帰らなきゃ……」
10:以下、転載禁止でVIPがお送りします
14/07/14 00:39:49.25 O1HTtTlT0
軋間『…………』
鮮花(目的の相手とは違ったけど……さっきの人も、相当な発火能力の使い手だった……)
鮮花「これで私はファイアー鮮花! ……になれたら、いいんだけどなぁ……」
この後鮮花は自分の足で観布子市に帰還し終了。
……タイガー道場、虐待虎さん編――完
士郎「ライダー助けて!」
スレリンク(news4vip板)
の続きです
ホモ要素はありません
11:以下、転載禁止でVIPがお送りします
14/07/14 00:47:38.02 O1HTtTlT0
― カラオケボックス ―
黒桐「――」ボエー
黒桐「ふぅ。どうだった?」
式「……ノーコメント」
黒桐「むぅ……あ、採点が出るな……何々」
黒桐「36……普通かな」
式(満点は40点じゃなくて100点って事教えた方が良いのかな……)
12:以下、転載禁止でVIPがお送りします
14/07/14 00:58:14.12 O1HTtTlT0
…………
黒桐「カラオケ、どんな感じだった?」
式「うん、良いんじゃないの。少なくともさっき観たネコ何とかって映画よりは楽しめたよ」
黒桐「そう。なら良かった」
式「…………」
黒桐(映画とかカラオケとか……今日は普段式と行かない所も回ってみたけど、案外楽しんでくれたみたいだな)
…………
― 両儀家所有のアパート ―
式「え? 今日は泊まっていかないのか」
黒桐「うん、橙子さんにお土産頼まれてるからね。買って帰らないと、明日何言われるか分からないし……」
13:以下、転載禁止でVIPがお送りします
14/07/14 01:07:52.91 O1HTtTlT0
式「それ、どうしても買わないといけないものなのかな」
黒桐「来月からも滞りなくお給料を受け取りたいならそうだろうね」
式「じゃあ仕方ないか。……今日は、楽しかったよコクトー」
黒桐「良かった。そういって貰えると、こっちも助かる」
黒桐「じゃあ僕は行くから。あ、鍵はちゃんと閉めて寝ること。暑いからってドアや窓を全開にして寝ちゃ駄目だよ」
式「はいはい、分かってるよ。あっ、そうだ」(唐突)
式「ねえ、コクトー」
黒桐「え、なに?」
式「――」
14:以下、転載禁止でVIPがお送りします
14/07/14 01:15:03.72 O1HTtTlT0
「………、んっ…………」「…………むぐっ…………」
秋隆「…………」
式「…………」フゥ…
黒桐「―――――」
黒桐「今の、は――何?」
式「何って……あれ、映画で見たんだけど。寝る前にこうするの、外国だと普通なんだろ?」
黒桐「…………」
黒桐「え――あ、そうだね。他の国だと普通かもしれないな」
式「お休み、コクトー」クスッ
(ぎいっ……ガチャッ)
15:以下、転載禁止でVIPがお送りします
14/07/14 01:20:11.22 v6Oj6PFSO
さるさん
16:以下、転載禁止でVIPがお送りします
14/07/14 01:22:39.08 O1HTtTlT0
黒桐「…………お休み」
黒桐「…………」ハァ…
秋隆「…………」
黒桐「――うわっ、あっ、秋隆さんっ!? いつそこに……」
秋隆「先ほどからです。――黒桐様」
(ぎゅっ……)
秋隆「どうか、お嬢様の事をお願いいたします……」
黒桐「へ…………あ、はい」
秋隆「では」シュバババ
黒桐「…………(……どこから見ていたんだろう……)」
…………
17:以下、転載禁止でVIPがお送りします
14/07/14 01:32:49.89 O1HTtTlT0
…………
(ポツポツポツ……)
黒桐「……雨か」
黒桐「…………」
黒桐(式の方からあんな大胆な事をしてきてくれるなんてなぁ……)
黒桐「……………………」
黒桐(あ――嬉しすぎて、大分ハイになってきてるな。何か、歌の一つでも歌いたくなってきた)
(ザーッ!)
黒桐(大分本降りになってきたな。こりゃ傘を差さないと、全身ずぶ濡れ間違いなしだ)
黒桐「……でも、いいか。雨の中、傘も差さずに踊る事も自由って誰かが言ってたし」
黒桐「――――」フンフーンフフーン
…………
18:以下、転載禁止でVIPがお送りします
14/07/14 01:45:12.39 O1HTtTlT0
黒桐(四年前からどうにも雨は苦手なんだけどな……不思議と、今日は嫌じゃない)
その後、コクトーくんは五分ほど雨の中で踊った。
…………
黒桐「あー、楽しかった」
黒桐「さて、どこかでお土産買って家に帰ろうか……?」
大輔「…………幹也。……何やってんだ、おまえ……」
黒桐「」
黒桐「だ……大輔、兄さん……?」
大輔「――幹也、話がある。ちょっとこっちに来い……」
黒桐「…………」
19:以下、転載禁止でVIPがお送りします
14/07/14 01:55:56.36 O1HTtTlT0
…………
大輔「なあ、幹也。……おまえ、今年でいくつだ」
黒桐「……二十歳です……」
大輔「そうか……なあ、幹也」
大輔「二十歳っていったらもう分別の付く大人だ。社会からはそう見られる。それは、分かるな」
黒桐「はい……」
大輔「たまたま見つけたのが俺だったから良かったようなものの……これが他のお巡りさんだったら、そのまましょっ引かれてる」
大輔「おまえくらいの歳だと、少し羽目を外したくなる気持ちも分かるんだが……」
大輔「あんまり兄貴とおばさんを心配させるような真似はするなよ。約束だ」
黒桐「はい、すみませんでした。……ところで、大輔兄さんはどうしてここに……?」
大輔「俺か? 今日は非番なんで橙子さんを食事にでも誘おうかと予定していたんだが……」
大輔「あとは……まあ、言わなくても分かるよな」ハハハ
20:以下、転載禁止でVIPがお送りします
14/07/14 02:04:14.61 O1HTtTlT0
黒桐「それは、何ていうか……ご愁傷様でした」
大輔「良いんだよ。まあ説教はこのくらいにしておいて……さ、早く行ってこい」
大輔「帰るんだろ。おまえは家に」
黒桐「――うん」
…………
― マンション・式の部屋 ―
式「…………」ハァ…
式「あそこまでしたのに、手を出してこないか」
式「……ちぇっ、根性なし」
(がちゃがちゃ……)
式「―――」
21:以下、転載禁止でVIPがお送りします
14/07/14 02:12:12.26 O1HTtTlT0
式「―――」
(きい…………)
黒桐「お邪魔するけど……あー、寒い寒い……」ブルブル…
式「…………」
黒桐「あれ。式、もう寝てる。……疲れてたのかな」
式「…………」
黒桐「――いけない、夏だからって濡れっぱなしはまずい。早くお風呂入ってさっぱりしなきゃ」ガタガタ
式(―――! 風呂……?)
黒桐「じゃあ式……といっても、寝てるけど。ちょっとお風呂借りるね」
式(……自分から入っていくのか……)
………
……………
22:以下、転載禁止でVIPがお送りします
14/07/14 02:28:06.18 O1HTtTlT0
………
……………
黒桐「あー、さっぱりした」
式「…………」
黒桐「僕も寝るか……」
式「…………」
秋隆『当然の事ながら、一人暮らしの式お嬢様のお部屋には、ベッドは一つしかありません』
黒桐「…………」
(スッ……)
秋隆『――では。もし黒桐様がこのお部屋で寝ると言った場合、その時使える寝具は――』
式(―――!)
(がばっ)
23:以下、転載禁止でVIPがお送りします
14/07/14 02:28:43.62 z+4DVoCd0
また君か嬉しいなあ
24:以下、転載禁止でVIPがお送りします
14/07/14 02:37:32.63 O1HTtTlT0
式「――おまえ、何やってんだおいっ」
黒桐「あれ?君起きてたの」
式「あれ、じゃないっ。なに普通に布団の中に入ってこようとしてるんだ、おまえ。……身体目当てなんだろっ」
黒桐「え…………ち、違うよ!」
式「どうだか……」
(がしっ……)
黒桐「ちょっ、なに、何するのさ」
式「――じっとしてろおまえ。もう、逃げられねえからな……」
式「あ、もしもし、もしもし?あ、すいません。自分の部屋に今……変態建設屋が入り込んでるんですけど」
式「不法侵入ですよ不法侵入。あ、今すぐ来てください、お願いします……」
黒桐「えっ、ええっ!?」
25:以下、転載禁止でVIPがお送りします
14/07/14 02:39:00.18 EPnSkGY80
久しぶりにVIP覗いたらこのスレだよ
眠れないじゃんアゼルバイジャン(激寒)
26:以下、転載禁止でVIPがお送りします
14/07/14 02:47:22.56 O1HTtTlT0
…………数十秒後
大輔「警察だっ!」
黒桐「大輔兄さんっ!?」
大輔「…………またかよ幹也。で、何が目的だ? 物か? 金か?」
黒桐「違うっ!」
大輔「特に部屋に異常か何かは……ありませんでしたか?」
式「異常はないですけど……こいつ、布団の中で私を抱きしめようと……」
大輔「布団の中で貴女を!? 抱えて……!?」
式「……はい」
大輔「ちょっ、署まで連れて行きますっ! 立て、幹也」
黒桐「何だか知らないけどすいません許してください! 何でもしますからっ!」
27:以下、転載禁止でVIPがお送りします
14/07/14 03:01:31.00 O1HTtTlT0
大輔「……む。やけに潔いな、幹也」
大輔「金が目的で入ったんじゃないのか?」
黒桐「…………」フルフル
大輔「じゃあ……何が目的で入ったんだ」
黒桐「…………」
式「多分、変態だと思うんですけど……」(侍探偵)
大輔「………………あっ。おまえ、もしかしてあの子のことが好きなのか?」ボソボソ
黒桐「…………」コクリ
式「…………」プイッ
大輔(なるほどな……よくある話だ。大方こいつが何かやって、それに照れたあの子がつい……って感じか)
大輔「こんな事が職場にバレたらまずいだろ。――今ならまだ間に合う、謝って許してもらえ」
黒桐「……はい。ご迷惑をおかけしました」
28:以下、転載禁止でVIPがお送りします
14/07/14 03:20:35.78 O1HTtTlT0
…………
式「…………」ハァ…
黒桐「ごめんなさい」
式「……困るよコクトー。誰だって寝てる所に急に人が来たら驚くだろ。何でか知らないけどそっちは風呂上りだし」
黒桐「うん」
式「……コクトーお得意の一般論なんだぜ、これ」
黒桐「――ああ。式がそういう事言うの、珍しいね」
式「オレにまで一般論言わせるって大したもんだよ、おまえ。……まあ良いや……」スッ
黒桐「あれ、どこか行くの」
式「散歩。今ので目が覚めちまった」
黒桐「…………」
式「…………付いてきたかったら付いてくれば? 別に怒ってる訳じゃないし」
黒桐「うん、行きます、行く行く」
29:以下、転載禁止でVIPがお送りします
14/07/14 03:39:07.43 O1HTtTlT0
式「…………」
…………
……………
………………
― 幹也のアパート ―
式(立ち寄るのが遅いか早いかの差で……結局、ここに帰って来ちゃうんだな)
式「まあ、分かっていた事だけどさ」
黒桐「?」
式「さあ、入ろうか。幹也早くしろ」
黒桐「うん。じゃあ開けるよ」
(がちゃ……きい……)
…………
30:以下、転載禁止でVIPがお送りします
14/07/14 03:44:21.80 O1HTtTlT0
式「……蒸し暑い。やっぱり夜といっても夏ってことか」
黒桐「さっき通り雨が降ったしね。蒸すのは仕方ないよ」
式「……はぁ。コクトー、喉渇いたな、喉渇かないか?」
黒桐「言われてみると。ああ、渇いてる」
式「何か飲み物持って来るから、ちょっと待ってろ」
式「勝手に見るぞ?」
(がちゃっ)
黒桐「見ても良いけど、何もないだろ? 橙子さんが今日の今日まで給料くれなかったから」
式(……いや、こっちとしては……何か味の付いた飲み物なら、何でも良い)
式(この……トウコがいつの間にかジャンパーに仕込んだ粉薬を……)
(サーッ)
31:以下、転載禁止でVIPがお送りします
14/07/14 03:52:31.93 O1HTtTlT0
式「…………」
式「……お待たせ。コーヒーしかなかったけど、良いよな」
黒桐「うん、ありがとう。いただきまーす」
(ゴクゴクゴク……)
式「…………」
黒桐「…………っ、……」
(ゴク……グビッ……)
黒桐「……はぁ」
式「あっ、そうだ。なー、コクトー」
式「……おまえさ、最近ちょっと疲れてないか」
黒桐「……ん、そうだね」
黒桐「給料は出ないのに仕事の量は多かったからな、今月……」
32:以下、転載禁止でVIPがお送りします
14/07/14 04:02:45.87 O1HTtTlT0
式(…………)
式「マッサージ、してあげようか。幹也」
黒桐「えっ。君、マッサージなんて出来るの」
式「ああ。といっても、柔軟体操の延長みたいなもんだからな。あんまり期待はしないでくれ」
黒桐(柔軟体操……そうか、武道は身体の柔らかさも重要って聞いた事がある)
式「どうする? 人にするのは初めてだから、痛いかもしれないぞ」
黒桐「お願いしまーす」
…………
式「じゃあ、オレやる。まず肩から……」
(ゴリゴリ)
黒桐「ぐおっ……」
式「硬くなってるぞ。疲れ溜まってんな、おい」
33:以下、転載禁止でVIPがお送りします
14/07/14 04:27:54.39 O1HTtTlT0
黒桐「そうかな」
式「どれくらい給料貰ってないの」
(グリグリ……)
黒桐「ごっ……」
黒桐「……もう、二ヶ月分くらいかな」
式「大分支払い溜まってんじゃん」
式「…………」
式「ねえコクトー。前にオレのおじい……祖父のことを話したの、覚えてる?」
黒桐「うん…………覚えてる…………」
式「そう。じゃあ、その祖父が剣術の天才だったって事も知ってる?」
黒桐「……聞いたような、そうでもないような……。そうだったんだ」
34:以下、転載禁止でVIPがお送りします
14/07/14 04:28:38.22 vnbmvWOT0
覚悟スレじゃないのかよ
35:以下、転載禁止でVIPがお送りします
14/07/14 04:35:53.80 uCb18WXj0
巧妙な式スレ
36:以下、転載禁止でVIPがお送りします
14/07/14 04:55:40.55 O1HTtTlT0
式「うん。自己が曖昧だったその祖父は式が六つの時に死んだけど、祖父の考案した型は今でも家でやるんだ」
黒桐「ふーん……武道の事はよく分からないけど、とにかく凄い人だったんだね」
式「ああ。よくお父さ……親父や、兄……ニートとその型をやらされたよ」
黒桐(……今のは言い直さなくても良かったんじゃないかな……)
式「昨日も、久々に実家に顔を出したと思ったらニートとやらされた」
黒桐「……怪我とかしなかった? 君の家って、真剣で稽古をするんだろ」
式「こっちはもう十年以上前からその真剣で鍛錬してるから、昔ならともかく今は下手をしない限り怪我はしないよ」
黒桐「良かった……」
式「――大体さ。昨日家に顔を出したのだって、コクトーが最近相手をしてくれなかったからだぞ」
黒桐「……ごめん。反省してます」
式「いいよ。トウコが給料を払わないのが悪いって、分かってるから」
黒桐(……昼から思ってた事だけど……今日の式は、やけに素直だな……)
37:以下、転載禁止でVIPがお送りします
14/07/14 05:13:15.65 O1HTtTlT0
式「その祖父が考案した型――二輪、って言うんだけどな」
式「正直、あれは……困るな。色々手間も掛かるし」
黒桐「――君ん家の流派、虎眼流!?」
式「――あれ、知ってるのか。祖父のオリジナルだと思ってたんだけど」
黒桐「いや……名前だけ同じで、実際は全く異なる物かもしれないし……」
黒桐(孤高の剣士同士、何か通じる物があったのかな……)
式「まあいいや。剣術の話はここまで」
式「ここからはちょっと強めに行くぞ」
(ぐりっ、ごきっ、ばきっ)
黒桐「ぐえっ、ぐあっ、ごぼっ」
黒桐(痛い……けど、痛い分気持ちがいい――気もする)
手負いの方が強いんだ!
38:以下、転載禁止でVIPがお送りします
14/07/14 05:21:49.00 iFRqb1lA0
4
39:以下、転載禁止でVIPがお送りします
14/07/14 05:31:15.32 O1HTtTlT0
黒桐(ああ、そうか……つまりこれは)
式「やっぱり痛かったかコクトー」
黒桐「うん、痛いね……痛い」
黒桐「でも不思議と……痛いのが心地良い、痛いほど気持ちが良い……っていうか」
式「……え、おまえ…………M? 幹也だけに」
黒桐「そりゃ痛さを通り越して快感に変わる人だよ。流石に、そこまで行ってない」
式「似たようなものだと思うけどな。――まあ、つまりは気持ち良いってこと?」
黒桐「うん……」
式「じゃあ気持ち良かったら『気持ち良い』って言ってくれる?」
黒桐「…………」コクリ
式「……これは?」
40:以下、転載禁止でVIPがお送りします
14/07/14 05:39:16.89 O1HTtTlT0
黒桐「あー、気持ちいい…………――」
式「…………」
黒桐「………………」
黒桐「ぐう………………」
式「……堕ちたな……」
黒桐「ごうごう…………」
式「縛らなくっちゃ……」
…………
黒桐「……うーん……うーん……」
「あ。やっと起きたな、こいつめ」
41:以下、転載禁止でVIPがお送りします
14/07/14 06:13:55.31 O1HTtTlT0
式「―――」
黒桐「……式?……あ。眠っちゃってたのか、僕……」
式「…………」
黒桐「……ん、手が縛られてる……え?」
式「コクトー。さっきは、言おうとしたのに言えなかったね。今日はありがとう、って」
式「だから……そのお詫びと今日のお礼を兼ねて、楽しませてくれたコクトーに……今から、ご褒美をあげようと思う」
黒桐「ご褒美って…………なんだろう」
式「―ああ、でもさっき寝ている人間に手を出そうとしたから……やっぱり、お仕置きじゃないと駄目なのかな」
黒桐「ちょっと待った――誤解だよ、あれは」
式「そう? じゃあ、選ばせてあげようか。ご褒美とお仕置き、コクトーは選ぶならどっちが良いのかって」
42:以下、転載禁止でVIPがお送りします
14/07/14 06:29:24.40 O1HTtTlT0
黒桐「…………」
黒桐「じゃあ……ご褒美?」
式「じゃあ、ご褒美をあげるよ。昼間はコクトーが式を楽しませてくれたから、今度は……式がコクトーを、楽しませる番かな」
黒桐「手はその為に縛ったの?」
式「そうだよ。せっかく気が乗ってるんだから、だから逃げられても困るし」
黒桐「……しまった、先手を打たれたか……」
式「……先手ってなんだよ」
黒桐「ん? いやね……実を言うと、僕も同じことを考えていたんだ」
黒桐「今日は式のお陰で楽しかったから……今度は、僕が式を楽しませてあげようかなーって……」
式「――初めからそのつもりだったのか、おまえ」
式「………………。まあ、縛ったのはこっちが先だから……今回は我慢しろよ、コクトー」
そしてやっとネタが切れてしまった…
43:以下、転載禁止でVIPがお送りします
14/07/14 06:36:55.87 O1HTtTlT0
このままらっきょか、賭博黙示録・志貴か、士郎とアーチャーか…
飯食ってきます
44:以下、転載禁止でVIPがお送りします
14/07/14 06:44:16.75 PYx8/fA60
ネタの貯蔵は充分か?
45:以下、転載禁止でVIPがお送りします
14/07/14 06:47:38.65 L8gnoJHA0
支援戦闘機
46:以下、転載禁止でVIPがお送りします
14/07/14 07:20:19.50 O1HTtTlT0
― アインツベルン城・敷地内 ―
セイバー「あぁ……はああぁぁ!! あぁぁっ、もっと強くしてください凛ァ!おぉ!っスー……オゥゥゥ!」
セイバー「今の指遣いをもっと強く――もっと強くしてくだウァ! んあああ、ぁぁあああ……」
凛「やだ……セイバーったら、凄いことになってるわよ……」
アルトリア「オッス! オァーッス!! スーッ……うぁ、うああぁ、あーっ気持ちいいっ……」
アルトリア「あぁぁぁっ、桜ぁっ、もっと早くしてくださいルァッ、Oh!すごぃっ、おおおぉぉぉぁっ!」
桜「す、ごい……あのセイバーさんが――こんな……」
47:以下、転載禁止でVIPがお送りします
14/07/14 07:34:55.05 z+4DVoCd0
アルトリアペンドラゴン田中
48:以下、転載禁止でVIPがお送りします
14/07/14 07:44:19.97 O1HTtTlT0
ライダー「……流石にセイバーを完全に乗りこなす事は、私の手には余りそうですね」
アルトリア「あぁぁぁ……う、うぅぅぁ……Ohhスッゲ! おああぁ……ああぁー、ンオルァッ!」
アルトリア「もっと突いてくださいウルルァライダァ!ああぁぁ……、スーッ!アアァ!ヴォウ!オウ……」
ドラゴンアルトリア「――ウェアッ!Ahhh!オォゥッ!」
凛「……はぁ。……本っ当に……凄い、体力ね……」
アルトリア「あぁぁぁ……?あぁぁっ、何でやめるぅんです……!もっとうあっ!もっとしてくださいぁ!」
アルトリア「アァァー!早くしてください!もぅ……おねがいしまぁーす!はやくしてくださいぁ!」
ネタを使いきってしまったのでとりあえず士郎とアーチャーから行きます
>>47
先に言われた……
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14/07/14 08:08:31.49 O1HTtTlT0
…………
「そおら!小手調べだ!」
(ガキンガキン!)
「――くそっ……ああっ、くぅ……!」
「てやあ!くらえ!一撃ィ!」
(ガキンガキン!)
「やってくれる……ここからだ!」
士郎「ぐ、っ―――…………!」
士郎「っ――、あ―――!」
士郎「は――はあ、はあ、はあ、は――!」
アーチャー「――計算違いか。前世の自分を降霊、憑依させることで、かつての技術を習得する魔術があると聞くか……」
アーチャー「オレと突き合う度に、おまえの技術は鍛えられていくようだな」
士郎「は――あ、はあ、はあ、は――」
50:以下、転載禁止でVIPがお送りします
14/07/14 08:38:06.02 O1HTtTlT0
アーチャー「……しかしだ」
(スッ……サワサワ)
士郎「あっ、ばかっ、おまえっ! どこ触ってんでい! どこ触ってんでい!」
アーチャー「――ほう。中々良い干将しているじゃないか……」
士郎「おっ、おまえなんだおまえ人の投影品触って喜んでんじゃねえよ!」(歓喜)
アーチャー「……硬度が足りんな。……これでオーバーエッジのつもりか?」
士郎「な――」
アーチャー「仕方あるまい、オレがオーバーエッジさせてやるか……しょうがないな……」
アーチャー「トレース、オン……」
士郎「ば…………はあっ……く、……ア……チャ……ぁ……!」
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14/07/14 09:00:49.76 O1HTtTlT0
アーチャー「どうした? 私はおまえの干将を強化してやっただけだが」
士郎「っ、っ…………ば、か……やろっ…………そこ……は、弱……点っ……!」
士郎「っ、あ……はあ、アっ……アーチャー……もう――ッ」
アーチャー「不思議そうな顔だな。何故オレが、おまえ自身すら知らぬおまえの弱点を知るのか……知りたいか」
士郎「……なん、で……だ……?」
アーチャー「今こそ教えようか。オレがおまえの弱点を知り尽くしているわけを」
アーチャー『今となっては磨耗して殆ど覚えていないが……オレはおまえと同じ歳の頃、聖杯戦争に参戦していた』
アーチャー『17歳の私はこの地冬木で童貞を失った』
アーチャー『私は知った。女という名の美酒』
アーチャー『義姉、義妹、同級生』
アーチャー『習い覚えた技術を思うさま使用(つか)える歓喜! 私は美酒に酔いしれた――』
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14/07/14 09:27:49.87 O1HTtTlT0
アーチャー『いつしか私は、この美酒のため危険を犯すようにさえなっていた』
…………
タイガ『ァ……んッ、……駄目よ、シロウ……わたしたち、こん、なっ……』
シロウ『どうして?』
ブルマ『…………っ、ぁ…………っ』
タイガ『だって……わた、したち……ルートがない、ヒロイン、で……』
シロウ『それで』
タイガ『―ッ、あっ、……やっ――ふ、あ……ッ!それだけじゃ、なくてッ……」
タイガ『今の、わたしたちは……本来、攻略、してはいけな――ッ!?』
タイガ『――ッ! ダ、ダメ、いや、シ、ロ、ウ――! ん、ふ――っ、ぁ――』
ブルマ『…………あ。師しょーばっかり、ずるい…………』
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14/07/14 09:44:04.24 O1HTtTlT0
シロウ『俺は皆を幸せにしたいんだよ』
シロウ『頑張った奴が頑張った分だけ認められないなんて、そんなの悲しすぎるじゃないか』
シロウ『だから……藤ねえとイリヤがサブヒロインかどうかなんて関係ない』
シロウ『そういうの抜きで、俺は二人としたいんだ』
タイガ『……シロウ』
ブルマ『……シロウ』
リン『―シロウ?』
シロウ『さあ、しよう! 今日は足腰立たなくな
アーチャー『処刑は即刻決定した!』
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14/07/14 10:19:06.41 O1HTtTlT0
…………
シロウ『――――』
リン『サクラ、お願いね……』
サクラ『ええ、分かってます……姉さん……』
(ゆらぁ……)
シロウ(これは…………死んだかもしれない)
サクラ『大丈夫ですよ、先輩。別に……命までは、獲りませんから』
…………
アーチャー『まあ、確かに命は獲られなかった。それ以外のものは根こそぎ獲られてしまったが』
アーチャー『……この時、私は自分の肉体から感じられる大よそ全ての感覚を味わった』
アーチャー『この事件をきっかけに、私は自分の肉体の弱点……と呼べる箇所を正確に把握出来るようになった』
100kb超えたのに終わらないって…
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14/07/14 10:21:51.97 kpWryO1+O
淫夢ネタで読む気なくす