09/07/03 15:23:11 hoSUlxpgO
俺は玄関にバタリとあおむけで寝転がり息を整える。
彼女は軽く身なりを整えてトイレから出て来ると、ちょっと心配そうな面持ちでぐったりした俺を見下げてる。
「大丈夫…?」
「うん…大丈夫。てかごめん。中に出しちゃったし、そのシャツ…」
ボタンが2、3個吹っ飛んでとんでもない事になってた。
「もぉっ!!高かったんだからねっ!!」ちょっと悪戯っぽい笑顔で笑う。
そう言えば今日だけでも色んな表情を見たなぁ。
怒り顔、泣き顔、笑顔…
なんて考えてると急に愛しくなった。
今度は優しく腕を掴み、俺の方に引き寄せる。
「竹井さん…好きだよ。」
「もぉっ…竹井さんじゃなくて…ちゃんと名前で呼んで…」
「えっ…?う、うん…しおり…………………………ちゃん。」
あー。俺女の子を下の名前で呼ぶのってホント苦手なんだ…何か恥ずかしくて。
「なにそれー!!ちゃん付けって稲葉君に似合わないよー。…でもまぁ嬉しいけどね」
自分だって「稲葉君」じゃないか