08/02/18 23:14:12 3Ugp7ivC0
>>306のつづき
脱衣所に入った亜紀は、モジモジしながら俺に言った。
「あの…お、お母さんには、私一人だけでお風呂に入った事にしてほしいの…」
「どうして？」
「だって、それが条件で、お兄ちゃんの家に泊まる事を許してもらえたから…」
なるほど。 亜紀はひとりで風呂に入るのが怖い。 と、なると、俺の家に泊まる場合、
必然的に俺と一緒に風呂へ入る事となる。 が、さすがにそれは母親が許すわけがない。
しかし、結局、母親との約束を破って、彼女は俺と一緒に風呂に入るのである。
亜紀にとって、これだけは絶対に母親に知られてはならない事実である。
「うん。 大丈夫だよ。 お母さんには、亜紀ちゃんは勇気を振り絞って一人だけでお風呂へ入った事にしよう」
…と、言い終わると、俺は、今の状況が自分にとっても好都合な事に気づき、心臓がドクンと音を立てた。
亜紀は二人で入浴した事を母親に知られたくない。 ＝ 風呂の中で何をしても彼女は他言できない。
つづく