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「慶応4豊年踊の図」とあります。世相を示す大小暦(イラスト等で工夫して表現した暦)です。
子ども一人を含む13人の人物が踊っています
慶応4年(1868)、江戸幕府は倒れ、明治へと時代は移ります。
その前年から、混乱する世相を反映し、「ええじゃないか」と人々が唄い踊る騒動が起こります。
この大小暦は「ええじゃないか」を題材とし、乱舞する人々のうち、男性を大の月、女性を小の月として表わしています。
人々はそれぞれの月にちなんだ扮装をし、持ち物を持っています。
たとえば、1月はおかめの面をかぶり羽子板を持っています。
4月は閏月があるので子ども連れです。
また、人々の足元に月の1日にあたる干支の動物がいたり、
年中行事を書いた御札が舞っていたり、にぎやかな大小暦です。
画家の河鍋暁斎(かわなべきょうさい 1831~1889 狂斎、猩々庵とも号する)は
幕末から明治中期にかけて活躍しました。
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