10/01/05 02:22:29 q2cyTQct0
>>705
『進化』とは「遺伝的変化が選択圧によって取捨選択される時間経過」の事である。
必ずしも「進歩・改良」を示す言葉ではない。
例えば人間は尻尾が退化している。これは樹上から地上へ主な生活の場を移した人間(の祖先)にとって、
尻尾は著しく重要度の低い器官となったからであるが当然彼らの中にも尻尾の長さにおいて様々な個体が存在し
その中で尻尾が長い者よりも、より尻尾が短い者の方が尻尾に余計な栄養やエネルギーを使わず
効率的な生命活動が行え、より生存しやすく、より子孫を残しやすかったのである。
それが何万年も年月が経つ事で、より尻尾が短い個体が生き残っていった「結果」、これが『退化』である。
人間の祖先は尻尾を『退化』させる方向で『進化』していったのである。
したがって、『退化』と『進化』は矛盾する概念ではない。『退化』の反義語は『発達』である。
『退化』と『発達』の違いは、『進化』の方向性の違いであり、この2つは『進化』の両側面なのである。
先に示した『進化』の定義に従えば『進化』の反義語は「変化しないこと」、つまり『不変』『停滞』などが近いと言える。