12/08/29 03:55:16.34 BiQdMFse
本拠地、トコロザワ・ピラーで迎えたニンジャスレイヤー
デビルフィッシュが爆発四散、レイザーエッジ、ウォーターボードもカラテを見せず惨敗だった
六の間に響くゲイトキーパーのため息、どこからか聞こえる「ショッギョ・ムッジョ」の声
トコロザワ・ピラーの中、ソウカイ・シックスゲイツの創設者ゲイトキーパーは独りベンチで泣いていた
ラオモト・カンの下で手にした栄冠、喜び、感動、そして何より信頼できるシックスゲイツ・・・
それを今のソウカイ・シンジケートで得ることは殆ど不可能と言ってよかった
「どうすりゃいいんだ・・・」ゲイトキーパーは悔し涙を流し続けた
どれくらい経ったろうか、ゲイトキーパーははっと目覚めた
どうやら泣き疲れて眠ってしまったようだ、冷たいベンチの感覚が現実に引き戻した
「やれやれ、フーリンカザンしなくちゃな」ゲイトキーパーは苦笑しながら呟いた
立ち上がって伸びをした時、ゲイトキーパーはふと気付いた
「あれ・・・?クローンヤクザがいる・・・?」
ベンチから飛び起きたゲイトキーパーが目にしたのは、部屋の端まで埋めつくさんばかりのクローンヤクザだった
千切れそうなほどに旗が振られ、地鳴りのように「キャバァーン!」電子音が響いていた
どういうことか分からずに呆然とするゲイトキーパーの背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた
「ゲイトキーパー=サン、侵入者だ、早く行くぞ」声の方に振り返ったゲイトキーパーは目を疑った
「イ……インターラプター=サン?」 「なんだ、居眠りでもしていたのか?」
「バンディット=サン?死んだはずじゃ」 「なんだよゲイトキーパー=サン、かってにバンディット=サンを殺しやがって」
「ソニックブーム=サン……」 ゲイトキーパーは半分パニックになりながらシックスゲイツ名簿を見た
1番:ゲイトキーパー 2番:インターラプター 3番:ソニックブーム 4番:ヒュージシュリケン 5番:アースクエイク 6番:バンディット
暫時、唖然としていたゲイトキーパーだったが、全てを理解した時、もはや彼の心には雲ひとつ無かった
「勝てる・・・勝てるんだ!」
アースクエイクからトンファーを受け取り、グラウンドへ全力疾走するゲイトキーパー、その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった・・・
半刻後、電算機室で冷たくなっているダイダロスが発見され、多村と村田は病院内で静かに息を引き取った