12/01/02 16:09:30.32 A6JRak6/
てんかん発作の交通死亡事故で中学生の遺族が提訴/横浜
カナロコ 2010年3月4日
２００８年に横浜市鶴見区で市立中学２年の伊藤拓也君（14）がトラックにはねられて死亡した事故で、遺族４人が３日、てんかん患者の運転手の男性（46）などに対し、
「一人息子を失った喪失感は筆舌に尽くしがたい」などとして計約１億５００万円の損害賠償を求める訴えを横浜地裁に起こした。
訴状によると、被告は運転手の男性、勤務先の建設会社と、経営者の父親の３者。「男性は事故当時、てんかん発作で突然意識を失う危険性があるとして、医師から治療薬を処方されていたが、服用を怠ったまま運転した過失で事故を起こした」と指摘。
父親については「社長としても、男性の業務を監督する立場にありながら、男性が発作が原因で仕事中に起こした２回の交通事故の原因究明を怠った」などとして監督者責任の認定を求めている。
拓也君の父真さん（46）は会見で、「刑事裁判では父親や会社の責任を問えなかったが、民事裁判ではできる」と提訴の主な理由を語った。
持参した遺影を手に、「先日三回忌を終えたが、毎年、事故があった３月９日が近づくと体調を崩す」と話した。
昨年３月に横浜地裁で男性に禁固２年８月の実刑判決が言い渡された後、真さんが10カ月以上、妻のみのりさんが約３カ月間、体調不良で休職などを余儀なくされたことを受け、「加害者の社会復帰も大切だが、それ以上に被害者の社会復帰が重視されるべきだ」と訴えた。