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8500万円賠償命令、横浜のてんかん発作事故/横浜地裁
カナロコ 2011年10月18日(火)23時45分配信
横浜市鶴見区で2008年に市立中学2年の伊藤拓也さん=当時(14)=がトラックにはねられた事故で、遺族4人が、てんかん患者の運転手男性(48)らに損害賠償を求めた訴訟の判決で、
横浜地裁(森義之裁判長)は「被告の過失は重大で悪質」として計約8500万円の支払いを命じた。
森裁判長は「運転手は薬の服用を日常的に怠り、過失は強い非難に値する」と述べ、勤務先の建設会社経営者だった父親についても「被告が自動車事故を起こさないように万全の注意を払うべき義務があった」として監督責任を認めた。
また、運転手が事件後、遺族と面会した際に「事件当日の朝は薬を飲んでます」と虚偽を話していた点にも触れ、「被告の言動で精神的苦痛が増した。慰謝料の増額事由がある」とした。
事故は08年3月に発生。運転手の男性がトラックを運転中にてんかん発作を起こし、歩道で信号待ちをしていた拓也さんをはね、死亡させた。
自動車運転過失致死罪などに問われた男性は、09年3月に懲役2年8月の実刑判決を受け確定している。
判決後に、記者会見を行った父の真さん(48)は「同じような事故が繰り返されないために役に立ちたいと思ってきたが、残念ながら同様の事故は起きており、むなしい思い」と述べた。
母のみのりさん(47)は「事故で家族の命を奪われた遺族はそれぞれ苦しみを抱えている。判決は出たが、これからも息子を思い生きていく私たちにとっては(判決が)終わりではない」と涙を浮かべた。
てんかん発作による事故は、今年4月、栃木県鹿沼市でも発生。
クレーン車を運転していた男性が発作を起こし、小学生6人がはねられ死亡した。
この日の判決公判は、同事故の遺族も傍聴した。