12/01/10 01:55:47.19
>>80続き
妙な達成感と失望感に襲われ立ち尽くしていると、
昼食を終えたベテランバイトで元レディースの黒○さんが
声を掛けてくれました。
「駄目…だったんだ?」
「はい…」
普段は全然笑わない人なのに、こんな時だけ笑顔です。
「まぁ、いい経験になったんじゃないの?」
“よくねーよ!!”と思いつつも、スリリングでちょっと楽しかったかもしれません。
首謀者の主任は、午後から用事とかでトンズラかましてました。
花とはそれ以来会う事はありませんでした。
主任が花のバイト最終日に場をセッティングしてくれたのか?
それとも
“キモイのがいるからもうバイトやめるパパ!”
だったのか?今となってはわかりません。
バイト最終日。
「また来年同じメンバーでバイトやろうぜ」と主任を交え誓いました。
思えば、最高のバイト先だったかもしれません。
そして、この話には続きがあります。
三学期が始まったある日、クラスメートのHさんが
話し掛けてきました。
実はこのHさんこそ私の本命なのです。
「○○君、○○郵便局でバイトしてたでしょ、私…隣の課にいたんだよ」
仰天しました。
という事は、例の事件“告白”の事を知っている筈…。
いやいや、それどころか“変態ロマンチズム発言”も…。
「マジで…?知らなかった…」
私はHさんに告白する権利を失ったのでした。
主任の爆笑する声が聞こえた様な気がしました。
以上、嘘みたいな本当の話です。
「人の心が年の初めに届く国」
それは、集積場である郵便局内にも言える事なのかもしれません。
おわり