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■妊娠率の低下
女性は30代半ばを過ぎると妊娠率が低下することはよく知られていますが、
男性も同様に年齢と智に妊娠させる力が低下し流産の確率を上げることが、
パリのEylau生殖補助センターで行われた臨床試験で確認されました。
1万2000以上のカップルの子宮内人工授精の2万1239件について調査したところ、
女性の場合は、35歳以上では、若い女性と比較して妊娠率が極端に低下し、
流産率の増加が見られ、男性においては40歳以上の場合においても、
精子は量が減り、質も低下することがわかりました。研究者らは、この結果は、
不妊治療を受けていない一般男性全般においても当てはめられると言っています。
(欧州ヒト生殖学会議:European Society of Human Reproduction and Embryology)
■ダウン症の子供が生まれる確率のアップ
妊婦の高齢化とダウン症のリスクの関係はよく知られていますが、
2005年の報告によると、父親の年齢もダウン症のリスクと関係しているようです。
アメリカのNYでの1983年から1997年までの 3,419例のデータによると、
35歳以上の妊娠の場合、父親の年齢が40歳以上の場合は、24歳以下の場合に比べて2倍のダウン症出生があったとのことです。
(The Influence of Paternal Age on Down Syndrome
The Journal of Urology Volume 169, Issue 6, June 2003, Pages 2275-2278)
■高齢の父親から生まれる子供は躁うつ病のリスクが高い
研究では高齢の父親と統合失調症や自閉症との関連を言われてきましたが、去年デンマークの調査でも躁うつ病がリストに追加され、発表されました。
今回の新しい調査も、それを裏付ける結果となりました。
13428人の躁うつ病患者を含む1932年から1991年に生まれた8万人のデータを解析したものだそうです。
父親が40歳を超えると、躁うつ病になるリスクが増え始め55歳以上になるとその影響は最大となるようです。20代の父親を持つ子供たちに比べて、
躁鬱病を発症するリスクが37%も高くなることがわかりました。
この件に関しては母親の年齢はあまり関係はないそうです。
(スウェーデン カロリンスカ研究所(Karolinska Institute))