■◆社会の掟・因習からの開放、進化◆■at SOC
■◆社会の掟・因習からの開放、進化◆■ - 暇つぶし2ch153: ◆XXXkS6/sw2
12/09/10 21:31:25.38 U37pjlS9

/// 滅私奉公の不思議 43 ///////////

 厚生省での忘年会は、所属している課の忘年会から始まり、医系技官の忘年会、入省年次別の
忘年会、課が管轄している団体の忘年会、と数え出したらきりがない。私がいつも不思議に
思うことは、だれも「どうして忘年会に出る必要があるのか」との疑問を投げかけないことだ。
どういうわけか、出席するのが当然のように、おもしろくもない忘年会に出ていく。おもしろくない、
と思っている人は私だけではない。同僚たちや友人も、「やれやれ、忘年会シーズンだから
しかたがない。また今日も午前様だ」と嘆いていたのを知っている。でも、出席するのだ。
「忘年会はふだんは会えない人と会うことができるよいチャンスだ」
 そう言う人もいるだろう。でも実態はいつも顔を合わせている人たちとまたまた飲むことになる。

/////////// 「お役所の掟」 ///




154: ◆XXXkS6/sw2
12/09/11 20:58:34.15 B2xd1yM6

/// 滅私奉公の不思議 44 ////////////

 しかも忘年会の中には「課が関連する重要な団体だから」と言って半強制的に出なければ
ならないものもある。強制力が発揮され、出席しなければならなくなった忘年会は自分の時間を
犠牲にすることになる。だが、犠牲の美学を教え込まれた日本人は、文句を言わずに従うのである。
 忘年会は決まって勤務時間外に行われる。役所には不思議な原則がある。これはなにも忘年会に
限ったことではないのだが、組織のために仕事をしていたとしても、お酒が入り食事が提供される
ような場に出席となると、どういうわけかそれを業務とみなさない。ある日、課の行事を
取り仕切っている主任が、今日のお前の仕事は遊びみたいなものだ、と言わんばかりに、
「研究会の忘年会があるのですが行ってください」
と指示をしてきた。

/////////////////// 講談社発行 ///



155:名無しさんの主張
12/09/12 19:42:02.13 Jet/3w0c
日教組やムラや反日国からの陰湿な洗脳から脱却し今は急激にどんどん新しく変化していってるよ。これからももっともっと我々はよくなってゆく

156: ◆XXXkS6/sw2
12/09/12 21:37:38.21 HASyLu8e

/// 滅私奉公の不思議 45 //////////

「金曜の夜ですよ。残業手当は出ないし、出席したくないのですが」と返事をすると、
「何を言っているのですか。酒を飲んで、飯を食う。それもただですよ。こんないいことを
断るなんて。ほかのみんなは部屋に残って資料作りですよ。官本さんの思考回路にはついて
いけないね。ごたごた言わないで行ってきてください」
と押し切られて、忘年会に行かされた経験がある。
 だが、この主任のコメントが象徴しているように、忘年会とは遊びであると考えられている。
 忘年会が遊びの一つと考えられている証拠は、忘年会に出席した人たちが残業をしている
人たちに、お土産を持ってきたりする配慮にも現れている。

/////// ぶっとび「霞が関」事情 ///




157: ◆XXXkS6/sw2
12/09/13 22:05:18.07 2owZZs8T

/// 滅私奉公の不思議 46 ///////

 遊びだからこそ、「上司たちは飲み食いできていいな」という妬みの感情が湧き出てくる。
そのへんを配慮してのお土産なのだ。「遅くまで仕事をしていてたいへんだね」と部下を
気遣っているというところもむろんあるのだが、私の経験だと妬み対策としてのお土産のほうが
多かったように思える。私は、
「忘年会など、ちっとも楽しくないのだ」
と言うのだが、部下たちは、
「補作は接待が多くていいですね」などと言う。その彼らに、
「お偉い方の自慢話を聞かされ、上司のご機嫌とりをしながらの飲み食いなどちっとも楽しくない
のだ」と説明するのだが、
「でも、ただ飯、ただ酒なのだからそれぐらいはしかたないですね」
と、どうも酒と食い物のほうに焦点が当てられてしまう。

//////////// 1993年刊 ///




158: ◆XXXkS6/sw2
12/09/25 22:30:47.00 kj7t9yfp

/// 滅私奉公の不思議 47 ////////

「食い物の恨みは恐ろしい」と昔から、言われているが、こんなところに出てくるのだ。
上司たちが、お土産という妬み対策をいつも念頭においているのも、なるほどなと思ってしまう。
 でも本当に「羨ましい」と思ってほしいのは、
「毎日、五時に仕事を終え、家族なり気に入った友人たちと楽しく時間を過ごす」
 こういったライフスタイルに対してである。
 そう思えば、忘年会などに行かされた相手を見ても「羨ましい」と感じるどころか、可哀想だ、
と思うようになる。だが、役所における忘年会は"滅私奉公"をつつがなく一年間続けてきたことを、
お互いに確認し合う儀式となっている。当然、年の最後のしめくくりは"滅私奉公"の精神が
滲み出ているのである。悲しいことだ。

///////////// 講談社発行 ///



159: ◆XXXkS6/sw2
12/09/26 21:43:02.81 jpmd3CAy

/// 滅私奉公の不思議 48 //////

●一杯飲み屋から二次会のカラオケヘ

 ある日上司から電話がある。
「おい、飯でも食おう」
 このような場合、上司は部下の都合など一切聞いてこない。電話口からは上司のお誘いなのだから、
なにをもっても優先させるべし、そんな気持ちが伝わってくる。心理的な強制とも言える。
この強制の度含いは上司のランクが上になればなるほど強くなると思ってよい。

////////////// 宮本政於著 ///




160:名無しさんの主張
12/09/26 22:02:51.44 fN1NPbWP
test

161:名無しさんの主張
12/09/26 22:18:49.47 fN1NPbWP
××が“住民組織握れ” www.jcp.or.jp/akahata/aik2/2003-02-05/14_01.html
 町内会やPTAの役員になろう ―××がこんな“運動”を展開しています。名づけて「地域友好」。

162:名無しさんの主張
12/09/27 03:28:56.64 GYtRi75+
創価学会が“住民組織握れ”
URLリンク(www.jcp.or.jp)
 町内会やPTAの役員になろう
 ―創価学会がこんな“運動”を展開しています。名づけて「地域友好」。

『今後の地域部のあり方』
URLリンク(victini39.blog.fc2.com)
地域本部は会員の職業や役職に対応する学会のタテ線組織の一つ。
一九九九年に発足し、地域・団地・農村・離島の各部で構成、地域社会で
「『友好活動』を広範囲に推進する」 ことが任務です。
(聖教新聞九九年七月六日)

地域部員は以下の地域役職を有する人で、圏(区)地域部長が認定した人とする。
 (1)地光会 町会・自治会(これに準ずる地域組織)の三役クラス
 (2)盛光会 商店会の三役クラス
 (3)寿光会 老人会の三役以上
 (4)福光会 民生委員・保護司
 (5)学光会 PTAの三役クラス
 (6)勇光会 消防団
 (7)慈光会 青少年委員、交通安全委員、体育委員など公的ボランティア
  ★原則として現職。OBについては人によって可。

163: ◆XXXkS6/sw2
12/09/27 21:10:34.51 69oP5tV8

/// 滅私奉公の不思議 49 ////////

 私は大臣からお誘いを受けるほど偉くない。でも局長ぐらいだとお誘いがかかることもある。
そうなるとなにを差しおいてでも、との態度で接しないと、彼らのご機嫌が悪くなる。
 当然このようなお誘いの場合、食事よりも上司のご機嫌とりがメインとなる。給料をもらって
でも上司の機嫌をとるなどお断りなのに、無料奉仕を無理矢理させられる。
さて私を誘った直属の上司の話に戻ろう。しぶしぶだが、
「わかりました」と返事をすると、
「六時半に出るぞ」
と、どこのレストランで食事がしたいかなど、私の意向など聞いてこない。日によって食べたい
ものは変化する。そのように嗜好が変化する中、食べたくないものだって必ずある。だから
上司とはいえ、誘うからには相手の意向ぐらい聞いてくるのが当然だと思うのだが、年功序列
主義にどっぶり浸かった上司たちには異質の考えのようである。

////////// 「お役所の掟」 ///



164: ◆XXXkS6/sw2
12/09/28 21:23:45.10 JSX2gGZP

/// 滅私奉公の不思議 50 //////

 これはこの上司に限ったことではなく、多くの上司に共通していたことなのだが、一緒に食事を
していると、ほとんど決まって自慢話か人生の教訓を垂れてくれる。あげくのはては仕事の話と
愚痴を聞くことになる。もうまったくのストレスマネージメントか精神治療を私が行うことに
なるのであって、だったら初めから、
「オレは仕事のことで悩みがあるのだ。ちょっと聞いてくれ」
 そうでも言えば、こちらも心の準備をする。ところが、表面的にはご馳走をしてあげよう、
そんな態度でくるのだ。こ馳走がきいてあきれる。こんなことで夕飯に誘われるのであれば、
一人でマクドナルドのビッグマックを頬張ったほうがよっぽどいい。

////////////// 講談社発行 ///



165: ◆XXXkS6/sw2
12/09/29 10:12:10.14 ZOtjmpDh

/// 滅私奉公の不思議 51 ////////

 しかもおもしろくもない話を聞かされたあとは、決まって二次会があり下手な歌まで聞かされる。
これが終わればもう十一時を回ってしまう。
 年功序列のシステムの恩恵は、思わぬところに出てくるものである。なにしろ上下関係を利用して
ストレス解消を図ることができるからだ。だから上司のストレス解消に力を貸している部下たちは
治療費はおろか、超過勤務手当ももらえない。お役人の仕事とは、本当にたいへんなのである。

////////// ハードカバー「在日日本人」 ///




166: ◆XXXkS6/sw2
12/09/30 11:18:05.69 rthdF2pL

/// 滅私奉公の不思議 52 ////////

 ここでちょっと、私が本省にいたころの平均的な残業時間を統計をもって披露しよう。
 早く帰れる日もあるので、一日の残業時間は平均すると約四時間と考えればよい。一週間では
約二十時間、一カ月では約八十時間、一年間では約九百六十時間となる。決められた勤務時間は
一日八時間であるから一カ月二十日間働いたとして一年間約千九百二十時間の労働時間である。
これに残業時間を合計すると霞が関の官僚たちは、一年間に平均約二千八百八十時間の労働を
行っているわけだ。厚生省の職員組合が発行している『夜明け』という新聞があるが、彼らの
統計は二千六百六十九時間となっている。私がはじいた数字と大きな違いは見られない。
しかし、こうした事実を見つめていくと、政府が目標としている年間労働時間千八百時間は、
役人にとっては夢のまた夢なのである。

//// 1993年10月ジャパンタイムズ発行 ///




167: ◆XXXkS6/sw2
12/10/01 21:19:08.05 MRy4Tayq

/// 滅私奉公の不思議 53 /////////////////

 政府は外国をなだめようと、お得意の数字ゲームをする。ゲームに取り込まれると、日本人の
平均勤労時間は二千八時間(一九九二年労働省発表)という発表を信じてしまう。だが、その中に
サービス残業などもちろん含まれていない。しかも、対外国向けにサービス残業が奨励されている
などと口が裂けても言わない。
 こんな、数合わせだけの統計ばかり発表して安心している姿を見ると、国民を錯覚に陥れた
旧日本帝国の手法と大差ないのではないかと思ってしまう。そのうち、統計的には「日本も
欧米諸国なみに千八百時間となりました」などという発表もあるのだろう。でも実体が伴わない
労働時間などいつかはボロが出る。

//// 「弱い」日本の「強がる」男たち」 ///



168: ◆XXXkS6/sw2
12/10/02 21:41:42.17 5HOppzDH

/// 滅私奉公の不思議 54 ////////////////////

 アメリカでも、日本人の働きぶりは異常に映った。同じ服装で、無表情、いつも日本人ばかりと
一緒にいて、カラオケ、麻雀、接待ゴルフ。そして平日はただただ仕事をするだけ……。どこか
悲しい。そんな姿を帰国して実感してみると、残業漬けの生活に憤りさえ感じる。でもこれは
私だけの憤りではないはずである。組織だけを肥大させる残業システムなど、みんなで「ノー」と
言うべきなのだ。日本人は「ノー」を言わないように教育されてきた。でも「ノー」が言えない
日本では、未来は来ない。「ノー」が言えないということはいつまでも"滅私奉公"が続くという
ことである。"滅私奉公"の考え方が続けば続くほど、日本の競争力が減退し、日本は弱くなる。
その事実を知ることは大切である。

・・・・

////////// 1998年03月 講談社+α文庫 ///



169: ◆XXXkS6/sw2
12/10/04 21:52:02.79 Vv1Mnm15

/////////////// 「在日日本人」 ///

 宮本政於著

 ハードカバー「在日日本人」 1993年10月ジャパンタイムズ発行 ¥1,529

URLリンク(www.amazon.co.jp)
URLリンク(bookweb.kinokuniya.co.jp)
URLリンク(books.rakuten.co.jp)


 文庫改訂版「「弱い」日本の「強がる」男たち」 1998年03月 講談社+α文庫 \819

URLリンク(www.amazon.co.jp)
URLリンク(books.rakuten.co.jp)
URLリンク(bookweb.kinokuniya.co.jp)

/// 「弱い」日本の「強がる」男たち ///////




170: ◆XXXkS6/sw2
12/10/21 23:05:48.86 icPIRHzs

/// まえがき 1 ////////////

 宮本政於著 「お役所の精神分析」1997年3月講談社発行 より

 まえがき

 「なぜお役所のことを書くのに精神分析を用いるのですか」
 そんな質問を何度となく受けたことがある。
 「精神分析は人間の心の動きを解明する学問なんです。そして同時に心の病気の治療にも
使われます。また精神分析は集団心理の解析にも使えます。だからお役所という集団を分析
するにはとても便利なものなのです。
 しかもお役所は日本の縮図です。そして、厚生省に代表される官僚制度に対する批判は
日本社会への問題提起でもあります。それをできるだけ説得力のある内容にするために、
精神分析の力を借りたのです」
 このように私は答えている。

//// お役所の精神分析 ///



171: ◆XXXkS6/sw2
12/10/22 21:43:35.95 vdf7xy69

/// まえがき 2 ////////////

 精神分析学と心理学との関連をきかれることもある。そのような質問には精神分析学の
歴史的背景を説明することにより、心理学との関連性を述べることにしている。
 「精神分析という学問は十九世紀後半、フロイトにより確立されました。精神分析学の
基本は心理学にあります。心理学の歴史をひもとくと、プラトン、アリストテレスの哲学にまで
さかのぼることになります。心理学の歴史は古く、哲学の変遷と心理学は切っても切れない
関係にあるのです。

////////// 宮本政於著 ///



172: ◆XXXkS6/sw2
12/10/24 21:31:45.19 ZQvtuYTN

/// まえがき 3 ///////////

 私は精神分析学をアメリカのコーネル大学で学んだが、この学問のユニークなところは、
患者と分析をしている自分とを客観的にみるための訓練を受けなければならない部分にある。
しかし、この技法が霞が関の官僚ムラという集団を分析するのに、これほど役立つとは夢にも
思っていなかった。精神分析を使って集団心理を分析してみたところ、とても興味ある
分析結果となったからだ。
 ただ精神分析がいくら客観性を保てるものであったとしても、私は自分の分析結果が必ずしも
正しいとは思っていない。正直なところ、私は自分の客観性がどこまで客観的なのか、その
部分にいつも悩まされているからだ。しかも分析結果を含め、物事はいろいろな角度から
見ることができ、私の見解はその中のひとつに過ぎないことも知っている。

///////// 1997年刊 ///



173: ◆XXXkS6/sw2
12/11/02 00:14:21.76 x/Pp7Dwr

/// まえがき 4 ////////////

 だから本を書きはしめた当初、自分の中で「独善的すぎるかな」などといろいろと心が
揺れ動いたことだけは間違いない。ところがどういうわけか、精神分析を用いたお役所ムラの
分析結果が好評となり、内外のマスコミまた外国の大学、研究所などから思いもかけない
注目を浴びることとなる。
 正直言って、この注目度の大きさには驚いた。その大きさゆえに分析医としての嗅覚が
はたらき、注目された度合いと自分の発言内容を分析することになる。すると指摘しつづけて
きた内容はそれほど的外れではない、そのような結論が導き出せた。
 しかも私とは全く異なった分野から日本研究を続けてきている学者だちと意見の交換をしても、
結果は似たり寄ったりなのである。そうなると多少とも自分の意見に確信を持てるようになる。

////////// 講談社発行 ///




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