12/02/25 17:55:39.78 /zgEfGqE
たけし
それが“ブーム”ってヤツの怖いところでね。技術的にはデタラメでも、
芸の衝撃度とか物珍しさがあればブームになって、視聴率も上がるんだよ。
だけど、芸人の実力が人気に追いついてきて「いい芸してるね」「技術があるね」なんて批評されはじめた頃には、
もうブームは終わりに向かってるってことなんだよな。
これがエンターテインメントってものの難しいところなんだけど、
実は技術的にうまいか下手かというのは人気商売ではあまり問題じゃなくてさ。
要は、衝撃的で、新鮮で、もう1回見たいと思えるかどうかってポイントに尽きるんだよ。
「うまい漫才」を見たいってんなら、オイラより年上の大御所の漫才師たちが
視聴率20%以上バンバン取れなきゃおかしいわけだけど、
そうはいかないだろ。
今のプロレスを見たってそうだよ。力道山が空手チョップで敵役のレスラーを張り倒していた頃には、
プロレスの技術は低くても、今とは比べものにならないくらいの国民的な人気があったワケだよ。
だけど、最近じゃいろんなプロレス団体が、アクロバットみたいなことをやったり、
WWEみたいなドラマ仕立てのショーをやったり工夫してるけど、戦後の頃の客入りにはゼンゼンかなわない。
まさに「成熟はブーム1 件の終わり」で、すべてのエンターテインメントってのは、
技術が上がれば上がるほど食えなくなるという矛盾と戦っていくしかないんだよな。