12/08/13 09:44:32.70 rWAWRiE7
>>945
このスレももう残り少ないので少々専門的な話に踏み入るけども、
どの泳法でもカキ動作に限定したら、キャッチが最も重要だよ。
プッシュってのはてのひらがヘソの辺りにある所からフィニッシュへかけての動作を指しているのだと思うけど、
かなり高いレベルにならないと、ほとんどのスイマーはほぼ上腕三頭筋だけで水を押してるよね。
この筋肉は小さいし大して力持ちでもないので、出力全開にしても
それほど加速には影響を及ぼせないのよね。すぐ疲れちゃうし。
その点、キャッチ動作ってのは少し慣れれば、上腕二頭筋だけでなく大胸筋という大きな筋肉を
連動させやすい動きなので、上腕三頭筋のみの動作と較べればたっぷり余裕がある。
例えば、迂闊に落水した時、低い位置からなら別にどうという事もないけど、
ほんのちょっと高い位置(飛び込み台とか)からなら肌が赤くなるほど痛い思いをするし、
もっと高ければコンクリートに打ちつけられたのと同等の衝撃になると言う。
「水の固形化」をイメージして体を前進させるための手掛かりを作る。これがキャッチ動作なんだよね。
水をしっかり引っ掛けてこそのその後のプル動作とかプッシュ動作なので、この段階がしっかりできてなければ、
一連のカキの動作そのものがボンヤリしたものになってしまう。
競技を意識しない水泳であっても、「運動とはどういう事か」と考えれば、水泳におけるキャッチ動作の
重要性がお分かりいただけるかと。