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脂肪コントロールする遺伝子 肥満改善薬の期待
脂肪の消費にかかわるたんぱく質を作る遺伝子の働きが悪いと肥満になりやすいことを、
京都大の辻本豪三教授らが突き止めた。この遺伝子を活性化する物質を見つければ、
肥満改善薬の開発が期待できる。20日の英科学誌ネイチャー電子版に掲載される。
辻本教授らは、「GPR120」と呼ばれる遺伝子が欠損したマウスと正常なマウスに対し、
脂肪を多く含んだ餌と普通の餌を16週間与え続け、体重の変化などを比べた。
その結果、通常の餌では両者に違いは現れなかったが、高脂肪の餌の場合、
欠損マウスは正常なマウスに比べて体重が平均15%増え、脂肪の量も2倍になった。
欠損マウスの肝臓では、脂肪を作る酵素が増えて脂肪肝になり、糖尿病に似た症状も出た。
欧州で約2万人の遺伝子解析を実施したところ、GPR120の働きが悪い人は、
正常な人の1・6倍も肥満になりやすいことも確かめた。
辻本教授は「GPR120は脂肪の消費と蓄積のバランスを保つ司令塔役らしい」と話している。
(2012年2月20日 読売新聞)
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