12/03/15 01:58:13.37 1qvyB7qo
1っちゃん大好評のダイエットコラム、新ネタ。
上の>>567で、BMI22の標準体重こそが疫学的に最良と書いた。そのココロは。
疫学的とは社会統計的という意味である。BMI22が有病率が最も低いと
いう事である。しかしこれは社会平均である。万人にとってBMI22が最良
なのではなく、AさんにとってはBMI23が最良、BさんにとってはBMI21が、
Cさんにとっては・・・、で、その平均値がBMI22という事である。
最良のBMIは人それぞれなのである。各個人個人における健康上最良の体重、
それをここでは「健康体重」と呼ぶ。
BMI22の標準体重=健康体重なのではなく、自然に食い自然に動いた時に
収れんする自然体重=健康体重なのではないか?おそらくそれは多くの
人にとって正しい。しかし問題は、「自然に動く」、これが多くの人に
とって困難な事だ。
自然に食い自然に動く、そんな人間の自然状態とはどんな状態か。
多くが連想するのは農耕牧畜前の狩猟採集の時代であろう。この列島の
人類史で言えばおおよそ弥生の前の縄文時代である。しかしダイエット的に
人類史を見る時、最重要な分岐点はここではない。
農耕牧畜の時代になっても、多くの人々は自然に食い自然に動いた。
農耕牧畜以前と以後の最大の違い、それは社会は大規模化しそして階級化して
いった事だ。「階級」・・・。その勝ち組は奴隷や農奴を所有する事ができ、
その者のみが「自然に動く」から解放された。そして太る事が許された。
太っている事は勝ち組の証だった。
そんな時代が数千年続いた後、人類はダイエット史の最も重要な分岐点に到達した。
570:1
12/03/15 01:58:34.68 1qvyB7qo
蒸気機関の発明とそれによる産業革命である。産業革命の後、やがて全ての者が
奴隷所有者の勝ち組となった。新しい奴隷の名、それはエンジンでありモーター
である。
人間奴隷に比べこの機械奴隷は極めて強力である。エアロバイクスレのある
名無し賢者曰く、
「人間は瞬間なら1000W出せる。しかし5分間持続なら400Wでも無理」
だそうだ。そしてそれはラジコン用2ccのエンジンにも劣るという。
現在多数の奴隷を所有する我々は、古の時代の「自然に動く」からあまりにも
あまりにも遠くに来てしまった。
自然に食い、自然に動く。
いやかつて我々は、自然に動いたから自然に食ったのだ。
「食ったから動く=ガソリン入れたから走る」ではなく
「動いたから食う=走ったからガソリン入れる」である。
しかし今日の目的と手段の本末転倒っぷり。これは一種の人類の退廃であろうか。
エアロバイクの運動強度、そしてモーターの出力単位にも使われる「W」。
そうそれは、蒸気機関の発明者、その人の名であるという因縁。
まさしく彼こそが歴史の分岐点だったのだ。
571:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/15 08:21:46.50 tOM7+Y53
もうちょっといろいろ本とか読んでからにしたらどうか。
読んでて赤面してくるんだが(´・ω・`)
572:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/15 08:43:05.19 wx/2HQPn
それよりも、カロリーについて彼の人にも分かるように説明してあげてよ。
なんで食事と運動とを同じ次元で計算・比較可能なの?
573:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/17 21:26:41.03 VpUKW/IP
>>572
ではリクエストにお答えして。
「カロリー計算」と質量保存則&エネルギー保存則。
Ⅰ 摂取カロリーと体重増減、消費カロリー(基礎代謝、運動)のモデル的説明
生体を1個のブラックボックスと考える。
そのブラックボックスからはモーターの軸が1本だけ出てる。
その軸にヒモが撒きつけてあり、それで重りを巻き上げる。
それが力学用語でいう所の「仕事」。
「仕事」とは「エネルギー」と同一概念であり、
その単位はジュールだのカロリーだの電子ボルトだの複数あるが
身近なのでカロリーを使用。
入力物質(食品、水、吸気)と出力物質(便、尿、汗、呼気)の、
化学エネルギーの「差」が摂取カロリー。
質量の「差」が体重増減。
摂取カロリーと体重増減の関係がこれで割り出せる。
具体的な数値を当てはめて説明する。
質量と化学エネルギーを(X,Y)と表す。
入(100,100)、出(100,20)の場合、体重は±0なので
この入と出の化学エネルギーの差80が基礎代謝に相当する。
入(110,110、)、出(100,20)の場合、体重は+10、化学エネルギー
の差は基礎代謝分80+10なので、カロリー10で体重10増とみなせる。
また、化学エネルギーの、
ブラックボックスがじっとしてる時の「差」・・・A(基礎代謝に相当)
ブラックボックスがモーター軸により運動bをしている時の「差」・・・B
ブラックボックスがモーター軸により運動cをしている時の「差」・・・C
運動bによる消費カロリー=B-A
運動cによる消費カロリー=C-A
基礎代謝のカロリー表示、、運動量のカロリー表示、そして体重増減とカロリー
の関係がこれで説明できる。
574:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/17 21:27:08.85 VpUKW/IP
Ⅱ 摂取と排泄、呼気と吸気、そして体重の増減
Ⅱ-1 まずは、質量保存則からのアプローチ。
体に出入りする物質を考えてみる。
【入】口から食事
【出】肛門から便、尿道から尿、汗腺から汗
でもこれだけじゃない。
【入】口鼻から吸気
【出】口鼻から呼気
がある。てかこっちのほうが重要。
代表的な、ブドウ糖代謝の反応式を以下に。(E=エネルギー)
C6H12O6 + 6O2 → 6CO2 + 6H2O + E
この左辺のO2が吸気から吸収、右辺のCO2とH2Oが呼気として排出
される。もちろん体内で生じたH2Oは尿としても汗としても排出され
るが、それでも吸気質量<呼気質量なのは明白。左辺のO2が6分子に対
して、右辺のCO2も6分子で、C原子の分だけ重いからだ。
この質量差を【呼吸差】と命名する。
「食事-便尿汗」の質量差を【食排差】と命名する。
食排差の分だけ体重は増え、呼吸差の分だけ体重は減る。
「食排差<呼吸差」
なら必ずそのぶん体重減となる。ならなきゃオカルト。
体重を減したかったら食排差を小さく、呼吸差を大きくすればよい。
食排差を小さくするには食わなきゃいい。食ってもヒトが消化吸収
出来ずそのまま出ちゃうセルロースとか食えばいい(コンニャクとか)。
呼吸差を大きくするには息が上がるような運動すればいい。
今この瞬間も1呼吸するたびに呼吸差分だけ確実に体重は減ってる。
てか、活動運動による体重減はこの呼吸差の合計と言っても過言ではない。
575:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/17 21:27:36.19 VpUKW/IP
Ⅱ-2 次、エネルギー保存則からのアプローチ。
摂取カロリーはどうやって算出するか。食事に含まれるブドウ糖、アミノ酸、
脂肪酸、グリセロールのもつ化学エネルギーの合計で算出する。
ブドウ糖の場合、上の反応式のE。これをE1とする。
体内での消費カロリーはどうやって算出するか。
これ、呼気分析から求めた酸素摂取量でやってる。
基礎代謝も運動によるMETsもだ。
そもそもMETsは「安静時を1とした時の酸素摂取量」である。
呼吸で摂取したO2は全てブドウ糖、アミノ酸、脂肪酸、グリセロール
の燃焼に使われたと仮定し、ではそこで何カロリーのエネルギーが発生したか
を推定する。これを消費カロリーと言っているわけだ。
ブドウ糖の場合、上の反応式のE。これをE2とする。
話を簡単にするためにブドウ糖のみで考える。
摂取ブドウ糖カロリーE1>消費ブドウ糖カロリーE2の場合、摂取したブド
ウ糖がまだ燃焼に使われずにブドウ糖分子のまま体内に留まっていると仮定し、
それを元に体重増加分を算出するわけだ。
質量保存則アプローチなら体重増減を㎎単位で正確に算出出来るが、
それに比べエネルギー保存則アプローチはかなりな概算になりそうだ。
で長年の経験的積み上げによって、実際に役に立つように数値を微調整して
来たわけだ。
576:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/17 21:28:37.08 VpUKW/IP
最後に、練習問題
C6H12O6 + 6O2 → 6CO2 + 6H2O + 670kcal
【摂取カロリーについて】
ブドウ糖は1mol=180gだから、ブドウ糖1gあたりの燃焼熱は
670kcal÷180g=3.72kcal。
炭水化物はブドウ糖のみじゃないから、それら考慮して4kcal/gとしてるわけか。
【消費カロリーについて】
酸素摂取量6molで670kcalの消費
気体6molの体積は、22.4L/mol×6mol=134.4L
ゆえに酸素摂取量134.4Lで670kcalの消費・・・・・①
1METsすなわち安静時における体重1㎏あたり1分あたりの
酸素摂取量の実測値は約3.5mL/㎏・分
これを体重1㎏あたり1日あたりに直すと
3.5mL/㎏・分×60分×24時間=5040mL/㎏日≒5L/㎏・日
①の酸素摂取量134.4Lで消費670kcalより、
酸素摂取量5L/㎏・日だと24.9kcal/㎏・日
体重60㎏の人だと基礎代謝/日は
24.9kcal/㎏・日×60㎏=1494kcal/日
こうやって基礎代謝を求めてるんだな。
運動による消費カロリーはガスマスクつけて運動中の呼気を
採取し、酸素摂取量の増加分を実測し①から求めるわけだ。
577:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/18 00:42:59.56 Mn0CPwHP
ホリエモンが痩せたってよー
578:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/18 03:10:13.10 zVLAnKDY
むしろ塀の中で太れるのかが知りたい
579:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/18 08:58:00.49 ogX50ayl
なんか楽しくできる運動ないですか??
580:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/18 21:27:46.44 GZRvoxTt
>>579
自分に合ってればなんでも楽しいと思えるよ。
おすすめはビリーとか。
581:1
12/03/18 22:08:07.20 +YDj2aMs
「有酸素の消費カロリーは心拍数に直線的に相関」だから心拍数が
上がれば何でも良いわけ。
で、膝だの腰だのへの負担の多寡による分類ってのが実用的だと思う。
☆水中の運動の全て。
・水中ウォーキング&ジョギング
・水中エアロビクス
・水泳
☆陸上における立位じゃない運動の全て。
・自転車、エアロバイク
・座位や横になっての筋トレのサーキットトレーニング
☆陸上で立位だけど、必ず片足が接地してる運動の全て。
・クロストレーナー
・踏み台昇降
・ノルディックウォーキング
・ウォーキング
・ビリーだのカーヴィーだのトレーシーだのコアリズムだのヤーナリズムだの
・アイドルの振りコピ
☆陸上で立位で、両足が地面から離れる瞬間のある運動の全て。
・縄跳び
・ジョギング
あとはお好みで。
582:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/18 22:21:01.82 TMoAmOoW
ウォーキングやノルディックウォーキングで
心拍数が思ったように上がらなくなってきた。
デブだった俺が痩せて自重軽くなったのと、体力付いたのと、慣れてしまった事が原因なんだろうが
有酸素に関して、ネクストステージに進むにはジョグでも始めなければならないのでしょうか?
583:1
12/03/18 22:36:45.11 +YDj2aMs
それ、頻出質問だけど、
「体力が付くと心拍数/分が下がる。でもその時、消費カロリー/分は下がってない。」
なわけ。
エアロバイクが分かりやすいけど、体外的に100Wの力学的な「仕事」を出力するためには、
体内的には370kcal/時のカロリー消費を必要とする。
この370kcal/時の運動をする時、最初、体細胞の隅々にヘモグロビンを通じて酸素を供給する
のに心拍数130を必要としたが、体力がつく即ち心筋の強化とかヘモグロビン数の増加とか
毛細血管網の充実とかにより110で可能になるって事だから。
もちろん体重が減ればそのぶん力学的「仕事」は小さくなるので消費カロリー/時は減る。
あとその運動に慣れる事による省エネ化ってのはありうる。
例えば自転車乗れたての人はハンドルをあっちにフラフラこっちにフラフラだけど、
慣れれば無駄な動き、すなわち無駄な筋収縮ってのが省かれるわけだから。
でもウォーキングにおいてこの省エネ化ってのはそれほど大きくないような気がする。
二足歩行出来るようになりたての乳幼児ならともかく。
もともとノルディックウォーキングはトレッキングからの派生だろうから、重り入れた
リュック背負って運動強度を増すってのも選択肢かもしれない。
多分ジョギングよりは関節への負担は小さい。
あとドローインしながらだと運動強度が1METsほど上がるから、それを取り入れるのも吉。
584:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/18 22:55:32.61 TMoAmOoW
>>583
おお、ありがとう!すっげー参考になったぜ!
いい傾向ではあるのだろうけど、心拍数上がらない運動だと物足りないというか・・・
スカッとしなくてフラストレーション溜まってたとこなんだ。
それでも消費したカロリーは消え失せたりしない!って信じたり縋ったりしながら毎日過ごしてたんだ。
ストックワークの見直しとかパワーウォークとか試してたけど
重りリュック試してみるわ。
自分が減らした体重分重り背負うとか感慨深い。
585:名無しさん@お腹いっぱい。
12/03/21 22:22:56.69 u1BiXer+
>>573
先生、カロリーわからんちゃんは恥ずかしがりで自分のスレから出てこれないみたいなので
よかったら出張って説明してあげてくんないかな?
お手数掛けて申しわけない。
【トンデモ】ダイエット俗説【カロリー】
スレリンク(shapeup板)
586:1
12/04/15 03:55:02.34 748NlU0N
というわけで、コーネル先生も無事に解脱成仏出来た様で、なによりです。
587:名無しさん@お腹いっぱい。
12/04/21 15:17:16.59 YaqtXcXn
>>1
死ね
自殺しろ
588:名無しさん@お腹いっぱい。
12/07/02 03:01:59.09 FXy2pe+9
何で停滞期ってか、慢性的な栄養不足による基礎代謝の萎縮が
存在しないって思うんだろ?
地球は地軸を傾けながら太陽の周りを公転してる。
それゆえに四季が存在し、昔も今も熱帯地域以外の全生物にとって
冬は生きるか死ぬかの死の季節だ。
冬は栄養状態が悪くなる。同時に活発な活動が必要なくなる。
なら基礎代謝を絞り省エネ化して冬越しし、春の訪れをジッと待つ。
自動車のアイドリング回転数を絞るようなもの。
それを司っているのが甲状腺ホルモン。
甲状腺ホルモンは分泌量だけでなく、ヨウ素原子が3つ付いた活性型と、
4つ付いた不活性型がある。その活性には数倍の差がある。
これが60兆の体細胞の全てにある甲状腺ホルモン受容体と結びつく。
そして細胞内呼吸を調節する。つまり細胞1個1個のATP生産消費量を
調節する。
中長期の低栄養状態という飢餓ストレスへの適応として、甲状腺ホルモン
の分泌量、あるいは活性型:不活性型の比を変化させ、体を冬越しモード
にする。
ヒトには冬に起こり易い内分泌系の季節性疾患がある。日照時間の短縮が
引き金。それへの治療法として光療法ってのがある。高照度の光を当てる
事により体に今は冬ではないと勘違いさせるのだ。日照時間の短縮を合図に
冬越しの準備として内分泌系を変容させる個体がある。ならば中長期の
栄養不足を合図に内分泌系を変容させる個体もあるのではないか。
生きるか死ぬかの冬越しへの対応として、生物は様々なシステムを内部に
構築して来た。飢餓ストレスとそれを切欠とした基礎代謝の省エネ化も
その1つだろう。(もちろん個体差も大きいだろうが)
589:名無しさん@お腹いっぱい。
12/07/02 03:03:54.70 FXy2pe+9
てなわけで、「ミネソタの実験」
「Minnesota Starvation Experiment ~ミネソタ飢餓実験~」
URLリンク(en.wikipedia.org)
URLリンク(homepage2.nifty.com)
年齢は22歳から33歳までの白人男性32人。ここでは平均年齢を27歳とする。
飢餓実験開始時の平均身長174.4cm、平均体重69㎏、
これをハリス・ベネディクト方程式に代入すると、
・66+(13.7X69㎏)+(5.0X174.4cm)-(6.8X27歳)=1700kcal・・・A
飢餓実験終了時の体重は52.4㎏。これを代入すると、
・66+(13.7X52.4㎏)+(5.0X174.4cm)-(6.8X27歳)=1472kcal・・・B
ところが実験終了時の基礎代謝は実験開始時より40%も低下したので、
・1700kcal×60%=1020kcal・・・C
CはBより31%少ない。
つまりはこれが中長期の低栄養状態による基礎代謝の萎縮。
この31%はあくまでも32人の平均値であり、実際にはもっと萎縮した被験者が
いたであろう。
【結論】
停滞期は存在する。