12/02/21 00:21:40.91
>>249
紹介者:坂井 典佑 (東京女子大情報理学)
URLリンク(www.jps.or.jp)
名著であるが,原著が1967年の出版なので,デメリットも少しある.
たとえば, 現在では国際単位系 (MKSA) が電磁気学の単位系としてほぼ完全に行き渡っているが,本書は有理化ガウス単位系である.
また,4元ベクトルとして,時間を虚数にとりユークリッド計量であるかのように扱う方式を使うが,これも,現代では余り見かけなくなった.
最小の労力でファインマン図形の計算ができることだけを求める人や,数理物理的側面に関心が向いている人には,本書は必ずしも適切ではない.
むしろ,具体的な輻射や散乱の問題で,物理的考察を深めながら内容を良く理解したい人に向いている.