10/02/28 22:25:51 BY/UCubi
先日のこと。
夜中に、石油ファンヒーター用の灯油を切らしてしまった。
近所の雑貨屋さんが配達してくれるのをいつも使っているのだが、次の配達日まで持たずにストックを使い切ってしまった。
仕方なく、深夜営業している近所のガソリンスタンドまで、空タンクを下げて買いに行った。
近所ではあるが、そのガソリンスタンドを利用するのは初めてだった。
タンクに灯油を入れてもらっている最中に、ついでに近くのコンビニや本屋に寄ろうと思い立ち、
灯油が入った重たいタンクを下げて行くのはおっくうなので、いったん預かっていてもらおうと考えた。
しかし、ガソリンスタンドはもう閉店時間近くかもしれない。初めて利用するので閉店時間がわからない。
年輩の店員さんに、「ここ、いつまでなんですか?」と訊ねた。
すると、その店員さんは急に手を止め、遠くを見るような目をし、しみじみとした口調で、
「明日までなんですよ・・・。オープン以来30年、地元の皆さんには可愛がっていただきましたけど・・・。
ほんと、みなさんには感謝しています。
でも、最近、無人型のガソリンスタンドというのが普及してるでしょ?
コストの面から言ってアレには勝てないんですよねえ。私もそろそろ隠居しようかと思っていたんで踏ん切りがつきました。
長い間、御利用ありがとうございました」
と言った。
おまけに、お辞儀までされてしまった。
仕方なく、重たい灯油タンクを下げたままでコンビニまで足を伸ばすことになった。