12/04/08 10:22:45.08 UM3uS8YD
セレストかかってないよね。んじゃえーけ(方言、意味わかる人解説して)。
まずは、過去のおさらい。「行政はβ線を測定していない」
インスペクターはβ線測定を特長とする測定器なので、β線を主に測定することになります。
つまり、γ線測定による正確な値とは異なります。
1.緒言。
(2)ベータ線(電子線、陽電子線)
放射性同位元素のベータ崩壊のさいに放出されるベータ線は、0から最大エネルギーまでの連続スペクトルである。
ベータ線のエネルギーとは最大エネルギーをいう。ベータ線の飛程は荷電重粒子線ほど明確でない。
そこで、一種類のベータ線を放出して崩壊する崩壊エネルギー既知の核種を用いて、飛程とエネルギーの関係を求める。
URLリンク(www.rist.or.jp))
電子を対陰極で急激に制動させたり、磁場により運動方向を変更したりするなどの加速度運動をするとX線が放射され(制動放射)、
制動X線と呼ばれる。特定のスペクトルを示さないので、白色X線と言われる。
(URLリンク(ja.wikipedia.org))
白色X線のスペクトルは
URLリンク(sts.kahaku.go.jp)
の図2.1参照(昔の高校の物理の教科書には載っていたけど、今教えてんかな)。
インスペクターのγ線の感度はあまりよくないし、はかるくんあたりのほうがγ線を検出するには適している。
つまり、制動X線(50keVまで検出可能)が検出されない程度(検出されているといえない程度)まで遮蔽できれば
測定には影響が出ないだろう、ということで、プラスチックによる最低限必要な遮蔽厚さを求めた。
β線の減衰は、原子核付近を通った回数に比例する(白色X線の発生原理参照)ので、原子番号が近い原子はほぼ同じ原子として取り扱うことができる。
食品の主成分は、炭水化物・脂質・たんぱく質である。脂質は炭化水素、炭水化物は水と炭素、たんぱく質は炭化水素に多少の窒素が結合したものと、元素の組成を近似できる。
つまり、プラスチックと乾物の元素組成を近似できるから、汚染が少ないと思われる中国産CDケースを使用して、食品によるβ線遮蔽の程度を予測することを目的とした。
「一般閲覧用ではない歯科医師向け情報」
URLリンク(www.oralstudio.net)
として勿体づけているけど、広告・関連情報・用語を除くと、高校生(向け副読本)程度なので、X線の説明として載せます。
2.実験方法。
線源: 5円玉の穴の中にやさしおを充填し紙製シールで密封したもの。これをCDケースの中に入れて机の上に固定した。
検出部: マンテンの棚用の鋼材を井桁に組み、インスペクターを置くと下に約3cmの空間がとれるようにした。
インスペクターは汚染を防ぐために常に食品用ポリ袋の中に保管した。
遮蔽材: 中国産CDケース。厚さ約1mmのプラスチック製。
3.実験結果。
スレリンク(radiation板:332-334番)
やさしおで作成した線量を遮蔽するのに必要なプラスチックの分量は CDケース2枚であり3.15*2+1=7.3mmとなる。
4.考察。
元素数に比例してβ線の減衰がおこると近似できるから、遮蔽に必要な厚さの1/2の厚さに含まれるβ線核種から出たβ線はすべて検出部に到着でき、
それ以上の距離を移動してくるβ線はすべて遮蔽される、と近似できる。
検出部の直径が50mmで密着している場合、半径2.5cm、高さ3.65mmの円柱内に存在する核種からの放射線をすべて検出可能と近似できる。
実際には、底辺2.865cm上辺2.5cmの円錐台になるであろうが、以後の測定は、計算の簡便性を優先するために、円柱と近似する。