12/10/18 02:47:28.72 byC1q2qh
福島の事故に思ふ: どう考えてもBWRは欠陥原子炉であろう
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BWR(沸騰水型軽水炉)は35年前も現在のABWRも基本的に欠陥炉だ、と私見ながら思っている。
私は反原発でも脱原発でもなく、また推進の立場でもないが、
今回の福島の件の中身が見えてくれば見えてくるほどBWR固有な基本設計上の問題を感じている。
私は三菱でPWR(加圧水型軽水炉)の設計や試験に15年携わってきたが、
自分自身がこの様な稚拙な設計思想の原発の設計に携わらずに済んで良かった、とも思っている。
3月に原子炉建屋が爆発してぶっ飛んだ直後にGEのトップが意気揚々と乗り込んできて、
お助けマンの如く振る舞っていたが、2週間でスゴスゴとアメリカに退散し、その後、何も聞かない。
彼らもプロだから、1号(GE:運開1971年)、2号(GE・東芝:1974年)、3号(東芝:1976年)、4号(日立:1978年)
の状態を見て、設計ミスに気が付いたんだと思ふ。
MARK-I云々の問題ではないと思っている。
非常用ディーゼル発電機やオイルタンク、ポンプ等を何故、海側に設置していたか、等という
配置設計の問題だけではなく、原子炉及び冷却系の構造設計のミスだと認識している。
端的に言えば「使用済燃料プールが何故階高の高い床面に設置されていたのか?」
という問いに収斂させられると思ふ。
炉心と冷却系の構造設計から、あのような階高の高い所に設置せざるを得ないのだ。
また、原子炉圧力容器の蓋を開けて燃料を交換するが、
「格納容器の蓋を開ける」という設計思想はPWRでは考えられない。
従って、炉型の違いによる安全性の評価にメスを入れなくては正しい判断が出来ないだろう。