12/02/20 22:14:48.45 6BycHA2r
>>804
『【関西電力大飯3・4 号機ストレステスト審査書提出に抗議する緊急声明】
ストレステスト意見聴取会委員
井野博満・後藤政志
原子力安全・保安院は、本日、関西電力大飯原発3・4号機の一次評価を「妥当」とする
審査書を原子力安全委員会に提出しました。私たちは、このような拙速なやり方は、とう
てい認められません。
2月8日の第8回意見聴取会では、様々な技術的な課題が残されていることが明らかになり
ました。原子力安全・保安院も、その場で議論を終了するとは明言しませんでした。当然、
継続審議となると思いました。審査書が原子力安全委員会に提出されたことに対して意見
聴取会の委員として抗議します。
ストレステスト意見聴取会では、徹底して議論を尽くすことが、国民に対する原子力安全
・保安院の責務です。次のような根本的な問題が残っています。
(1)判断基準について、保安院は「福島第一原子力発電所を襲ったような地震・津波が
来襲しても同原子力発電所のような状況にならないことを技術的に確認する」としていま
す。しかし、津波の想定は11.4 メートルで、福島事故の14 メートルよりも低くなってい
ます。そもそも、福島事故は収束しておらず、原因もわからない状態です。
(2)評価の対象、基準の適用について以下の技術的な疑問があります。
① 制御棒の挿入性を検討の対象から外しています。
② 基礎ボルトなど機器の強度については、安全率を削って評価しています。
③ 原子炉建屋などの構造強度に関わる許容値について、耐震バックチェックの基準より
甘い許容値を適用することを認めています。
④ 本来の設備は福島原発事故前から改善せず、消防車や非常発電装置などの外部仮設
設備だけで安全だとしています。