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オウムへの観察処分更新を請求 引き続き監視必要と判断
産経新聞 11月28日(月)10時28分配信
団体規制法に基づくオウム真理教に対する観察処分(3年)が来年1月で期限を迎えるのを前に、公安調査庁は28日、更新を公安審査委員会(田中康久委員長)に請求した。
平成12年に観察処分が初適用されてから、更新請求は4回目。今後、公安審は教団側から意見を聴き、更新の可否を決定する。
公安庁は、麻原彰晃死刑囚(本名・松本智津夫)(56)が依然として教団の頂点で絶対的な影響力を持ち、殺人を勧める危険な考えを維持しているとして、引き続き監視が必要と判断した。
オウムが改称した主流派「アレフ」のほか、そこから19年に脱退した上祐史浩氏(48)が率いる「ひかりの輪」が対象。
アレフについては、麻原死刑囚の肖像写真を祭壇に掲げるなど「麻原死刑囚への帰依が進んでいる」と分析している。
ひかりの輪も麻原死刑囚の影響力払(ふっ)拭(しょく)を装う「麻原隠し」を展開しているが、
実態は教義を広める活動をしていると判断し、「団体としての同一性を保持している」と結論づけた。
また、最近では両派とも説法の中で、東日本大震災の被害を引き合いに出し、「修行しないとまた起きる」などと教えているという。
公安庁の調べでは、教団の信者は国内に約1500人で、拠点は15都道府県に32施設ある。
アレフは今年に入り、新たに約200人の信者が加わったといい、公安庁は拡大傾向にあるとみている。
教団の刑事裁判が今月21日に事実上終結したことは請求の理由に含めていないが、
公安庁は「関心を持って影響を注視している」としている。