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<平田容疑者>入念に身辺整理 教団の関与、今後の焦点 毎日新聞 1月15日(日)8時39分配信
17年近く逃亡した元オウム真理教幹部、平田信容疑者(46)とかくまい続けた元信者、斎藤明美容疑者(49)。
2人と接見した滝本太郎弁護士の話や警視庁の捜査から、暮らしぶりや出頭の経緯が少しずつ分かってきた。
一方で、教団の関与の有無などは明らかでなく、警視庁は全容解明を急いでいる。
◇都会に潜伏
「人が多い都会に隠れよう」。96年2月ごろ、平田容疑者の提案で2人は大阪を目指した。
身辺に捜査が近付いたことを察知したとみられる。
当初は、「北へ向かえ」という教団の占いに従い、東北に逃げた。
95年11月ごろからは仙台市の日本料理店の寮に住んでいたが、捜査員が踏み込んだ時に姿はなかった。
2人は大阪市に1年数カ月住んだ後、残りの約14年は東大阪市内で同居。自宅マンションは、斎藤容疑者の勤務先の整骨院の借り上げ寮だった。
◇質素な生活
斎藤容疑者は整骨院で「吉川祥子(よしかわ・しょうこ)」という偽名を名乗り、周囲には「男はこりごり。1人で暮らしている」などと話した。
アルバイトから社員となった00年には、吉川名義の健康保険証や厚生年金手帳を取得。銀行口座開設や携帯電話の契約に使われたという。
生活は質素だった。月給は約20万円。出費を切り詰め、整骨院が支給する昼食代で2人分の弁当を買った。
平田容疑者はほとんど外出せず、テレビやパソコンで時間をつぶし、時には自分で料理や掃除もしていた。教団から受け取った逃走資金1000万円は目減りしたものの、
斎藤容疑者は出頭時に約800万円を持っていた。