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<新潟県警>刑事課長、検挙数水増し 被害書類偽造の疑い 毎日新聞 8月18日(土)11時43分配信
新潟県警三条署の刑事課長を務める警部が、捜査書類を偽造して事件の検挙件数を水増ししていた疑いが強まり、
県警が公電磁的記録不正作出の疑いで近く立件することを視野に調べていることが18日、捜査関係者への取材で分かった。
関係者によると、警部は窃盗事件などの余罪のうち、検察庁に送致しない「不送致余罪」を水増しした疑いが浮上している。
具体的には、余罪捜査の過程で裏付けが取れたもの以外も確認したとする書類をコンピューターで作成した可能性があるという。
県警は検挙した余罪を水増しすることで、検挙率を高く見せかける狙いがあったとみている。
警部は昨年2月から同署刑事課長。県警は17日、「健康上の理由」として警部を27日付で三条署付に異動させる人事を発表した。
警部は05年から県警十日町署でも刑事課長を務めていたため、県警はその時期の対応についても調べる方針だ。
不送致余罪とは、窃盗事件などで余罪が判明しても、捜査員不足などの理由で検察官に送致しないもの。
刑事訴訟法では、警察は捜査した事件すべてを検察に送致するよう定められているが、実際には捜査に手間がかかることなどから軽微な余罪などは送致しないで捜査を終結するケースもある。
だが犯罪統計上は、不送致余罪も検挙件数に計上される。