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「反多文化主義」「反移民主義」「反ユーロ」
多文化主義という考え方も、単一文化主義という考え方も、どちらかが良い悪いではない。
その国の文化や歴史によって、多文化主義が馴染んだり、逆に単一文化主義が馴染んだりするものだ。
国の気質を見ても、多文化に許容のある国もあれば、単一文化にこだわる国もある。
アメリカは多文化主義に向いているし、スウェーデンでは向いていない。
だから、すべての国を多文化主義にするというのも、すべての国を単一文化主義にするというのも、
両方間違っている。
それを「すべてひとつの文化にしてしまおう」と考えるのが無理がある。
ヨーロッパではその無理な多文化主義の押しつけが、極右政党の躍進につながっていると考えれば
分かりやすい。
ヨーロッパは、ユーロというひとつの国になって、現代のそれぞれの国は「フランス州」「ドイツ州」
「イタリア州」のような扱いにして、通貨も文化も統合しようと何十年も動いてきた。
ところが通貨統合にしてもギリシャやイタリアやスペインのような国が破綻しそうになると、
とたんに「誰が金を出して助けるか」という話になっていき、内部分裂が始まった。
多文化主義についても、国の伝統や歴史を守りたいという国民の保守的な考え方に抵抗されて、
融合するどころか激しい反撥さえ招いている。
現在、ヨーロッパで躍進している政党は、みんな反多文化主義を標榜する政党である。
グローバル・メディアが言うところの極右政党だ。
フランスでは、マリーヌ・ルペンが率いる国民戦線が、極右政党として紹介される。
マリーヌ・ルペンが極右と言われる理由は、「反多文化主義」「反移民主義」「反ユーロ」という
明確な主張を持ち、イスラムの浸透についても拒否しているからである。