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★トヨタ、ベア2700円非正規も 日給200円上げ
一時金、満額回答へ
2014/3/1022:12
トヨタ自動車は2014年の春季労使交渉で、賃金体系全体を引き上げるベースアップ（ベア）について
組合への回答額を月2700円とする方針を固めた。業績回復のほかデフレ脱却を目指す政府方針も踏まえ、
直近2008年の1000円を上回る額で応じる。年間一時金は基準内賃金の6.8カ月で満額回答の方向。
あわせて非正規社員の日給も200円引き上げる。
ベア実施は６年ぶり。12日に労働組合に正式回答する。政府が企業に賃上げを促すなか日本企業を
代表するトヨタの動向に注目が集まっていたが、組合が求めていたベア4000円には満額回答しない
形での決着。ただ、02年に今の要求方式になってからは最高額での回答となる。
賃金交渉では、組合はベアとあわせて毎年の昇給にあたる制度維持分（定期昇給相当）で月7300円を
求めている。トヨタはこれについては満額とするがベアは「雇用の安定や労働条件の維持向上を重視する」
（関係者）との視点から2000円台にとどめる。
取引先の部品メーカーや販売店などと比べて賃上げ水準が突出すると格差が広がり、グループとしての
一体感が損なわれるとの判断も背景にはあったもよう。ただ、ベアと定昇を合わせた１万円乗せの賃上げ
は93年以来21年ぶり。他社と比べても高い水準を打ち出す。
年間一時金では組合が求める基準内賃金6.8カ月分に満額で応じる。総額は244万円となり昨年を約40万円上回る。
トヨタは14年３月期に連結営業利益が２兆4000億円と過去最高を見込むなど業績が急回復。賃金とあわせた
年収の増加は8.2％となり、デフレ脱却に向けた政府の取り組みも後押しできるとの判断だ。(以下略)
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