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東京都知事選で4位に食い込んだ、元航空幕僚長の田母神俊雄氏に注目が集まっている。特定政党や団体の支援を受けずに、約61万票も獲得したからだ。
選挙が終わって一段落した今、安全保障のプロとして緊迫する国際情勢をどう読み解くのか。田母神氏の「次なる一手」は何か。縦横無尽に語り尽くした。
田母神氏は都知事選で、安倍晋三首相への共感を隠さなかった。
だが、今回のインタビューでは「安倍首相が目指す憲法改正や国防軍構想には賛成だが、自公政権では無理だ」と断言。
安倍首相の靖国神社参拝への米政府の対応を「こちらが失望した」と批判した衛藤晟一首相補佐官の発言を撤回させた首相官邸の動きにも、
「本当にまずい。『日本ではそう思っている人はいっぱいいます』と反応すればよかった」と憤慨した。
米国への厳しい視線は、次なる一手・新党構想に直結する。
「本当に国家国民のことを考える『日本派の政治家』が集まった政党を作り、自民党と連立政権をつくりたい」
田母神氏が見据えるのは衆参ダブル選挙が想定される2016年夏だ。
「それまでに、日本維新の会は割れると思う。石原慎太郎共同代表のような旧太陽の党系の人が中心となり、
国家国民の将来を考える政党ができないかと思う」
今後、田母神氏への支持がどこまで広がるのか。一部メディアでは田母神氏支持層を「ネット右翼」と分析し、
欧州の極右と重ね合わせる報道もあるが、田母神氏は「そんなことはない。私は本当にいい人なんです」と笑い飛ばし、最後は冗談ぽく決意を語った。
「知事選で離陸したから、敵航空母艦を沈めるまで頑張るしかないな」(抜粋)
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