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理化学研究所(理研)の小保方(おぼかた)晴子ユニットリーダー(30)らによる新たな万能細胞「STAP細胞」の論文に、
小保方氏が3年前に書いた博士論文中の画像と酷似しているものがあることが9日、判明した。
博士論文は、英科学誌ネイチャーに発表したSTAP細胞とは別の研究を扱っており、画像を転用した可能性も指摘されている。
酷似しているのは、ある細胞がいろいろな組織に分かれていく能力(多能性)を持つことを示す画像。
研究の核心部分の一つだ。ネイチャー論文では、これらの組織がSTAP細胞からできたことになっているが、博士論文では、骨髄から採取した細胞からできたと説明していた。
博士論文は、小保方氏が早稲田大大学院に在学中の2011年に執筆した。インターネット上で専門家の指摘が相次ぎ、
本紙が入手した博士論文で、4点の画像が酷似していることを確認した。
STAP細胞をめぐっては、発表後1カ月たっても、理研以外の実験室では再現実験が成功していない。
このほか、画像の加工や重複、実験手法の部分で別論文から複写した疑いなどが指摘されている。
理研の広報担当者は「調査中であり、具体的な内容については答えられない」と述べた。
流用なら信頼性疑問
中内啓光(ひろみつ)・東京大医科学研究所教授(幹細胞生物学)の話 ネイチャーは最先端の研究を取り上げる雑誌で、
実験がなかなか再現できない論文はこれまでもあった。だが仮に過去の画像を流用していることがあれば科学者の信頼性にかかわる。
理研はしっかり調査をすべきだ。
※画像はソースでお願いします
2014年3月10日 中日新聞
URLリンク(iryou.chunichi.co.jp)