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3月4日 朝日新聞(声)『失われたのは本だけではない』(無職 三浦直丈 岐阜県 58)
第2次世界大戦中のナチスドイツのユダヤ人迫害を知る上で貴重な図書「アンネの日記」が
相次いで破られている。大戦中にユダヤ人を助けた外交官・杉原千畝氏に関する本も破られた。
明らかにユダヤ人に関する蔵書を狙っていることに、日本人として恥ずかしさを覚える。
同時にこうした流れは、外国人排斥を叫ぶヘイトスピーチに一脈通じるのではないかと危惧する。
「アンネの日記」は世界記憶遺産でもある。戦争の悲惨さを後世に伝える貴重な世界の財産だ。
それを毀損することが、国際社会における日本の評価をおとしめることに思いを巡らすべきだ。
すぐに外交問題に発展しなくても、戦争犯罪と人権問題を提起する本だけに心配は尽きない。
折しも慰安婦問題や靖国神社参拝など大戦に絡む課題で、中韓との外交は冷え切っている。
日本は単独で存在するのではない。経済も文化も多くの国との関係で成り立っている。
世界3位の経済規模を誇る日本が国際社会で果たす役割の大きさを考えれば、
世界中に敬われるふるまいこそふさわしい。