14/03/02 19:27:32.09 0
【ワシントン=小雲規生、モスクワ=佐々木正明】ロシアのプーチン大統領は1日、ウクライナへのロシア軍投入の承認を上院に求め、
上院は全会一致で同意した。プーチン氏は同日、オバマ米大統領と電話会談し、ウクライナ南部クリミア半島だけでなく親露派住民が
多い同国東部への派兵を示唆した。
露政府は否定しているが、欧米メディアは、ロシア兵とみられる集団がすでにクリミア半島を支配下に置いたとの見方を伝えている。
国連安全保障理事会は1日、ウクライナ情勢に関する緊急会合を開催。ロシアのチュルキン国連大使はロシア軍の
クリミア半島での対応を、「ロシアはクリミア自治共和国から要請を受けた」と正当化した。
一方、ウクライナ暫定政権は核関連施設や空港などを防護するため、高度な戦闘態勢を取るよう指示した。ただ、
米CNNテレビ(電子版)は、クリミア自治共和国の中心都市シンフェロポリ周辺にウクライナ軍の存在は確認できていないと報じた。
オバマ氏は1時間半にわたる電話会談で、ロシアが「ウクライナの主権と領土的統一を明らかに侵害している」と、
深い懸念を伝達。ロシア軍をクリミア半島の基地に撤収させるよう要求した。ロシア系住民の保護はウクライナ暫定政権との
対話や国際監視団の展開などにより平和的に行われるべきだとも強調した。
これに対し、プーチン氏は親露派住民を保護する重要性を強調し、「ウクライナ東部やクリミア半島に暴力が拡大した場合、
それらの地域におけるロシアの国益を守る権利がある」と反論した。電話会談後、露大統領府が声明を発表した。
欧米各国は1日、オバマ氏がカナダのハーパー首相、フランスのオランド大統領と電話で会談するなど、
ロシアの大規模介入を阻止するため外交活動を展開。オバマ政権は1日、ロシア南部ソチで6月に予定される
主要国首脳会議(サミット)の準備会合参加見合わせを公表。カナダも準備会合への参加見合わせや駐露大使の召還を決め、
米国と歩調を合わせた。
産経新聞 3月2日(日)17時53分配信
URLリンク(headlines.yahoo.co.jp)