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最近、税理士の間でこんな自虐ギャグがはやっているらしい。
「税理士資格は“足の裏にくっついたご飯粒”だ」
その心は? と問うと、「取らないと食べられないけど、
取っても食べられません」という。そんな謎かけを披露するほどに、税理士は今、苦境に立たされているらしい。
言うまでもなく税理士は人気資格だ。独立開業しやすい上、
一科目ずつ“取りだめ”できることから、社会人でも目指しやすい。
そのためか、税理士登録者はここ数年、数百人ずつ増え、その総数は7万4000人に及ぶ。
税理士の仕事は、顧客である中小企業や個人事業主の記帳(帳簿作成)代行、
税務処理などを行う顧問業務、それに決算時の決算書作成などだ。
一昔前までは、毎月の一社当たりの顧問料は4~5万円が相場とされ、客が10件あれば十分食える仕事だといわれてきた。
ところが、そんな「古き良き時代」は、とうに過ぎ去った。
『資格を取ると貧乏になります』(新潮新書)を2月15日に上梓した佐藤留美氏によると、
「会社の新規開業数の低下、インターネットによる顧問料の透明化、安価な全自動会計ソフトの進化などによって
税理士間での過当競争が激しさを増し、ダンピング合戦が始まっている」という。
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