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【毎日新聞】社説:視点「アンネの日記」 日本は反ユダヤにあらず 2014年02月28日 02時30分
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(前略)
推測は自由だが、犯人像も動機もヤブの中なのに、ここまで言うのはいかがなものか。
他国の歴史認識をうんぬんするなら、正確な史実を押さえておくべきである。
日本は確かにナチスドイツと同盟関係にあったが、ナチスの再三の要求にもかかわらず
ユダヤ人迫害に同調することはなかったからだ。
たとえば1938年、首相と陸軍・海軍大臣などで構成する五相会議が決めた
猶太(ゆだや)人対策要綱は、ユダヤ人迫害は「日本が多年主張してきた人種平等の精神に
合致しない」として公正に扱う方針を打ち出した。その背景にはユダヤ難民を受け入れて
対米関係改善を狙う思惑(河豚(ふぐ)計画)や、世界を一つの家と見る「八紘(はっこう)一宇」の
思想もあっただろうが、「戦前の日本とナチスは違います」(ヘブライ大のベン・アミー・シロニー名誉教授)
というのが常識だ。
ユダヤ人に「命のビザ」を発給した杉原千畝(ちうね)、そのビザで日本に来たユダヤ人の
滞在延長を助けた小辻節三(せつぞう)など、ユダヤ人が恩人と仰ぐ日本人も少なくない。
杉原の関連本も破られたそうだが、日本の歴史に反ユダヤ主義を見るのは難しい。
仮に今日の日本が「右傾化」し軍国主義が復活しつつあるとの前提に立っても、だから
「アンネの日記」を破る者が出るのだという立論は乱暴である。
(後略)
(論説委員・布施広)