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２３日午前１時１０分ごろ、ＪＲ川崎駅付近で、京浜東北線の上り回送電車（１０両）が、工事用車両と
正面衝突した。回送電車は先頭から２両が脱線。１両目は進行方向の左側に横転、２両目も左側に
約４５度傾いて、１両目にいた運転士（３４）と車掌（２５）の男性２人が頭や足に軽傷を負った。
２人とも車両に閉じ込められたが、消防隊員が窓を割って救出した。
ＪＲ東日本は同日午前１０時に記者会見。時速６０キロの速度で走っていた電車が１００～２００メートル
手前で工事用車両に気付き、運転士が非常用の汽笛を鳴らしてブレーキを引いたが、間に合わなかったと説明した。
工事用車両は、駅北口自由通路の新設工事で使う杭を積んでいた。工事は、この回送電車の通過後に
予定されていた。作業前には列車が入ってこないよう、現場の担当者の端末からＪＲのシステムを経由して
運転席に停止信号を送る手順になっていたが、事故当時、停止信号は送られていなかった。ＪＲは工事の
手順に何らかの不備があったとみている。
同様の事故は、１９９９年２月に東京・品川のＪＲ山手貨物線でも発生。保守作業員５人が回送電車にひかれ、
死亡した。また、２００３年１０月にはＪＲ京浜東北線の大森―大井町間で、補修工事後に線路内に置き忘れられた機材と
始発電車が衝突する事故が起きた。
近くのマンションに住む男性会社員（５７）は「テレビを見ていたら、キーッという急ブレーキのような
音がした後、『グシャッ』という聞いたことのない音がした。ベランダに出たら、車両から白煙が出ていた。
その後、家族が帰ってきて、電車が脱線したと聞いた」と驚いていた。
この事故の影響で、京浜東北・根岸線は２３日の始発から蒲田―鶴見間の運転を見合わせ、大宮―蒲田間、
鶴見―大船間でそれぞれ折り返し運転をしている。
朝日新聞 URLﾘﾝｸ(www.asahi.com)
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★1 2014/02/23(日) 02:15