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富山市小竹貝塚の発掘調査成果
小竹貝塚出土人骨でハプログループが判定できたのは13固体であり、
多い順から、N9b(38.5%)、M9a(23.1%)、M7(15.4%)、A(15.4%)、G2(7.7%)である。
小竹貝塚出土人骨の特徴としては、他の縄文時代人と同じくN9bやM7の比率が高いこと、
また、渡来系の弥生人や現代日本人に多いD4aが見られていないこと、が挙げられる。
・M9aは東南アジアから中国南部に多く見られる南方系のハプログループであり、
N9b・A・G2はバイカル湖周辺や北海道縄文時代人に多く見られる北方系のハプログループと考えられている。
小竹貝塚出土人骨は、縄文前期ですでに縄文時代人を特徴づけるDNA型が認められ、前期から中後晩期にかけて遺伝的に連続していること、
そして南方と北方という異なる起源地を持つ可能性があるDNAの系統が北陸において混在していたことを示している。