14/02/11 13:57:15.92 0
>>1のつづき
その後、確認された人骨は、少なくとも91体。
「貝の地面に貝で埋めていた」状態だったということです。
1万年以上にわたる縄文時代のうち、早期と前期は人骨の出土例が少なく、
これまで全国で確認されているのは、合わせておよそ80体です。
今回、1つの遺跡の調査だけで、その総数を上回ってしまいました。
犬の骨も、可能性の高いものも含め、21体も見つかっています。
なぜこれだけの量の骨が残されていたのか。
日本の土壌は酸性で、土に埋まった状態では多くは溶けてしまいます。
しかしここでは、貝殻のカルシウムが、骨を良好な状態で残してくれたのです。
◆縄文前期の基準資料に
人骨は、国立科学博物館人類研究部(茨城県つくば市)に持ち込まれ、
詳しい調査が行われています。
形や大きさから、その人の年齢や性別、身長などを読み解きました。
91体のうち、身長の推定が可能だったのは29体。
推定身長の平均は、男性が159センチ、女性が148センチで、
その後の縄文人とほぼ同じでした。
縄文時代を通じて身長が大きく変わっていないことを示す明確なデータが、
初めて得られたということです。
(つづく)