14/02/06 01:05:10.34 0
>>1より
そうするうちに、再生可能エネルギーでの発電容量は6万メガワットと膨らみ、ドイツの発電総量は17万メガワットを超え、ピ
ーク需要時8万メガワットの2倍以上と、過剰施設になってしまった。
ドイツの法律では、再生可能エネルギーの電気は、どれだけ余っていようが、すべて買い上げられることになっている。
その買い取り値段は20年にわたって決められているので、生産過剰でも発電は止まらない。
というわけで、風もあり、日照にも恵まれた日には、全発電量の70%分もの電気を、再生可能エネルギーが占めている。
と言うと、聞こえがよいが、しかし、それが効率的に利用されているわけではない。
なぜかというと、例えば北で生産された電気を、南の産業地域に運ぶ送電線が、ほとんど出来上がっていない。
採算の合う蓄電技術もない。つまり、必要なところに、必要な電気が供給されているわけではないのだ。
しかし、使用が可能か、可能でないかにかかわらず、送電会社は、再生可能エネルギーの電気を買い取らなくては
いけない。市場の電力の値段は、供給が過剰になると、もちろん下がる。
だから、電力が過剰な時期、ドイツの電力会社は、買った電気を捨て値で市場に出す、あるいは、酷い時には、
送電線がパンクしないよう、お金を出して外国に引き取ってもらったりしている。
オーストリアやオランダとしては、もちろん大歓迎。朝日新聞が言うように、「自然エネが火力などを上回る日も
出てきた」などと喜んでいる場合ではない。
しかも、さらにまずいことには、再生可能エネルギーの電気買い取りのための補助金は、すべて消費者の電気代に
乗せられている。電気がたくさんできればできるほど、市場での電気の値は下がるので、買い取り値段と売り値との
差が広がり、補助金、つまり、ドイツ国民負担は多くなる。
だからドイツでは、電気が余り、電気の値段が下がれば下がるほど、消費者の電気代が高くなるという、
絶望的な現象が起こっている。この救いようのないシステムを、日本は見習おうとしている。(以下略)