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★☆★☆★2014年01月28日付
「世論はワイドショーが作る」という誰かの説を一度は笑ったが、案外これは的を射ているの
かもしれないと思い直した。われこそは日本の良識なりといった顔ぶれが同じような卓説を
並べ立てると、知らず感化されても不思議ではないからだ
▼最近の各種世論調査を見ていると、政府案に賛成よりは反対する声が多いのは、新聞や
テレビがオール野党化し、政府のやることなすことに異議を唱えていることと無縁では
あるまい。むろん「君子危うきに近寄らず」という選択は昔からあるし、疑ってかかる
ことも時には大事ではあるが
▼でも、人間十人十色というように一つの物事に対して誰もが同じような見方をするとは
限らない。特定秘密保護法にしろ、首相の靖国参拝にしろコインの両面があり、小欄の
ようにどちらにも賛成な人間もあれば、むろん反対もあり、その中間があってもおかしく
はないが、メディアを見ていると、ほとんどが同一方向を向いていて、異論をさしはさむと
危険人物の烙印を押されかねない
▼民主主義はこうしたさまざまな見方、意見を尊重しその中から賢明な選択をすることが
許されているのだが、「論議が尽くされていない」と言いながら初めから問題外として
論議などする気もない言論がまかり通っているのは、公正な言論の命取りとなりかねない
のである
▼一方の意見しか言わない面々をずらりと並べて、この問題にはこれしかないと聴かされ
続けると「そういうものかな」と刷り込まれる。ワイドショーの危ない一面なのである。
東海新報
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