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【福井】外国人留学生の就職支援拡充へ 国、県の要望受け
2014年1月24日
外国人留学生の日本での就職者を増やそうとする国の支援策が、福井県の要望を受けて二〇一四年度に
拡充される見通しとなった。ただ、都市部中心の対策にとどまっており、地方の企業に就職して
もらえる仕組みを希望する県は「将来的な地方への波及につながれば」としている。
支援策の拡充方針は、一四年度政府予算案に盛り込まれた。留学生など外国人の就職を促すため、
各地の新卒応援ハローワーク内に「留学生コーナー」を設置し、大学や企業と連携を図る内容。
外国人技術者や理系留学生が日本企業に定着しているかも調査する。予算は、五億四千万円。
国は既に留学生コーナーを福岡県に先行して設けており、就職支援を行う「外国人雇用サービス
センター」を東京、大阪、愛知の三都府県に設置済み。県は昨年六月、センターを全都道府県に
設置するよう国に求めていた。
一四年度分の留学生コーナーの新設は、東京、大阪、愛知、埼玉、千葉、京都の六都府県にとどまり、
福井など大半の地方は見送られた。
厚生労働省外国人雇用対策課は「限られた予算でいきなり全都道府県は難しい。留学生が多い
地域を選んだ」と説明する。
県は福井の留学生のみならず、都市部の留学生にも福井を就職先の選択肢に入れてもらおうと要望
していた。県政策推進課は「要望の趣旨は国に理解してもらえたと思う」と受け止め、「全都道府県に
設置することで、支援策の値打ちが高まる」と今後の拡充に期待する。
日本学生支援機構の調査では、一二年度の県内の留学生は二百八十八人で全国に占める割合は０・２１％。
法務省によると、同年度に県内の企業に就職した留学生は二十六人だった。 （西尾述志）
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