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★社説:安重根論争―政治が負の連鎖を断て
明治維新の立役者の一人で元首相の伊藤博文を暗殺した朝鮮の独立運動家、安重根(アンジュングン)の評価をめぐり、
日本政府と韓国、中国両政府が非難しあっている。
暗殺現場である中国のハルビン駅に、地元当局が記念館を開設したためだ。
昨年の安倍首相による靖国神社参拝に対抗した対日圧力の一環とみられる。
いまの北東アジアに何より必要なのは融和の努力のはずだ。
なのに、あえて対立の火種を増やし、言い争いを深める事態を憂慮せざるをえない。
安重根の評価は、とくに日韓の間で対照的だ。菅官房長官は「死刑判決を受けたテロリストだ」とし、
韓国外交省は「独立と東洋の平和のために献身した偉人」と反論している。
この落差を埋める手だては、容易には見つからない。
歴史とは、同じコインの表と裏を見るように、それを評価する者の立ち位置や考え方によって異なる叙述になりがちだからだ。
9・11テロ事件の直後、当時のパウエル米国務長官はテロの認定の難しさをこう語った。
「ある者には『テロリスト』でも、別の者には『自由の戦士』に映るような領域がある」
パレスチナのアラファト氏や東ティモールのグスマオ氏のように、時に犯罪者、時に英雄とされた例は世界史に数多い。
日本と中韓が安重根をめぐる自説をぶつけ合っても、生まれるものは争い以外にない。
自国の叙述に閉じこもったまま相手の理解のみを求める行為は、もはや外交とはいえない。(>>2-3へ続く)
朝日新聞デジタル 2014年1月22日(水)付
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